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放課後になってしまった。
行きたくないな
「よぉ、シャオロン。教室ぶりやな 」
「…せやな。すまん、呼び出して」
「いや、ええねんけどさ。なに?」
今までで一番長く重い沈黙だと錯覚させられてしまうほどに長かった。数分の筈なのに。
シャオロンから発された言葉に耳を疑った。
だって、、「単刀直入に言うとロボロは数年前に事故で亡くなった。」だなんていうんだもん。
「…は?何言ってんねんすっと一緒に…」
「多分ゾムはロボロが死んだのがショックで妄想のロボロを作り上げたんだと思う。」
急に何を言い出すんだと思った。なんて物騒なことを言うんだって、でも嘘では無いようだった。
だってシャオロンはそんなやつじゃ無い。それにすごい現実味があるから嘘だとは思えなかった。
「お前先生に聞いてたやん。ロボロは?ってでも帰ったきたのは『不慮の事故で亡くなった』って言ってた。でもお前は自己防衛のために自分の中で都合のいいように変換させ、ロボロの人格を創り出した」
「ぁ…ロボロは…もう、居らんのや…」
「俺も、俺だって悲しいよ。」
シャオロンの「悲しいよ」の一言が、やけに遠く聞こえた。
ゾムの頭の中は、ぐるぐると音を立てて回っていた。
なぁ、ロボロ。
ほんまに……お前、もう……
いないんか。