短編集

色んなジャンル、いろんな cp で描く短編集作っちゃいました ､､､ 🤭♡

なんか、どれのにも行かねぇぇぇぇ ！！！ ってなったときに更新します 👊🏻💘

それではどうぞ ‼️ 😽🎵

赤♀「よしっ、完璧！」

なんて堂々というがどこが、ってつっこみたくなるほどの服装。

あのおしゃれ番長のりうらが言うんだから本当は完璧なんだろう。

きっと女子同士のほとけっちや初兎が見たら「可愛い〜！」だなんてメロメロにさせてしまうのだろう。

それはわかる、なんならまろとかアニキも可愛いって褒めるんじゃないか。そんな可愛さをしているのはわかる。

…だからだめなんだよ。

りうらの可愛さが全面に出すぎている。

赤♀「ほら、ないくん行こうよ〜。」

桃「え…ちょ…、ちょっと待たない？」

赤♀「はぁ…？ 久しぶりの2人きりのデートなのに今更取りやめっていうの？？」

少し怒り気味にそう言われる。

そりゃあそうだ、せっかく俺も休みが取れて寂しい思いさせてしまったりうらにとってはめちゃくちゃ楽しみにしていてくれたと思う。

でもやっぱり無理だ、そんなりうらと町中を歩くのは俺から御免だ。

赤♀「…なに、仕事はいった？」

赤♀「今からなら取りやめできるんじゃない？」

少し寂しそうなトーンでそう言われる。

本当にごめん、ここまで追い込んだのも全部俺のせいだよな、うん、それはわかってるけどやっぱり無理…

うぅぅぅ…俺のりうらが取られちゃう……

桃「…あのさ、服変えん？」

赤♀「は？なにさ、似合ってないっていいたいの？？」

桃「そうじゃない……そうじゃないんよ…！！！」

本当にこれは本心。

どっちも本心。

服を変えてほしいのも似合ってないわけじゃないってことも全部本心。

だけどこれは誤解されるのもわかる。

赤♀「もう…なにかあんだったらはっきり言ってよ！！」

赤♀「隠されるのはむず痒い…！！」

普段本音を吐かないりうらでさえこう言ってしまうほど俺はグダグダしすぎた。

なんて考えてる時点でグダグダしてるんだよな、早く伝えよう。

桃「……ぅ…、可愛いりうらを誰にも見せたくないの……」

なんて照れ気味に言うと俺の照れてる顔に釣られたのかりうらの顔まで真っ赤になる。

アニメみたいにみるみるうちにどんどん赤くなっていくものだから、愛おしくなる。

思わず笑みがこぼれるといつもみたいに「なに笑ってんの！」って顔をそらして、そう言われる。

赤♀「…わかったよ、着替えてくればいいんでしょ？」

桃「ごめんね…、どうしても可愛すぎて……」

赤♀「あぁーっ、もうっ！」

赤♀「そんなに可愛い可愛いって言わないでよ…！！」

1言、1言言葉を発すたびに赤くなっていく顔。

本当に可愛らしい。

気づいたときには口が勝手に動いていたが、りうらは「流石に駄目！！」って言って、部屋に戻っていってしまった。

しかし、すぐに部屋に出てきたかと思ったら俺のそのふと呟いてしまった願いを叶えるかのように、服を目の前に出してくる。

赤♀「ほら、どれだったらいいわけ。」

赤♀「どの服だったら可愛くないって思うわけ。」

なんて拗ねたように言うもんだから「全部可愛いよー！」なんて語尾に♡が付きそうな勢いでそう告げると、りうらは「あっそ」って言ってまた顔を赤らめる。

りうらがもってきた服すべてがめろめろになってしまいそうな服だったため、俺の部屋から妹……初兎の服をいくつか取り出す。

桃「あ、これならいいんじゃない？」

桃「パーカー女子って萌えるよねぇ〜…」

そう言って差し出したのは赤色のパーカー。

こんなの初兎もってたっけ、つーか買ってあげたっけ？

なんて考える暇もなく、りうらは手に取り上を脱ぎ始める。

桃「……ちょ、なに今ここで着替えようとしてんの？？？」

赤♀「え？だめだった？」

なんて罪な顔して訴えてくるから「はぁ、」って溜息ついてすぐそこにあった初兎の部屋に押し入れる。

桃「だめに決まってんでしょ、今の俺なにするかわかんないんだから。」

赤♀「…なにそれ、中二病じゃん。」

って言ったらすぐに初兎の部屋のドアをぱたんと優しく閉じる。

…こういうところだよ、りうらの萌えるところは。

甘えてくれるときは甘えてくれるし、好きって伝えてくれるし、俺のこと大好きでいてくれてる。

だけど毒舌なんだよ、優しくて甘い言葉なんてものはりうらの辞書にはないんか？？って訊きたくなるほど、毒舌なんだよ。

でもそれがいい、本当に萌える。

なんて思わず悶えていたら、すぐに着替え終わったりうらは「なにしてんの」みたいに引いた顔でこちらを見ていた。

すぐに体制を戻して、行こっか。って言うと「いやいやいや」ってツッコまれたからしばらくはツッコミ地獄になるんだろうな。

なんて、もう始まってるツッコミ地獄を聞き流しながらそのにあっているパーカーをただひたすらと見つめ続けた。

end