──────いえもん視点──────
全員の記憶を取り戻した後、さすがに疲れたので自室へと戻る。
自室に戻ったとしても、寝ない限りノイズに会うことは無い。休憩中に本でも読んでおこう、そう思い適当な本を取り、読み始める。
気がつけば夕飯の時間2なっていて、慌ててリビングへと向かう。
そこでは夕飯の準備の真っ最中だった。そのため、俺は皿に盛り付けたり、運んだりと、出来ることは手伝う。
そんなことをしていたら続々とみんなが集まってきて、リビングが賑やかになっていく。喧嘩が始まりそうな雰囲気の時は、レイラーさんが雷を落としていた。
料理が作り終わり、全員が席へと座る。人数の多さに圧巻されるが、もうだいぶ慣れてきた。
めめさんを合図に手を合わせる。
「いただきます」
「「いただきます」」
そう言い終わるや否や、全員が食べ始める。なんだかんだ言って、マナーがいい村民達は、食べている最中は基本的喋らないし、綺麗に、美しく食べていく。
箸の使い方が分からなかったルカさん達も、今では完璧に使いこなすことが出来ている。飲み込みが早いな、なんて思い出にふける…と言うほどでもないし、直近の記憶を思い出す。
懐かしいといえば懐かしいが、そこまで昔では無いのだ。
全員で雑談しながら、皿に盛り付けられた料理を平らげる。そうすると、みぞれさんが奥から、数本の赤ワインを持ってくる。
「食後のワインはどうですか?冷えてますよ〜」
食後のデザートではなくワイン。あまり聞いたことがない単語だ。
その間にも次々とグラスや赤ワインが運ばれてくる。…俺は成人しているか分からないからやめておいた。めめさんも遠慮しているが、それ以外は飲むようだ。…嫌な予感がする。
1番最初に嬉々として瓶を開けたのは以外にも幼児体型(失礼)なメテヲさんだ。ぽんッと音を鳴らして蓋を摂る。俺ら人間ならば道具が必要なのだが、どうやらいらないらしい。便利なものだ。それを横目で見つつ、赤ワインに似たぶどうジュースをコップに注ぐ。見比べてしまえば似ていはいないが、たまにはいいだろう。
他の人たちも次々とワインをグラスに注ぎだす。ビールが良かった…とつぶやく声が聞こえたが聞こえなかったことにする。
めめさんはワインの代わりにグレープ味の炭酸飲料をグラスに注ぎ、5、6個氷をほおり投げる。それを高く掲げ、
「かんぱーい!!」
カチャカチャッと、グラス同士がぶつかる音が鳴り、同時に全員のかんぱーいという声が重なり合う。全員競うようにワインなどを口に運び、豪快に飲む人もいれば、ちょびちょびと飲んでいる人、自分のペースをきちんと理解している人、など様々だった。
メテヲさんとガンマスさんはごくごくとグラスに入っているワインを一気飲みする。それでも足りないかのか、どんどん継ぎ足していく。
みぞれさんやレイラーさんはおつまみを口に運びながら、少量ずつ飲んでいく。しかし、早くも酔いまくっているラテさんによって、だる絡みをされていた。さすが水属性使いだと言うべきか、うぱさんはあまり酔っていなく…いや、この段階でよってるラテさんがおかしいのか、なんて、脳の処理速度が追いつかない。
めめさんはのんびりと炭酸を飲み、高みの見物と言わんばかりに、村民の様子を眺めている。れいまりさんは酔いが回ってきたのかガンマスさんに擦り寄り顔を真っ赤にしてぼーっとしている。そんなれいまりさんをガンマスさんは寝かせつけるかのように背中をさすっている。
そのせいで、飲み比べる相手が居なくなったメテヲさんが、色んな人とお酒を飲みまくり、潰していく。
それでもなお酔っていないらしく、まだまだ飲み続けている。
ルカさんは、メテヲさんによって酔い潰されていて、顔がトマトのように真っ赤に染まりあがっている。かんぜんに出来上がっていて泣き上戸なのか、涙がとめどなく溢れている。それをひなさんが慰めている。
「うぁ…ッ俺は…さぁッ…がんばってんのぉ…ッヒクッでもさぁ…ッッ」
「うんうん、るか兄は頑張ってるよ〜」
「うぅ…ッうわぁ…ぁ…ッ」
ルカさんには言えないが、ふたりが仲睦まじくて心が和む。
ラテうぱは長年一緒にいるからか、関係ないかは分からないが一緒に揃って寝ている。いつもうるさいため、寝静まるとすぐに分かる。しかし、思うことがある。こいつら双子か、と。
レイラーさんとみぞれさんは2人で雑談を続けている。ほんのり顔が赤いが、まだよってはいないようだ。
茶子さんは笑い上戸らしく、何が面白いか分からないが笑いまくっている。菓子さんはぼーっとしていて、眠りかけている。
「あはははッッ!!あはは…ッあは…ッはッはッはッヒィーッ」
「……」
まるで静と動、という表現が正しい気がする。それまでに差がありすぎている。
はぁ、とめめさんはため息をつき、片付けを始めようとしたので、俺も手伝うことにした──────
ここで切ります!!皆さん!!番外編なども含めれば、これでちょうど100話目です!!本当にありがとうございます!!てことで、今回はイラスト…ではなく、皆さんにワインを飲んでいただきました!!無理やり流れを変えてしまったし、出来ればぜんさんもいる時にやりたかったのですが、無理やり登場させると…って感じだったのでさすがに見送らせていただきました。ただ、ぜんさんが揃ったらパーティーでもしましょうかね!(?)
投稿遅れてすみませんでしたぁぁぁああ!!!
それでは!おつはる〜!!
コメント
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おめでとう!🎉おめでとう!🎉おめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!🎉 このクオリティで100とか凄いな、、
ひ、ひゃく…すごい数字だぁ、…
200話まで行ってその時パーティしよう!(?)