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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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イヤーチップにスイッチを入れた途端、コマの叫び声が聞こえる



コマ「アゲハちゃん、大丈夫!?やっぱり、ジンペイ君になんかされた!?!?」



ジンペイ「いや、だからコマ君酷……」





アゲハ「いや、なにかって何…?っていうか、聞いたんだけど



エマちゃん、なんのことかさっぱり分かってないんだよね……。



嘘をついてるようにも見えないし……」




アゲハは、エマの方をチラリと見ながらコマにそう報告する




マタロウ「殺されかけたとか言ってたけど」



フブキ「学園長の被害妄想?」



メラ「過保護すぎる親の異常愛」




マタロウとフブキに続いて、物騒な言葉で締めるメラ。



フブキ「どちらにせよ、エマさんが健康だとすれば、これはもう放っておけない!



アゲハちゃん、ジンペイ君、彼女をそこから連れ出して!」




アゲハ「わかった!」




フブキにそう言われ、アゲハは返事をする



アゲハはエマの手をそっと取った



アゲハ「エマちゃん、今すぐここを出よう!」



エマ「えっ?///」



手を握られながらまるで王子様のような台詞に、エマは少しばかり顔を赤くする



アゲハはエマの手を引っ張り、窓際まで連れていく



ジンペイ「螺旋階段は使えないから、ここから何とか脱出するしかない!」



さきに窓際まで来ていたジンペイは、下の方を覗き込み、そう言った




アゲハ「うん、でもどうやってここから出よう……?」



ジンペイ「確かに…。外は雷ゴロゴロ、稲妻ピカーッだもんなぁ……」



2人がうんうん唸ってると、アゲハのスカートのポケットがもぞもぞと動き、



モモのメダルが飛び出てきた



アゲハ「あ、そうだ。モモ君に任せてみよう!」




アゲハはガッテンポーズをすると、モモのメダルをウォッチにセットする




アゲハ「君の時間だよ!モモ君!」





ワーイ! カモンゴースト!





炎の様に燃え盛ったエネルギーがアゲハのウォッチから飛び出してくる




アゲハが腕を天高く突き上げると、妖気が部屋の中を飛び回り、



少ししてパッと弾けた!



中から、パッと手を開いてポーズを決めたモモが姿を現す



モモ「モモだよ♡」




死んで怨霊になった事で、何故か異様に大きくなったモモ




そんなモモを見て、思わず微笑んでしまうエマ



エマ「まあ、可愛い…♡」



モモ「お…お前もな…///」



可愛い女の子に褒められ、モモは照れながらそう言う




モモはハッとなると、羽をバタバタと上下に振りながら、ジンペイに訂正を入れた




モモ「ていうか、まずモモ、ネズミじゃなくてモモンガだから!」



ジンペイ「飛べるモモンガが落ちて死ぬ?」




ジンペイに痛いところを突かれ、モモは動揺する




モモ「エッ、あの時は、羽に傷を負っていたのねぃ;でも君達、良いヤツだから味方になるねぃ!」




アゲハ「飛べるモモンガが味方になるなんて、心強いなぁ。




…じゃあ、エマちゃん、乗ろっか!」



エマ「……えっ!?あ、はいっ!///」




アゲハの笑顔を見て、ポーッとしていたエマは、我に返って慌てて返事をした




アゲハ「よっ、と!」




アゲハは、先に外に出たモモの背中に飛び乗り、部屋にいるエマに向かって手を差し出す




エマもそんな紳士なアゲハに見惚れながら、その手を握る




この絵を見ると、どこぞの御伽話のワンシーンの様に見えてきた……





前からジンペイ、アゲハ、エマの順番でモモの背中に乗り、




乗ったことを確認したモモは、「モモ~ン!」と言いながら飛び立った




ジンペイ「うひょううううう!!」



アゲハ/エマ「「きゃあぁぁぁ!!」」



ジンペイとアゲハは、テンションマックスで叫ぶ




エマはモモから振り落とされないように、アゲハにしがみついた

あの彼女は愛されてます[映画版Y学園]

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