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このおはなしを読みに来てくれた人は、物を
大切にしているだろうか?
物に生命が宿らないとは限らない、
そうでしょう?
『ねぇ、今日も私行ってきたよ、学校
なんだか最近ね、学校楽しく思えてきたんだ』
『それはいいことだなあ、嫌々行くよりも、楽しいって思いながら行くのが一番だから』
『だよね、私、明日も頑張るよ』
『無理はするなよ、辛い時は私に行って、休みなさい』
『うん、そうするね』
私が今話しかけているのは、名前を知らない
誰かである
学校がつらくて、この地から消え去ってしまおうと本気で考えていた時、私の大切にしている手持ち鏡から姿を現した
最初はもちろんびっくりした、鏡に見えるはずの自分がうつっていないのだから
今はもう怖くないと言ったら嘘になるが、ずいぶん慣れてしまったのだ
この鏡に写るものは、名前も性別も教えてくれない
勝手に女の子だと思っているが、男の子かもしれない
なんなら、性別なんてものは存在しないのかもしれない
謎がたくさんの、不思議な存在なのだ
そんな彼女は…あ、今回は彼女って呼ぶね?
彼女は、私の相談や話を聞いてくれる
なぜかは気になるけれど、聞いてしまったら私の前から消えてしまいそうだな、そう感じ聞いていない
学校のことや、普段の日常のこと、いろんなことを彼女に話す
好きな人のこととかも…
親よりも、友達よりも、私の個人的な情報や秘密をこうして話していると思う
いや、名前も知らないのにそんな大切なこと話すなよって感じだけれど
彼女を初めて見たとき、なにも話さないのはよくないなと感じて、ちょっとした学校のことを話してみたのだ
そこからいつのまにいろんなことを…ほんと、危機感ないよね
『それじゃ…私今日はもう寝るね
明日は1時間目から体育だから』
『睡眠しっかりとっとくんだぞ、おやすみ』
『へへ、うん、わかってる、おやすみ』
彼女は私の学校生活を心配してくれている、過去に色んなことがあったからだろう
とはいっても、学校で諸々あったのは3年も前、小学生の時だ
つまり彼女とは、もう3年間こうやって話し続けてるってわけだ
もうそんな長く話させてもらってるのに、名前を知らないなんておかしな話だけどさ
彼女がみえるこの手鏡は、幼馴染から昔もらった大切な物なのだ
昔…そう、私がまだ保育園に通っていた時の頃だね
よくそんな昔のこと覚えてるな、って、よく言われる話だ
昔っから今までずぅっと、この鏡を大切にしている
小学生高学年になったとき、さすがにボロボロになってきて、鏡として使う頻度は少なくなっていたときのことだ
久しぶりに使おうと鏡を持ち上げた時、彼女の姿が写っていた…これが私と彼女の出会いってわけだ
ここ最近では母や父と話す回数も減ってきて、学校やらのことは彼女に話すことが日課になっている
コト…
鏡を寝床に置く
物に生命が宿らないとは限らないんだな
そう考えながら、今日も私は眠りに落ちた
あの鏡を大切にしてなければ、彼女と出会わず、そのままこの地を去っていた世界線も、あったわけだ
運命とゆうのは、自分で変えられる
あの言葉は、いまでなら
嘘でないと 口から言える
私です、最近よく書いてますね
雑談のチャットノベル投稿したいんですけどチャットノベル描くの下手くそになってて萎えてます
ここで一枚絵を
こいつのおはなしも書く予定です
絵気に入ってくださりましたら私が喜びます
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。