テラーノベル
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だいぶ体力が回復し、普通に歩き回れるようになった。病室にいてもすることが無い。だから、よく屋上にいる。だけど、今日は何故か屋上にいても心が晴れなかった。仕方なく、病室に戻った俺は心臓が飛び出でるかと思ったほど驚いた。
ナチス「よぉ、体調はどうだ?笑」
ソ連「な、ナチス」
ナチス「そんな怯えなくとも、まだ殺しはしないさ」
ソ連「まだ…って」
ナチス「それにしても驚いた!あの傷を負ってなお生きてたなんてな笑」
ソ連「…何が言いたい」
ナチス「そんな睨まないでくれよ笑」
ソ連「質問に答えろ」
ナチス「ソ連…俺はお前に宣戦布告をする」
ソ連「ふざけるな」
ナチス「安心しろ。お前が退院した1ヶ月後にしてやるから」
ソ連「5月ってことか」
ナチス「そういうことだ」
ナチス「それまでに色々と準備しておけよ笑」
ソ連「Блин(クソが)」
ナチス「じゃあな」
ナチスが帰っていく。”宣戦布告”という言葉が頭から離れない。ナチスに勝てるのか。1度俺に勝った相手に。和解したい…が無理だろう。俺は、やっぱり戦いたくない。どちらかが死ぬのだから。俺は死にたくもないし、ナチスのことを殺したくもない。
ソ連「俺、どこで道間違えたんだよ」
ソ連に会いに行った。片目に包帯が巻かれ、病院食を食べているせいか高身長に似合わないヒョロっとした体型だった。俺は、情けか罪悪感か分からないが戦争までの猶予を与えた。日帝やイタ王は戦争に手伝うと言っていたが、断った。同盟国にも邪魔されたくなかった。ソ連の目を手の上で転がす。不安になる時、どうしようもなく落ち着かなくなる時はソ連の目を触ると何故かとてつもない安心感が俺を包み込む。これは、ソ連に対する何かの思いだろうか。
アメリカ「えぇぇえ!?ナチスに宣戦布告をされた!?」
ソ連「あまり大きい声を出さないでくれ」
アメリカ「すまん、でもどうして」
ソ連「…それは分からん」
アメリカ「俺も戦争に参加しようか?」
ソ連「いや、いい。これは、俺とナチスの戦争だから」
アメリカ「……そうか」
アメリカ「んじゃ、帰るわ」
ソ連「わかった」
アメリカ「次会う時は、もう退院してるな」
ソ連「あぁ」
アメリカ「OK、じゃあな」
俺は、驚いた。数日前に、ナチスに宣戦布告をされていたなんてな。だけど、悔しい。ナチスを殺したいほどあいつが憎い。ソ連にあんな酷いことをしたのに、まだ好かれているなんて。家に帰る気分になれなかった。だから、近くのカフェに寄った。
???「あれー?アメリカじゃん」
聞きたなれた声が聞こえた。
アメリカ「あ、フランス」
フランス「やっほー。この席一緒に座っていい?」
アメリカ「あぁ、いーよ」
フランス「ありがとう。でも、アメリカとかカフェ来るイメージないのに」
アメリカ「何となく、家に帰りたくなかったから」
フランス「良ければ聞くよ?」
アメリカ「…なんか最近、自分が怖いんだ」
フランス「自分が怖いって?」
アメリカ「この前、親父の首を絞めて殺しかけた。あの時、カナダがいなかったら多分死んでた」
フランス「だからか…」
アメリカ「何が」
フランス「前の会議の時に首元を滅多に隠さないイギリスが隠してたから」
アメリカ「……」
フランス「でも、大丈夫!イギリスも気にしてないようだったからさ」
アメリカ「そうか。そろそろ時間だし帰る」
フランス「じゃーね」
アメリカ「気にしてない…か」
切りまっせ。あと、題名変えました。
ではまた!
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