この作品はいかがでしたか?
1,007
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最高傑作かもしれない…
途中まで不穏かもしれませんがしっかり幸せなので安心下さい!少し長いかもです
今回のカプ⤵︎ ︎
ランドト
では本編へ
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ドットside
また喧嘩しちまった…
俺も今回は悪かったと思う、けどアイツも半分…いや八割ぐらいあいつのせいだ!
俺は謝らないぞ!!
って決心したのが10分前
ド「…あ?」
ラ「おい、大丈夫か」
むしゃくしゃしながら森をぶっ飛ばし、飛んできた木で怪我を負ってマッシュに保健室まで運ばれ 目が覚めれば俺を心配するランスが目の前にいた
ド「…これぐらいどうってことねぇよ」
自分でもびっくりするぐらい無愛想に答えたつもりだったがランスが一瞬安心したような顔になったのを俺は見逃さなかった
ラ「そうか」
またいつものスカした顔に戻るとそう一言だけ言って部屋から出て行った
…こういう時『もう少し一緒に居たい』って素直に口に出せたら喧嘩なんてしなくてすむのにな。そう分かっていても何故かアイツの前では変な意地を張ってしまう
「はぁ…」
言葉に出来ないぐちゃぐちゃの思いが泣いているのか笑っているのか分からないような苦笑を浮かべている口から溢れ出る
「片思いより虚しいもんなんてねぇよ…」
あっという間に夜になってしまった
喧嘩していてもいつもと変わらない様子のヤツに理不尽な怒りが湧いてくる
…少しからかってみるか?
ド「おいスカシピアス」
ラ「なんだ」
ド「妹ちゃんの写真見せてくれよ」
ラ「なぜお前みたいなゴミクズにアンナの写真を見せなければならないんだ」
抑えろ、抑えろ俺
ド「お前いっつも自慢してくんだろ?どんだけ可愛いか気になってよ〜」
ラ「…良いだろう、だが触るなよ。菌が付く」
いちいち人をイラつかせなきゃ死ぬのかコイツ
ランスは個人で使っている小さな棚の中にギッシリ詰まった妹グッズの中から綺麗にプロファイリングされた写真を見せてきた
…ほんとに兄弟なのかと疑うほど似ていない。特に目
ラ「なぜ急にアンナに興味を示したのだ」
ド「あ?興味なんてそんなもんだろ」
ド「にしてもほんと可愛いな妹さん、自慢したくなるのも分かるぜ」
チラっとランスの顔を見ると『当たり前だろう』とご機嫌そうな顔をしていて、コイツ案外チョロいなと心の中で憐れみの目を向ける
よし、殺されそうになったらすぐに逃げられるよう杖は握っておいて…
ド「いや〜ここまで可愛いと好きになっちまうかもな〜!」
すぐさまランスの顔を見なければ、少しの反応も見逃せばペシャンコだ
そう思ってバッとヤツの顔を見ると…いつもは切れ長でバランスの良い目が大きく見開かれていて、大きすぎず小さすぎない口は薄く開いていた
あれ?思ってた反応と違うぞ
もっと『俺のアンナを好きになるだと…?』とか言いながら杖振りかざしてくると思ってたんだが
そう次の行動に考えを巡らせていると急にランスが腕をあげた
ヤベェ!くる!
そう思って咄嗟に杖を構えたが…何も起こらない
恐る恐る目線をあげると、そこには腕を組み真剣な顔をして何が独り言をしているランスがいた
…何してんだコイツ
ブツブツと忙しなく口を動かしながら目はどこか遠くを見つめている様子はクスリでもやっているんじゃないかと疑いたくなるものだった
ほんとにやってそうで笑えねーけど
ランスの謎行動にハテナを浮かべていると突然ヤツが顔をあげた
ラ「…無しだ」
そう呟くとランスはくるりと俺の方を向き、スタスタと俺の目の前までやってきた
あ、逃げんの忘れてたわ。死んだ。
死を覚悟していると不意に肩に手を置かれた
ラ「アンナはやれないが俺はどうだ?」
ド「…は?」
ランスからの突拍子もない提案に頭がフリーズする
ラ「なんだのそのアホ面は」
ド「は?いや、え?な!?」
ラ「言語を統一しろ、猿」
いつもの見下し口調で淡々と話してるけど、さっきの自分の発言覚えてます!?
ド「お前!自分の言ってる意味分かってんのか!?」
ラ「お前と一緒にするな、理解している」
じゃあなんでそんなスンってしてんだよ!?
怒りか恥ずかしさか、頭が痛くなり熱くなっていく
俺がからかおうとしてたはずなのに…いや、コイツ分かって俺の事からかってんだな。そうに違いねぇ
ド「俺のことからかいてぇならもっとマシな…」
ラ「本気だが?」
コイツ…!食い気味に否定してきやがった
ラ「さっきからなんなんだ?俺はお前の為に提案をしているんだぞ」
ド「その提案がぶっ飛びすぎて訳わかんねぇんだろ!?」
ラ「はぁ…では簡潔に言ってやる」
ラ「好きだ」
今度こそ俺の頭は完全にフリーズしてしまった
気づけば朝、昨夜の出来事は夢だったのか?
そう思い隣のベットを見る
「びっ…!?」
隣のベットにいると思って横を向いたのに目と鼻の先にソイツは居た
いやちっっっっっっっか
てか初めてこんな近くで顔見たな…まつ毛長げぇし鼻筋通ってっし文句なしのイケメ
ラ「人の顔をジロジロと見て何の用だ」
ド「ばっ!見てねぇし!?てかなんで同じベットで寝てんだよ!」
ラ「は?好きなやつのベットに潜り込んで何が悪い」
いや悪いだろ
それよりも、夢じゃなかった
それが嬉しいのか嬉しくないのか自分でも分からない
ド「…それのことなんだけどよ」
ラ「今更断るつもりではないだろうな」
ド「いや、お前はそれで良いのか気になって」
ラ「何を言ってる」
ド「俺、昨日お前のことからかおうとしてふざけてて…」
ラ「そんなことは関係ない」
ラ「俺はお前が好きだ」
ド「何回もそんな言葉連投しなくても分かるっつーの…!」
ラ「…なんだ?貴様、俺が好きではなかったのか?」
ド「な!?」
ラ「俺がどれだけお前と共に過ごしたと思っている」
ド「おまっ気づいて俺のことっ…!?」
ラ「まぁ、あの時のお前の顔は傑作だったな」
いつもの馬鹿にした口調、顔、態度…なのに俺の頭には怒りなんてものは微塵も湧いてこなかった。そんなものが湧く余地も無かった
ラ「理解したのなら早く返事を寄越せ」
ド「…お前それ、返事がひとつしかないこと分かって言ってんだろ」
ラ「フン」
ド「~~~~~~!!」
ド「だぁぁぁぁ!俺もお前が好きだよ!!」
ド「満足かこの野郎!」
ラ「もう少し可愛げがあってもいいと思うぞ」
ド「マジで殺す100回殺す」
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ランスside
いつも些細な喧嘩…だと思えばアイツは相当怒り心頭だったようだ。自分の放った魔法で怪我をするなど馬鹿らしい、アイツらしいな
怪我の様子を見に来ればマッシュが心配そうに覗き込んでいた
ラ「気絶しているのか?」
マ「うん、頭を少し打ったみたい」
マ「運んでたら急に気を失っちゃって」
マッシュの顔はいつもと変わらないが、心配しているのは見て取れた
だがチラチラと時計を確認している辺りこの後用事があるのだろう
ラ「後は俺が診る。代われ」
マ「良いの?」
ラ「これでもルームメイトだからな」
言いながら素直じゃないな、と心の中で自分に呆れる
マ「じゃ、お言葉に甘えて」
マ「ではまた」
ラ「あぁ」
マ「あとさ」
ラ「なんだ?」
マ「心配なら直接言ったあげた方が良いんじゃない?」
ラ「…心配だと?」
マ「僕の勘違いならごめん」
コイツは時たま妙に鋭く心臓に悪い
ラ「いや…忠告感謝する」
マ「忠告ってほどじゃないんだけど…あ、僕は用事があるんで」
マ「ドット君は喜ぶと思うよ」
そう言って走り去って行ってしまった
…そんなことは分かっている
コイツが俺に好意を寄せていることは知っている、だが知らないフリをしてきた
結ばれたとしても絶対に幸せになるとは限らないからな。俺から気持ちを伝えることは一生ないだろう
ドットから伝えてくるのであれば即承諾するのだが
この小心者がそんなことするはずな いか… そんなことを考えていると
ド「ん…」
起きたか
ラ「遅いぞ、早く目を開けろ」
ド「…ランス〜」
コイツ、寝言で俺の名前を
ド「好き…だ」
ラ「…」
これはカウントしても良いのだろうか
己の中で何かがぶつかり合い、どちらが勝ったのか自分でも検討がつかないが
俺からも言ってやる
ラ「お前が目を覚まし、完全な状態であったなら…な」
動揺しあたふたしながら赤面するドットを思い浮かべてつい口元を緩ませる
その時はもう一度その口から俺の目を見て言ってくれ
ド「…あ?」
ドットの無事を確認し夜がやってきた
急にアンナの写真をみたいと言ったので本音半分で対応する
癪だが近いうちに義妹になる存在だからな、見せておいて損はないだろう。本物を見た時の耐性を付けるためにもここは俺のとっておきを見せてやる。癪だがな
ド「いや〜こんな可愛いと好きになっちまうかもな〜!」
…何?お前は俺が好きではなかったのか?
自分でも分かる。今の顔はいつも俺がドットに言っている間抜け面というやつなのだろう
頭が白紙になったと思えば思想がごちゃごちゃに混ざる
俺の考えは間違っていたのか?自身の考えに自惚れ相手も自分が好きだと思い込んでいたのか?
で はアイツの言動は…ただの友人としての…
頭が卑下の言葉で埋め尽くされる
…待て、ドットがアンナと結ばれれば俺にデメリットは無いのでは?
その瞬間頭でまた何かがぶつかり始めた
考えやすい体勢に変え真剣に物事と向き合う
確かに俺はドットもアンナも好きだ、しかし2人が付き合うとなれば話は別。アンナは俺の大切な1人の妹、ドットは世話がやける大事なルームメイト、もちろん2人が仲良くする分には構わない、むしろ尊ぶべきものだ。だがそれ以上の関係は何故か俺の中の本能がダメだと言っている
…無しだ
ラ「アンナはやれないが俺はどうだ?」
このような形で伝えるつもりはなかったが仕方ないだろう。反応次第で体勢を整えることに
ド「…は?」
突如として顔を赤面させるドット
やはり俺の考えは合っていた。そう安堵する
そこからドットは動揺しながら何度も確認をしてきた、そんなに信じられないものなのか?
少ししつこすぎる。この際はっきりいってやろう
ラ「好きだ」
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楽しすぎる…次はどのカプにしよう
では!
コメント
3件
最高ですやん、、、✨✨✨✨赤面ドットくん見たすぎるッッッ!!!_(┐「﹃゚。)__