テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ポケモン
えんかい
137
ピコ太郎
807
「匿名」です
43
𝒦𝒜𝒢ℰ𝒪𝒦𝒜
80
1週間後、宝探しというイベントがやってきた。
1週間の間に
アオイちゃんと
ネモ先輩という方と仲良くなり、
学校ではポケモンについて多少は知った。
そして学校では、[新入生ファンクラブ]
というのができたらしいので、
アオイちゃんと一緒にそこに行った。
そこは
「新入生が集まるファンクラブ」…
ではなく
「新入生のファンがやってるクラブ」
だった。
イヤ、なんで?
マァ、ボクって可愛いからネ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マホロア
『ねえ、ネモ先輩。
宝探しってなんなノォ?』
アオイ
「あ、私も気になる!」
ネモ
「いいよっ!宝探しっていうのはね、
《自分にとっての宝を探す》んだよ!」
マホロア
『……範囲が広いネェ』
アオイ
「じゃあ、チャンピオンになるのも、
ポケモンの図鑑を埋めるのも、
ピクニックマスターになるのもいいの?」
ネモ
「そーだよ!見つけたらオッケー!」
マホロア
『先輩とアオイちゃんはどうするノ?』
アオイ
「私はチャンピオンになりたい!
それにお友達の願いを叶えてあげたい!」
マホロア
『欲張り…
とってもいいと思うヨォ。先輩ハ?』
ネモ
「うーん、みんなとバトルをする!」
アオイ
「ネモっぽいねー。マホロアは?」
マホロア
『ボクは落とし物を探すかナァ。
とっても大事な宝物だヨォ!』
ネモ
「いいねぇ!
そういうのも大切だと思うっ!」
3人は学校の門を出る。
ここで一旦お別れだ。
マホロア
『じゃあ、ここで解散だネェ。
また今度ネ!』
アオイ&ネモ
「バイバーイ!」
マホロア
『そうは言いつつも、山を登るのには
ポケモンをきたえなきゃだよネェ…』
ハルカンドラの時に野宿は慣れたけど
体力はあまりつかなかったからナァ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マホロア
『とりあえず、ポケモンを捕まえたいケド…
どの子にシヨ…』
いろんなポケモンがいるため、マホロアは
どのポケモンにするか迷っていた。
そんな中、とあるポケモン
「パモ」が近づいてきた。
(なんだコイツ?まあこの子でイッカ。)
そう思ったけど、
じっと見つめ返してくる瞳が、
昔見たあの丸い目と重なって……
少しだけ、胸が痛んだ。
そんなこんなで捕まえ、
パーティインしたパモ。
マホロア
『道具を持たせる事もできるんだッケ。』
そう言いつつ、拾った果実を見てみるも、
良さげな物がない。
みんなはどうやってポケモンの区別を
付けているのだろうか…
主に道具や名前で付けると聞いたが、
名前を付けるセンスは絶望的にないため、
できれば道具で区別を付けたい。
そんな中、ある青いハンカチが目に入った
マホロア
『何か特性やらがつくわけではないけど、
道具が決まるまでこれでイイカ…』
そう独り言を言いつつ、頭に巻いてみる。
なんとなくバンダナちゃんのことを思い出す
思い出すというか、似てしまった。
オレンジ色の体に青いバンダナ。
完全に無意識だった。
それだけあの冒険がボクにとって
大切だったのだろうか…
バンダナ繋がりで「フラール」と名付けた。
ドコカの国の言葉でバンダナが
「ル・フーラール」とかそんなだったはず。
マホロア
『今日からキミの名前はフラールだヨ。
よろしくネ。』
〔ポパ!〕
そう冷たく言っても、
フラールにはわかっていないのか、
キョトンとしている。
だが、フラールは名前とわかった途端、
嬉しそうに声を上げた。
……アァ、思い出すから別の子にすれば
よかったかもしれない。
そんな事を考えるボクが嫌いだ。
フラールを、
バンダナちゃんに重ねるボクも嫌いだ。
全てを捨てて逃げ出したい…
謝りたい…
過去に戻りたい…
あの時…あの時に…
思わずフラールの方を見ると、目が合った。
せめて、笑顔を作ってから見ればよかった。
ボクは今どんな顔だろうか…
きっと酷い顔だろう
そんなボクを見て、
フラールは、無邪気に笑っている。
嘘で固めたボクではなくて、
本当のボクを見られているようで
気持ちの悪い…
そんな目で見るなと言いたくなる…
フラールがまだ笑っている。
——やめて。そんな目で見ないで。
マホロアは視線を落とし、土を指で掴んだ。
それは、過去の自分を掴み返すような
仕草だった。
そんな冷たいボクが頭を撫でると、
さらに嬉しそうに目を細めた。
その純粋な瞳が——
ボクの罪を、思い出させる——
ヤメロ…
オネガイダカラ………やめて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…そんな事を考えていても
何もない。
ボクは無理やり体を動かした。
とりあえず野宿をするために
持ってきたテントを広げる。
マホロア
『ウーン…何かポケモン達でも
食べれそうなものあったっケ…?』
そう言いつつ、異空間ゲートに手を入れる。
最近は異空間ゲートに荷物を入れておけば、
必要なときにだけ開けばいいと気づいた。
おかげで食料を持ち歩く必要もなく、
賞味期限なんて概念も、もうどうでもいい。
そう思いつつ探るとパンとハムが出てきた。
この世界ではサンドイッチが主流らしいので
ちょうどいいだろう。
昔は携帯食ばっかり食べていたが、
一回遭難してからは、
そんな贅沢品を食べる余裕もなく……
そんなこんなで料理を覚えた。
異空間ゲートからコンロを出して、
フライパンでハムとパンを軽く炙る。
ジュウと音を立てて、
ハムの塩気が夜気に混ざった。
その間にフラール(パモ)と
ニャオハをボールから出す。
ちなみにニャオハの方は名前が
思いつかないためそのままだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フラールとニャオハはサンドイッチが
できるのを待っている。
『チョット待ってネェ。今切るカラ…』
この子達どれくらい食べるのだろうか…
とりあえず3等分して配る。
マホロア
『いただきマース。』
〔はにゃ〕〔ポパ!〕
カービィ達が来てからなんとなく
いただきますを言うようになったし、
持ってきてくれた料理をちょくちょく
食べるようになった。
空を見上げると、星と月は綺麗ではあるが、
少し寂しげ。
空を飛ぶ住民たちもいないし、
いつも楽しげに話す月と星はやはり
ポップスター限定の景色だ。
そう思っているとニャオハが
近づいてくる。はにゃ?という声で
食べていないことを思い出す。
ご飯が冷める前に食べないと…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どうやらポケモンたちは
そこまで食べないらしく、
少食のボクと同じ量くらいで良さそうだ。
テントへ行き、布団を敷いて横になる。
ポケモンたちは疲れたからか
自分でボールに入って行った。
明日はセルクルタウンというところへ行き、
ジムリーダーと戦うつもり。
だから、
こんなことを考えている暇があったら
さっさと寝たいものだ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を開けるともう朝だった。
早くご飯を済ませてジムに行こう。
そう思いつつ、体を起こし、
ポケモンたちを出す。
〔はにゃー!〕〔ポパァ!〕
元気な挨拶。朝に弱いから羨ましい。
朝ごはんはどうしようか。
パンなんか多分昨日のやつしかないぞ。
そう思いながら異空間ゲートを開けると、
なぜか…
ガトーショコラ、パンケーキ、
リンゴジュース、飴玉が
結構な量入っていた。
こんな贅沢品買ったっけな…
そう思いつつ、
回らない頭を回転させたとき、
あることを思い出した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハルカンドラに行く前
カービィ
〈ちょっとマホロア!
一体どれくらい寝てないの!
不健康だよ!〉
バンダナワドルディ
「そうですよ!
ずっと作業してるじゃないですか!
メタナイト様も何か言ってくださいよ!」
ハルカンドラに行く前、ローアの修理や、
アトラクションの整備、
あの計画を立てていたせいでボクは
ろくに寝ていなかった。
メタナイト
「そうだ。せめて休憩くらい取ったら
どうなのだ。」
カービィ
〈休憩といったらあれだよね!〉
マホロア
『あれって何?昼寝?』
バンダナ
「違いますよー」
メタナイト
「ああ、あれだよな」
〈甘いものを食べる!〉
「甘いものを食べることです!」
「甘いものを摂取する」
カービィ〈だよね〜〉
バンダナ「ですよねっ!」
メタナイト「だよな。」
それはここでは”常識”らしい。
カービィ
〈甘いものと言ったらあれだよね!〉
メタナイト
「ああ。」
バンダナ
「ちゃんと揃えますよ!」
〈パンケーキだよね!〉
「リンゴジュースですよね!」
「ガトーショコラだろう」
3人とも
「「〈あ”?〉」」
なぜそこは合わないのか。
カービィ
〈甘くて美味しいものと言ったら
パンケーキでしょ!〉
メタナイト
「いや、子供っぽすぎる。
大人の味と言ったらガトーショコラだ」
バンダナ
「二人とも不健康です!
丁度いい甘いものは果物なんです!
リンゴに、はちみつレモン
プロテインを入れたら完璧なんです〜!」
なんの争いなんだ…
そう思っていると…
デデデ大王
「…なんで争ってるんだお前ら」
マホロア
『助けて大王…
なんかしょーもナイことで
争ってるんだヨ…』
デデデ大王が来てくれた。
常識人が来てくれたらもう安心。
デデデ
「ほお?言ってみろや。お前ら」
カービィ
〈しょうもなくないもん!
マホロアが全然休憩してくれないから
甘いものとった方がいいって話だもん!〉
デデデ
「なんでそこから喧嘩になるんだよ」
バンダナ
「大王様も甘いものといえば
リンゴジュースですよね!」
メタナイト
「いーやガトーショコラだ」
カービィ
〈いやいやパンケーキだよ!〉
デデデ
「なんだそんなしょうもないことか…」
マホロア
『おお、大王ならわかってくれるト…』
デデデ
「休憩といったら飴だろ!」
アレェ!?
デデデ
「舐めながらでも仕事できるし!」
なんか社畜の思考してる…
〈パンケーキでしょ!〉
「リンゴジュースです!」
「ガトーショコラだ」
「お前らのやつだと
書類汚しちゃうだろ!絶対飴だ!」
4人とも
「「「〈あぁ”?〉」」」
カービィ
〈…何?やる?〉
メタナイト
「受けて立つ」
デデデ
「お前らが引けばいいだけの話だろ?
なんだ?やるかぁ?」
バンダナ
「………ほらマホロアさんが
困ってるじゃないですか!」
キミもそっち側だったよね?
カービィ
〈元はといえばバンワドが
ジュースとかいうから!〉
メタナイト
「そうだ。元々カービィと私のは
ケーキという面で見れば
ほとんど同じだ。」
バンダナ
「はい?なんですか?
○し合いですか?」
カービィ
〈そうだけど何?逃げるつもりだったの?〉
バンダナ
「受けて立ちますよ…」
なんで火にガソリンかけるかナァ…
マホロア
『もー全部貰っとくカラ…
あとうるさいから出てっテ…寝る…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんなこともあったなぁ…
その時食べずにとっといたんだった…
よし、今日は思いっきり味わおう。
ポケモンたちを出して、
ガトーショコラとリンゴジュースを
3人分に分ける。
パンケーキはなんとなくとっておく。
飴玉はポケモンたちが喉に詰まらせたら
大変なので、また今度。
マホロア
『いただきマース』
〔はにゃ〕〔ポパ!〕
ガトーショコラはココアの生地に
砂糖がかかっている。
中にはトロトロのチョコレートが
入っていた。
全然暖かいところを見るに、
異空間ゲートは当時のまま
保存してくれるのかもしれない。
リンゴジュースは甘酸っぱさが少なく、
飲みやすい。なぜか元気が出る味。
前に作り方を教えてもらったから
材料があれば作ってみようかな。
マホロア
『ご馳走様デシタ』
〔にゃ!〕〔パァ!〕
ささっとテントを片付け、
セルクルタウンへ出発した。
コメント
1件
ああ、読み終わりました……すごく胸がじんわりしました。 マホロアがパモ(フラール)と出会って、名前をつけるところから、過去のバンダナちゃんを思い出して苦しむ場面、すごく丁寧に描かれていて、読んでいて息が詰まるような感覚になりました。特に「嘘で固めたボクではなくて、本当のボクを見られているようで気持ちの悪い」というマホロアの独白、すごく響きました。 最後の、カービィたちと過ごした賑やかな甘いもの争いの回想が、今の孤独な旅路と対比されて切なかったです。こんなに仲間に大事に思われていたのに、それでも今、一人で旅を選んでいるマホロアの気持ちをもっと知りたくなりました。 次回、セルクルタウンでのジム戦、楽しみにしてますね🌷