テラーノベル
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翌朝、シャオロンはいつもより早く学校に到着した。教室に入ると、すでにロボロが自分の席に座っていた。
「おはよう」
シャオロンが明るく声をかけると、ロボロは無表情で頷いただけだった。
「あのさ……昨日のことやけど」
シャオロンは慎重に切り出した。
「ゾムとは本当に何もないねん。信じてくれへん?」
ロボロは長い沈黙の後、ため息をついた。
「分かった。信じるわ」
ホッとしたのも束の間、ロボロはポケットからスマホを取り出してシャオロンに差し出した。
「でも、これからは常に連絡取れるようにしてほしい」
彼の目は真剣だった。
「どこに行くか、誰と会うか、全部教えてくれ」
「え?」
シャオロンの顔に困惑の色が広がった。「ちょ、それはいくらなんでも……」
「お願いや、シャオロン」
ロボロの声は切実だった。
「俺、お前のこと失いたくないねん」
その言葉に、シャオロンは何も言えなくなった。
数週間が過ぎ、ロボロの束縛は少しずつ強くなっていった。最初は電話やメッセージのやり取りだけだったが、次第に行動の制限まで及ぶようになった。
「シャオロン、今日の昼ご飯は俺と一緒に食べような」
「分かった」
「放課後は図書室で勉強するって言ってたけど、やっぱり俺も付き合うわ」
「ありがとう……」
シャオロンは内心複雑だった。確かにロボロを愛しているが、時には友人たちとの時間を大切にしたいと思うこともあった。
ある日の昼休み、シャオロンは廊下で偶然ゾムと出くわした。
「おぉ、シャオロン!久しぶりやな!」
ゾムは満面の笑みで言った。
「最近ロボロに捕まってばっかりで全然遊べへんかったもんな」
「あ、うん……」
シャオロンは曖昧に返事をした。
「なあ、今度の土曜日暇?新しいゲーム買ったんやけど、一緒にやらへん?」
「えっと……」
シャオロンは周りを見回した。幸いにもロボロの姿はない。
「予定確認してみるわ」
「マジで?絶対来いよ!」
ゾムが去った後、シャオロンは小さな決意を固めた。時々は自分の時間を持つべきだと思ったのだ。
週末、シャオロンはロボロに適当な理由をつけて外出することに成功した。ゾムの家でのゲーム大会は楽しかった。しかし……
「おかえり」
玄関を開けると、ロボロが壁にもたれて立っていた。
「ロボロ?なんでここにおるん?」
「迎えに行こうと思って」
彼の顔には不気味な笑みが浮かんでいた。
「嘘つくんは良くないで、シャオロン」
シャオロンの血の気が引いた。
「う、嘘って……」
「知ってるで」
ロボロはゆっくりとシャオロンに近づいた。「ゾムと遊んでたんやろ?」
「なんでそれを……」
シャオロンは思わず後退りした。
「大事なことは正直に言うてくれると思っとったのに」
ロボロの目は暗く沈んでいた。
「がっかりやで、シャオロン」
シャオロンは震える声で言った。
「俺、どうすればいいん……」
「簡単や」
ロボロはシャオロンの両腕を強く掴んだ。
「二度と俺以外の人と遊ばなければええ」
その夜、二人の関係は新たな局面を迎えることとなった。
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