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#ハナユハ
#女主
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「はぁ〜疲れた。」
ガチャリとドアを開け靴をそっと脱ぎ キラリと首につけていた金の指輪が輝きそれにそっと触れる。すると突然眩い光で目の前が照らされる。
「うわっ….」
びっくりして尻もち着くと謎の男性の声が聞こえた。
「え?!どうして!!」
そこの居た1人の男性聞き覚えのある声でこちらを見てきた。
「いってて、何処だここ。」
急にハナマルが突如私の部屋に来て少々ビックリした。いや少々でもない。随分とビックリした。見たことある髪に聞いたことある声。
「ここはどこだぁ?ユーハンから逃げてたはずなのに、」
「おっ、こんにちは、主様。」
「ハナマル?どうして私の部屋にいるの?」
「ここは主様の部屋なのかぁ?」
ハナマルが頭をポリポリ掻きながら欠伸をする。いつもと変わりない様子で部屋をキョロキョロと見渡す。話を聞くと夜にハナマルがユーハンのあんまんを食べて逃げている道中に道の先にあった謎の教会に手繰り寄せられたとのこと。私ははぁ、と深めの溜息をつきつつ指輪をはめようすると何故かデビルズパレスに繋がらない。
ノイズが入りつつユーハンの声がする。
「あ…..主様…ハナマルさんが….」
目の前に居たハナマルが突然的に消えてビックリし、主様の世界に以上はないかと心配し話しかけてくれた。私は目の前にハナマルが居ること、指輪をはめてるけどそっちの世界にいけないこと。このふたつを伝え、天使が発生していないこと。夜が更けているからとそのままハナマルと寝ることに。
クローゼットから布団を引っ張り出して布団敷いてるとハナマルが声をかけてきた。
「主様、俺も手伝うよ。」
「いいの?ありがと。」
ハナマルがシーツを敷いて、男女両方着れる服をハナマルに渡し着せている間に 私はスマホを取りだし予約していたカフェを1人から2人に変更しそれをハナマルは着替え終えてまじまじとスマホの画面を見ていた。
「うわっ、着替え終えたんだね」
「あぁ。」
「ハナマル、ここ座りな。」
「主様って大胆~」
そんなことを言うハナマルを無視して私は暖かい濃いめの抹茶ラテの入ったマグカップを出してあげたらハナマルは嬉しそうに微笑んでくれた。
「それにしても主様の世界は蝋燭がなくてもいいなんてすごいねぇ。」
と部屋のLEDライトを見つめるハナマル。
「まぁ、あっちの世界でハナマルがエスコートしてくれる雰囲気も好きだよ。」
「嬉しいこと言ってくれるねぇ、」
と自分の言った言葉を思い出し恥ずかしくなるが隣の彼はニヤニヤとこちらを見ている。
「さ、寝るよ。」
といい私はふたつのカップをキッチンに持っていく。
ベッドに主、足元にハナマルという状況で睡眠に入った。
普段聞きなれない一人の寝息に目を覚ましおもむろにハナマルの寝顔を撮っておきたいと思い私は枕元に置いといたスマホに手を伸ばし、ハナマルの寝顔を撮る。シャッター音とフラッシュに気付きハナマルと目がバッチリ合ったと思ったが気の所為だったようで、ハナマルの頭を撫でそっとベッドに戻る。
次の日の朝私は普段より早くに寝たおかげかすぐに目が覚めた。ハナマルを起こさないようとゆっくりと体を起こし服を着替えを終えて私は朝ご飯を作りハナマルを起こしに行く。
「お〜いハナマル。起きて?」
「ん〜、主様は偉いねぇ、」
「ん??」
ハナマルはそういい頭をよしよしと撫で始める。ああ、これかこの間ハナマルが言っていたことが頭に入ってきた。俺、朝寝ぼけすぎてユーハンを偉いねぇって甘やかしたことがある。とパレスで言っていたことを思い出す。
「ほらほら、顔洗って身支度してよ?」
「わかってるって、主様。」
頭がまだ起きていないハナマルを脱衣所に連れて行き、ドアをバタリと閉める。私はキッチンに戻り朝ご飯の準備がそろそろ完成し机に並べているとハナマルが脱衣所のドアをガチャリと開け椅子に座る。
「ほら、ご飯出来てるから食べちゃって。」
「これ主様が作ったの?」
「え?うん。」
「やっぱ主様は朝からすごいねぇ。」
「はぁ、いいから食べちゃって。」
ただのフレンチトーストだと言うのに褒めに褒めまくるハナマル。少し照れ臭いが私とハナマルは食べ終え私は洗い物をしていた。
「主様〜今日どこか行くのかい?」
「うん。ハナマルも一緒に行くよ。」
「お、そうかいそうかいつまりデートってことだね。」
「はぁ、、ハナマル、申し訳ないんだけど。髪のアレンジやってくれない?」
「おっ、いいのかい?」
「うん、私じゃ出来ないからね。」
ハナマルにそういうとハナマルは嬉しそうに答えてくれた。何故か服の雰囲気がハナマルの燕尾服に似ているなと思っているがきっと偶然なんだろうと思い込んどいた。
ハナマルにポニーテールに好きなリボンの編み込みを頼んでみたが。そのリボンがすごくハナマルの燕尾服にある模様にすごく偶然ではないと思ってしまった。
「ほら、出来たぞ主様。」
「ね、ねぇ、ハナマル、服もリボンも全部ハナマルの燕尾服みたいなんだけど、気の所為?」
「あぁ、気の所為だ。」
「ほんとに?」
「ほんとだ」
「ならいいけど….」
周りから見たら私とハナマルはカップルにしか見えない。まぁいつ帰るか分からないハナマルの望みを少し叶えてあげようと思った。
「さ、そろそろ行くよ。」
「は〜い主様。」
「あ、外で主様って呼ばれると困るから….こっちにいる間名前でいいよ。」
「ありがとな。□□□」
「いいから。」
少し名前で呼ばれるのに違和感があったが。周りに主様と呼ばれる周りの視線が痛く感じるのでいいとしよう。
「ところで□□□、どこ行くんだ?」
「その前にコンビニ行っていい?」
「ん?こんびにとか言うのはよく分からないがいいぞ。」
某牛乳瓶の看板が目立つお店にはわたしのお目当ての物があったお店に入るとすぐにお目当ての物を見つけた。
「あった!」
「これか?」
「うん!」
「….なんか俺と似てねぇか?」
「まぁ気のせいでしょ!」
私はまず銀髪天然パーマで赤目の男が主人公みたいなアニメの一番くじを引きに来た。
「□□□、ここは俺がだすよ。」
「ん?ちょ、ハナマル来て。」
「ん?わかった。」
「ハナマルお金あるの?」
「こっちの世界に財布も入ってたから行けるかと思ってねぇ。」
「え、ちょっとその財布見せて?」
「ああ、?」
私はハナマルの財布を見せてもらうとすごくビックリしたがこっちの世界のお金になっていて少し偽札かと疑ってしまったが光に当ててみると本当のお札なので信じていいと思った。
「私フィギュアが欲しいの!」
「ふぃぎゅあ?」
「そう!だけど運だから、まぁ大丈夫でしょ!」
「じゃあ、店員さん、とりあえず18回お願いします!」
「え?ハナマル?18回はちょっと多いんじゃ…」
1回800円と言うくじを18回もするというハナマルに全然びっくりしてしまったが、お金が大丈夫なのかと思ってしまう。お金を支払いランダムで18個のくじをとりふたりでぺりぺりとくじの結果を開けていく。
「結果は、D賞、C賞、D賞、E賞、B賞、E賞、C賞、B賞、D賞、C賞、C賞、E賞、E賞、C賞、C賞、D賞、D賞、A賞」
「ハナマル!A賞でた!」
「□□□が欲しいのでたじゃん!」
「やった!!」
「じゃ、次行こう?」
私はルンルンな足取りでコンビニを後にし予約していた雰囲気がいいカフェに行った。
「ここ雰囲気いいでしょ?」
「ずっとここ行きたかったんだろ?」
「うん!」
周りには勉強をしている人が多かったため店員さんにテラス席にしていただいた。
「ここ、またいつか一緒に行こうね。」
「ああ。」
雰囲気が落ち着いているせいか会話があまり続かない。ふとハナマルを見ると今いるお店の前にあるお寿司屋さんが気になったらしい。
「そろそろお昼だし、あそこ行ってみる?」
「…!俺が行きたいってよくわかったな。」
「ハナマルことだもん。」
その後も私たちは色んなところに行き今日をいっぱい楽しんだ。色んなお店を出たあと日が傾いていることに気付いた。きっと今日もデビルズパレスに繋がることはないだろうと思いふたりで近くにあったホテルに泊まることにした。
最初一部屋にふたりで泊まるのにハナマルは驚いていたがまぁ主様とならいいやといい。部屋に入るや否や外の景色に圧倒されてしまう。都会のホテルには珍しくコンドミニアムタイプのホテルでプール付き。外には都会だと思えない程の自然に溢れておりハナマルも気に入っていた。部屋から出て地下には温水プールがあり、部屋のスライダーから降りられるシステムになっているらしい。
「主様、プール入るかい?」
「私はどっちでもいいよ。ハナマルは入りたそうな顔してるけど。」
「バレちゃったかー。ってことで主様も一緒に入ろうぜ。」
と言うや否や上の服を脱ぎホテルの自室にあったプール用の服を上に着て入る気満々だった。私も水着に着替えるとハナマルは先にスライダーからプールに行き私は服を畳んでからフロントに電話をしプールに向かった。
「ん〜、いいねぇ、」
「はぁ、今日は疲れた〜」
「だねぇ。」
しばらくして私たちはプールから上がり塩水まみれになった水着を洗いながらハナマルにはお風呂に入ってもらった。
「主様、上がったぞ〜」
「ちょちょ、服着て?!」
「えぇ〜こんなんで赤くなっちゃって、主様って初心だねぇ。」
「ハナマルの背中やっぱり綺麗だね」
「ちょちょ、そんなに見るもの?」
私はハナマルの後ろに回り綺麗な龍の刺青をまじまじとみていたらハナマルにいいからお風呂入りなさいとお父さんみたいに言われて私は脱衣所に足早に向かった。
お風呂にあがり足早に服を着て部屋に向かうといい匂いがした。
「ほら、主様、ご飯できてるぞ。」
「ハナマル作ってくれたの?」
「ああ、朝は主様が作ってくれただろ?」
「ありがとうね。」
「ささっ、座ってくれ。」
しばらくして私たちはご飯を食べ終えて私たちはテラスに座りふたり同じ格好でくつろぎながらそれぞれ本を読み始めた。ハナマルこちらの世界の詩集に気に入ったらしく詩集を呼んでいた。そんなハナマルが可愛らしく写真を撮ってしまった。ハナマルはそれに気付きふっ、と笑いかけてくれた。
「おっ、主様俺の横顔が気になるのか?」
「いやぁ、こっちの世界にハナマルがいるのにまだ実感が出来てなくて。」
と私は言うとハナマルはそうかそうか、と私の頭をくしゃくしゃ子供の髪を撫でるように撫でてくれた。それが子供のとき母親に撫でられたときのように感じて少し嬉しかった。
「おや、どうしたんだい?主様涙なんか流して。」
「ぁ、え?」
「悲しいことでも思い出したのかい?」
「いやっ、別に。」
私は目を擦りベッドにボフッと顔を伏せる。それに合わせてハナマルもベッドに入ってくる。ベッドがふたつあるのに私のベッドに入ってくるというのは謎すぎるけど暖かい人の温もりに私はグッスリと眠ってしまった。
「主様も今日は疲れたんだからゆっくり寝な。」
次の日の朝。チェックアウト30分前に起きたからハナマルを叩き起す。
「ぐえっ、」
「ほら、ハナマル起きて」
「ん〜、後30分。」
「部屋出る30分前だから早く起きて!!」
ハナマルを叩き起し昨日と同じ服を着せ同じハナマルにヘアアレンジを任せてしまった。私たちはチェックアウトを済ましそろそろお昼になるので期間限定のアフタヌーンティーティーセットと抹茶ケーキまだ開店したてでお客はだれも居なかった。ハナマルはコーヒーを私はカクテルを頼んだ。
「ん〜、俺、珈琲で酔っちゃったかも。」
「はぁ…何言ってんだか。」
そんな話をしていると頼んでいた食べ物が届いてハナマルが目を輝かせて美味しそうにケーキを食べてくれて私も嬉しくて笑ってしまった。
昼食が終わるとベルサイユ展に入場をして、エントランスにて記念撮影を撮ってもらい記念写真を2枚購入させてもらう。
展示物を見て回ると展示物がほとんど日本語な為ハナマルは内容が掴めないようだったらしいので私が一つ一つ教えてあげた。どんなストーリーか教えるとハナマルは手帳をだしそのストーリーをメモしてくれた。
「素敵な話だねぇ。」
とハナマルは言うそのまま展覧会のお土産として執事たちに紅茶の茶葉やお菓子を沢山購入した。ベルサイユ展を出ていき私たちは水族館に向かった。
水族館に向かうとハナマルは色んな魚が居るのに目を輝かせていた。
「□□□、この魚ボスキ見てぇだな」
「ふふっ、だね。」
「なら、こっちはユーハンじゃない?」
「うわっ、ほんとじゃん」
色々見て周り水族館を出た後には最後に最初に行ったカフェに行き2人で囲んで食事をする。きっと多分最後の食事だと思うと私は少し悲しくなった。カフェを出ると外は暗くなって居た。月明かりが目の前の黒猫を照らす。
さっきまで楽しそうにしていたハナマルの顔が少し寂しそうになる。
「…..」
「ハナマル…。」
時間が来たんだと2人で黒猫を追いかける。人気のない広場に行くと薄っすらと月明かりに照らされ黒猫がニャーと鳴く。近付いても黒猫は逃げず、片手をあげる。黒猫を挟むように二人で手を繋ぎハナマルが私の手に指輪をはめる。
ふわっと身体が浮くような感覚を味わったあと。目の前には見慣れたドアがあった。微笑みながらハナマルがドアが開かれエントランスには見慣れた執事たち
後日談
俺だよ、俺。カワカミ・ハナマル様だ、俺は約3日ぐらい主様の世界に行ってたんだが、3日間でわかったことがある。主様の世界には天使も居ないし、争いもない。むしろ平和だったんだ。主様はこっちの世界より主様の世界の方がいいんじゃないか?俺たちの天使狩りに無理させてないか?とふと思ってしまった。けど、無理させてたり嫌だったらデビルズパレスには来てくれてない。と自己解決し、主様とパレスに帰った。あ、後日談はまだ始まってないんだ、じゃ、ここまで見てくれてありがとな。
後日談
デビルズパレスにハナマルが帰ってきて一晩が経った。 昨日はパレスに戻ってくるなり忙しかった。ベリアンやハウレスには圧のある歓迎をされたり、ハナマルはユーハンにあんまんの件について詰められてるし、ナックにはサインして欲しい書類があると声をかけられたり。ロノの夕ご飯の声がかかるまで部屋には5人の執事、ムーと私が缶詰状況にされた。
パレスにいなかった3日間がどれだけ長かったかアモンとラムリに熱弁された。
だからという訳では無いが昨日渡せなかった土産を執事たちに渡さねばと一旦別荘の執事室に向かった。
「ハナマル、テディ、ユーハン、いる?」
「おっ、どうしたんだ〜主様、またハナマル様に会いたくなっt….」
「ハナマルさんうるさいです。テディさんはいませんが、どうされましたか?」
「夜にごめんね、昨日預かってもらってたものを取りに来ただけだからさ。ハナマルは疲れてない?」
「あぁ、全然疲れてないぞ。」
「そっか、良かった。」
「主様、別荘にどうされたんですか!」
「テディ」
「テディちゃん」
「テディさん」
テディの声がし後ろを振り向くと珈琲を入れたカップを持ったテディが後ろに立っていた。
「ちょっと待っててくれ、主様今荷物取ってくるからな。」
ハナマルはそういうや否や執事室の方に行き荷物を取ってくる。
「取ってきたぞ〜主様。」
「ありがとう。ユーハン、テディ、これ。」
「これは?」
「こちらはなんですか?!」
私が渡したのは私の世界の茶葉と珈琲豆。2人とも目を輝かせて嬉しそうにしている。
「ユーハン、テディ、ハナマルちょっと後ろ向いて?」
「ああ」
「わかりました。」
「わかりました!」
3人を後ろに振り向かすと、私は前からネックレスをつけてあげた。
「ほら、もういいよ。」
「主様、これって、?」
「ネックレスだよ。」
「こんなものまで貰ってもよろしいのですか?」
「もちろん。」
「俺、こんなにいいの貰えるなんてラッキー!」
「主様、俺が一緒にいた時にこんなん買ってねぇけど何時買ったんだ?」
昨日熱弁が終わった後指輪を外しネックレスとベリアンのあげるものを手に取りまた帰ってきたのだ。彼らにあげたのは彼ららしい色のネックレス。意味は「絆の強化」「独占・束縛」などと意味があるらしい。
「それじゃあ、みんなにも配りに行こっか!」
「あぁ行こうか主様。」
「テディもユーハンも行くよ!」
「左様でございます。」
「わかりました!」
みんなにそう声をかけ私たちはまず上の階のひとたちに声をかけた。
「ベレン、シロ、今いいかな?」
「こんばんは、主様。」
「お前か。」
「ベレンさん、シロさん、こんばんは。」
「ベレンさん!シロさん!こんばんは」
「よぉ、ベレン、シロ」
「別荘のみんなも一緒なんだね」
「….ふん。」
「そうなんだよ。あ、これお土産。」
「お土産?」
「ベレンにはこれ。」
「チョコレートタルト?」
「そう。確かベレン好きだったよね。」
「覚えててくれたんだね。主様。」
「シロにはこれ。」
「….悪くない。」
「あと、2人とも後ろ向いて?」
私が2人にあげたのはチョコレートタルトと絵の道具セットだ。それにネックレスを渡してあげた。
「これは?」
「ネックレスだよ。」
「……ネックレスなど要らぬ」
「シロさん、せっかく主様がくれたのに酷いですよ!」
「そうだぞ〜テディちゃん、もっと言ってやれ〜」
「…..早くこやつらをどっかやれ。」
「ふふっ、夜遅くにごめんね。それじゃあおやすみ。」
「おやすみなさい、主様。」
「…….」
シロは変わらず塩対応だったけどきっと嬉しいんだろうと思いながら本邸に行き地下へと私たちは向かった。
「こんばんは主様。」
「おわっ、ラト」
「クフフ….ついにハナマルさんは模擬戦してくれるんですか?」
「いやいや、違うし主様が用があるって言うから別荘総出で着いてきたんだし」
「こんばんは、ラトさん」
「こんばんは、ラトくん!」
「主様、こんばんは。」
「よぉ、ミヤジ先生。」
「こんばんは、主様。今日はどうしたんですか?」
「こんばんは、フルーレ。」
「フルーレさん、こんばんは。」
「これ、みんなに。」
「おや、これは?」
私はミヤジにスパイスなどの調味料セット。ラトには私の世界でのパセリと綺麗な挿絵の本。フルーレにはベルサイユ展にあった服の写真と私の世界での服の生地。
「えぇ、こんなにいいんですか!」
「クフフ…主様の世界の挿絵の本..とても綺麗ですね。」
「こんなに調味料とか貰って申し訳ないね。」
「いいんだよ、ミヤジ先生。」
「これは私とハナマルからのプレゼント的な?」
「俺、とても嬉しいです!」
「そうそう、3人とも後ろ向いて。」
3人ともにそう声を かけ彼らにネックレスをつけてあげた。
「おや、これは?」
「ネックレスだよ、ラト。」
「クフフ…綺麗です。」
「こんなに…主様ありがとう。」
「ありがとうございます!」
選んだものが気に入ってくれて嬉しかった。その後フルーレは足早に部屋に閉じこもってしまった。ミヤジやラトがこれは1週間ぐらいでてこないね。と話をしていた。
「じゃあ、みんなおやすみ。」
「おやすみなさい主様。」
「おやすみ、主様」
そういい地下の執事室の扉を閉め、上にあがり3階の執事室の扉を開けた。
「ルカス、ラムリ、ナックいる?」
「主様だー!!」
「ラムリ、大人しくしなさい。」
「うっざ、ナック」
「よぉ、ルカス先生」
「おやおや、ハナマルくん、あの後体に以上はないね?」
「あぁ、もちろんだ。」
「マルっちーも一緒にお酒飲まない?」
「飲みてぇ所なんだけどユーハンの奴がいてさ。」
「ナックさんこんばんは。」
「ユーハンさんこんばんは。」
「ところで主様、どうしたんですか?」
「ルカス達にこれ渡したくてさ。」
私はルカスに私の世界での高級ワイン、ラムリには星についてなど色々セット、ナックには私の世界にある高級オランジェットほかにおつまみなどラムリが好きそうなジュースなどが入っていた。
「おやこれは?」
「主様!ありがとうございます!!」
「お土産だよ。」
「おいおい、なんでラトが着いてきてんだ?」
「クフフ….昨日はミヤジ先生がお世話になりました。」
「おやおや、こんな高級そうな」
「じゃあみんな、おやすみ。ラト、着いてきていいけどルカスに殺意向けないでね。」
「あ、あと後ろ向いてくれない?」
「後ろですか?」
3人ともを後ろに向かせて首にネックレスを止めた。
「主様!これなんですか?!」
「ネックレスだよ。」
「ふふふ、わざわざ主様が私のためにこんなネックレスをあぁ、私ナック、感激です….」
「うるさいナック」
「ふふ、改めてありがとうございます。」
「それじゃあみんな、おやすみ。」
ずっと殺意剥き出しで武器を構えているラトをハナマルが引っ張りながら3階の執事室を後にして、厨房に向かった。
「ロノ、バスティンいる?」
「主様、どうかしたんだ?」
「よぉ、ロノ」
「こんばんは、ロノさん」
「どうしましたか?主様」
「これ。」
と調理台に袋を置く。袋の中には料理酒、クッキー、私の世界にしかない食べ物などを持ってきた。
「こんなに良いんすか?主様!」
「うん。是非。」
そんな事をロノと話しているとバスティンはもうクッキーに手を伸ばしていた。
「主様美味しいぞ、これ。甘くないんだな。」
「おいバスティン!何食ってんだ」
「2人とも後ろ向いてくれる?」
私は他の執事同様2人の首にネックレスをつけ。もういいよと言った。
「主様、なんですかこれ?」
「ネックレスか?」
「そうだよ」
「主様が俺たちの為に選んでくれたらしいですよ!」
「ほんとうですか?」
「うん。」
「じゃあ、2人ともまだ寝なさそうだけどおやすみ。」
「おやすみなさい。主様」
「ゆっくり休んでください!」
私たちは2階に行き2階の執事たちに会いに行った。
「みんな〜居る?」
「お、こんばんはっす!主様。」
「よぉ、アモン」
「ハナマルさんじゃないっすか。」
「アモンさんこんばんは。」
「ハウレスさんたちはいないんですか!アモンくん!」
「別荘勢揃いっすね〜」
「ふふっ、ハウレスたちは不在?」
「生憎そうっすね〜」
「それじゃあ、これみんなで」
とハナマルに持たせていた大きめの袋と小堤をアモンに渡した。中にはワインや焼酎、おつまみとお菓子とチーズ。小さい袋には名前に各自の好物などが入っている。
「ありがとうございますっす!みんなで大事に食べますっす!」
「喜んでくれて良かった。」
「主様に後日特別な花を用意させていただきますっすね♪」
「それにしてもハウレスさんどこに行ったんですかねぇ、就寝前の姿も見たかったのに…」
「それにしても主様、この字ってなんすかっす」
「それはね、私の世界の文字。端から順にハウレス、ボスキ、アモンって書いてあるの。」
「そうなんっすね♪」
「あ、アモン、後ろ向いて。」
「了解っす!」
私はアモンに後ろを向かせるとみんなと同様ネックレスを首につけた。
「これは…」
「ネックレスだよ。」
「あとボスキとハウレスの。これ2人が帰ってきたら付けてあげて。」
「了解っす!」
「アモン、フェネスは書庫?」
「フェネスさんならこの時間帯は書庫にいるっす!」
「じゃあ行ってくるね。」
「気を付けて行ってきてくださいっす!」
アモンが見送ってくれたあと、私たちはフェネスがいる書庫へ向かった。
「フェネス居る?」
「こんな時間にどうされたんですか?主様。 」
「これをここに置きたくて。」
私はそう言うとユーハンとテディが背負っていたリュックを下ろさせチャックを開ける。中からは絵本や文庫、小説や挿絵が書いてある小説などが出てきた。
「あんまり書庫に籠って読まないでね。 」
「わかりました」
「後これと、後ろ向いてくれない?」
「はい。」
私は先程アモンに渡した小堤を渡し、フェネスにネックレスをつけた
「これは、ネックレスですか? 」
「うん。」
「すっごく嬉しいです」
フェネスは嬉しそうにネックレスを見ていた。
「それじゃ、読書の邪魔になっちゃうから、おやすみ。」
「お休みなさいませ。主様」
「じゃあなフェネス。」
「フェネスさん!また模擬戦しましょうね!」
「おやすみなさい。フェネスさん」
私たちフェネスにそういい書庫を後にし、ベリアンの部屋に向かった。
「ベリアン、居る?」
「どうされましたか?主様。」
「主様から贈り物だってよ。」
「こんばんは、ベリアンさん!」
「夜遅くにすみません、ベリアンさん。」
「あら、別荘の皆さんじゃないですか。」
「これ、渡したくって。」
私はベリアンにそう言うと袋から瓶を何個かと小さな小堤を渡した。
「こちらは?」
「私の世界である紅茶の茶葉と手作りマドレーヌ。」
「あと後ろ向いて?」
「わかりました!」
私はベリアンにネックレスを賭け。もういいよというとベリアンは目を輝かせた。
「これは、ネックレスですか?」
「そう。」
「ふふ、嬉しいです。」
「喜んでくれて良かった。」
ベリアンは紅茶の瓶とマドレーヌを棚に置き、扉の前まで送ってくれた。
「別荘の皆さん、主様は任せましたよ。」
「おうよ、ちゃんと部屋まで送り届けるよ。」
「それじゃあ、ベリアンおやすみ。」
「おやすみなさいませ。」
私たちはベリアンの部屋を後にし、テディとユーハンは眠いとの事なので先に別荘に戻らせた。
「着いたぞ、主様。」
「ありがとう、ハナマル。」
「おう。」
「ハナマル、これ。 」
私はポケットに手を入れ、一つの箱を渡す。
「これは?」
「開けてみて。」
ハナマルが箱を開けると一つの綺麗な指輪が出てき、指輪の内側には私のイニシャルとハナマルのイニシャルが刻まれてあった。
「指輪..?」
「そう。」
「はめてみて。」
私はハナマルにそう言うとつけていた手袋を外し、スっと指輪をはめてくれた。
「これ、内側に俺と主様の俺のイニシャル入ってんじゃん。」
「そうだよ。」
「もしかしてお揃い?」
「お揃いだよっ。」
私はそう言うとハナマル左手をだす。
「…..はぁ、、」
ハナマルは息を切らすといつもの顔より真剣な顔付きになり、ジリジリと迫ってきた。
「こんなこと、普段しちゃダメなんだろうけどさぁ、」
「は、ハナマル?!」
「俺さぁ、他の奴らにネックレス上げてる時すっげー嫉妬したんだわ。」
「は、ちょ、、」
「けど、あんたがこの指輪くれて安心したわ。」
いつもと違う雰囲気のハナマルにドキドキして、目を逸らしてしまう、そうするとハナマルはいつもの顔に戻りにこにこしていた。
「冗談、冗談だって!」
「……」
「あ、主様?」
「出て行って!!」
ハナマルを外に追いやりバタンと扉を閉めてしまった。いつもと違う雰囲気とあの真面目な顔にドキドキしてしまってベッドに顔を埋めてしまった。
「はぁ…あの言葉は嘘混じりっけない本音なんだけどなぁ、」