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アゲハ「楽し――!!」
モモ「光栄ですねぃ!」
ジンペイ「スゲエぞ、デブネズミ!」
モモ「だからネズミじゃない、モモンガですねぃ~」
華麗な突っ込みをするにも関わらず、デブだということは訂正しないモモ
そんな中、アゲハの楽しそうな満面の笑みを見て、エマの顔がポッと赤くなった
結局のところ、悪霊らしい悪霊は一切見当たらず、
6人はえんら先生にエマの無事を報告し、一件落着となった
果たしてこれを、めでたしめでたしで終わらせて良いのだろうか……?
エマ「皆さん、ありがとうございます!」
剣の塔を脱出してすぐに、エマの救出を祝って学園シティのカフェテラスに集まっていた
アゲハとジンペイとエマを中心に、皆で乾杯する
エマが皆にお礼を言ったその直後、突撃の如く、学園長がカフェテラスに飛び込んできた
キンヤ「エマが治ったというのは本当かッ!?」
アゲハ「学園長!?」
ジンペイ「へへん!軽く一件落着ってやつだぜ!俺とアゲハにかかれば、これくらい軽い軽い!」
ジンペイは隣に座っているアゲハの肩に腕を回し、得意げに鼻を搔く
エマの元気そうな表情を見て、学園長の目に涙が浮かぶ
キンヤ「おぉ…おぉぉ……」
学園長は天にも昇る気持ちの如く、両手を大きくを開く
キンヤ「エマ―――――ッ!」
エマも、父親である学園長の胸に飛び込む
エマ「パパ―――ッ!」
周りがお花畑のような背景で、父娘の感動の再開が果たされようとした、まさにその瞬間だった。
エマの背後から、巨大な黄色の軟体動物のような化け物がヌラリと現れ、
エマの元に駆け寄ってきた学園長をガブリッ!!
そのまま、喰べてしまった
「「「「「「「………」」」」」」」
そんな見るからに信じがたい光景を見て、カフェテラスにいる皆は茫然としている
エマ「あ……ああ……きゃあああ!!」
自分の父親である学園長が喰べられた事にショックを受けたエマは、
顔を真っ青にしてその場に倒れてしまう
アゲハは慌ててエマを支える
学園長を飲み込んでしまったソイツは、右腕を大きく振り被り、攻撃してくる
アゲハとジンペイはそれを辛うじて回避し、目を見開いてソイツのことを見る
すると、黄色いソイツの真ん中の目が脈打つように真っ赤に染まり、他の4つの目がどす黒く変色する
足元から伝ってくるエネルギーを得て、巨大な体がさらに大きくなっていく
ジンペイ「うわぁぁぁ!!」
慌ててカフェテラスから逃げ出すアゲハ達の背後で、ソイツはまだ大きくなっており、
大きくなりすぎて頭が天井にめり込む
?「ギャオオオオオ―――――!!!」
大きくなりすぎたソイツの圧迫に耐えれなくなったカフェテラスの天井が突き破られ、破壊された
びりびりと空気が震える程の咆哮を上げたソイツを見て、
通りにいた生徒たちは蜘蛛の子を散らすようにしてあちこちに逃げ惑う
もはや制御不能となったソイツは、不気味な唸り声を上げながら
長くて柔らかい腕を振り回して、ジンペイに攻撃を仕掛ける
ジンペイは、それをジャンプして辛うじて躱す
ジンペイ「なんだアイツ!?」
?「ぐるるるる……」
そいつは不気味な唸り声を上げながら、一ヶ所に集まってるアゲハ達の元に近づいてくる
アゲハ「アイツの名前、『オヤノメ』っていうみたい」
アゲハは自身のスマホでエマに取り憑いていた悪霊の名を調べ上げる
フブキ「もしかして、取り憑いた者の家族を襲う怨霊なのかも……
だから、彼女1人の時や、アゲハちゃん達の前では何の害もなかった……」
フブキが自分なりの推理を呟くと、ジンペイは早速戦闘態勢に入った