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「マモン!」
私の部屋をあさる彼にそう叫ぶと彼の背中はびくりと跳ね上がる。
「○○、、、、、、」
バツが悪そうにする彼、
「何やってんの、」
「別に、、、、、、」
お嬢際が悪すぎる
「返しなさい」
「うぉおおお!?」
私がそう言うと彼が私のワンピースなどを差し出してくる。
「で?どういうこと?」
なるべく穏やかな顔でそう聞く。
「お前の誕生日が近いから、お前の趣味を知っておきたくて、」
そう言う彼に、嘘は無さそうだ。
「別に聞いてくれればいいのに」
そう言うと
「カッコわりーだろ、」
と彼が言う。
彼のことが大好きすぎて朝帰りの日は浮気もろもろなにもかもを疑う私が今更そんなことを思うはずが無い。でも少しは躾ないとなんて最近は思う。
「マモンはクズだし、」
「なっ!」
「すぐ人のもの盗るサイテーなやつだから、」
「ぐっ、」
「だから、元から、かっこ悪い」
そんな言葉達を並べていると、彼は体をぷるぷるさせながら必死に泣くのを我慢している。そろそろ良いかな。そんな考えが浮かんだ。
「でも、世界で1番カッコイイと思ってる。」
そう告げると、さっきとは打って変わって満面の笑みになっている。ほんとチョロい。
でも、そんなところも大好きだよ。