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#おおはらMEN
吹雪 05
76
ゲスト
21
奏.KaNaDe
1,291
俺が騎士団本部を出てから、もう1時間が経っていた。 今、俺は目の前にいる旅人――見ず知らずの相手に、自分の状況を全部話していた。
「へぇ〜なるほどね。おんりーちゃんは、その親友と弟を守るために騎士団長になるんだ。」
俺は知っている。 ルザクが持つ“魔法を溜め込める体質”は、1兆人に1人もいない激レアな体質だ。 悪用しようと思えば、いくらでも方法はある。 俺ができる限り警戒していたとはいえ、今まで無事だったのが奇跡に近い。
そんな中、その旅人は自己紹介をした。
「とりあえず、俺の名前は米将軍。『こめしょー』って呼んで。」
そういや、名前聞いてなかったな。 そしてこめしょーはポケットから何かを取り出した。
「そんなおんりーちゃんに、スペシャルなカードをあげよう。」
差し出されたのは、一見すると普通の魔道カード。 でもよく見ると、魔法陣の構造が違う。 水属性の記号の一部が、海属性の記号に変わっている。
……どういう意味だ?
怪しみつつも、俺はそのカードを受け取った。 すると、こめしょーが続ける。
「そのカードは、おんりーちゃんの魔法を広範囲に展開できるカードだよ。 これなら、遠くにいても2人を守れるんじゃない?」
特殊な魔道カード。 そんなもの、今まで一度も存在したことがない。 ましてや、このカードは魔法戦争が起こりかねないほどの代物だ。
……あとで、ぼんさんに相談しておこう。 そう思いながら、俺はカードを返そうとした。
「必要ないよ。 ……わがままかもしれないけど、俺は――2人と一緒に過ごしたいんだ。 最初から諦めて、戦場に行くなんて嫌だ。そう思った。」
珍しく、自分の気持ちをはっきり口にできた。 ずっと胸の中に詰まっていた何かが、少し溶けた気がした。
すっきりした気分の俺に、こめしょーがもう1枚、別のカードを渡してきた。
今度は…… 氷と雷の記号が、創造と光に変わっている。
「このカードはね、おんりーちゃんの精霊を呼び出せるんだ。 2人と一緒にいたいなら、そいつに相談してみるといいよ。」
それなら……と思い、俺は素直にカードを受け取った。 すると、こめしょーがにっこり笑って言った。
「またここにおいでよ。 たぶんしばらく、ここでテント張ってると思うからさ。」
「……ありがとう。」
そう言って、俺は彼に軽く頭を下げると、騎士団本部へ向かって走り出した。
作者の一言。
こんなに一気に上げたのにまだ書きだめが、50話分以上あるってどういうこと?
コメント
1件
ふわぁ…っ、おんりーくんの本音が見えた回だったね〜!!😭💕「2人と一緒に過ごしたい」って自分の気持ちを口に出せたシーン、胸がギュッてなったよ〜!!ずっと無理して強がってた分、素直になれたのが尊すぎる…✨ それにこめしょーさんのカードも気になりすぎる!!精霊呼び出せるって…どうなるの!?続きが待ちきれないよ〜!!🔥💖