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前回の続き
アイリス)……コレが魔法使いの祖だ
ドット)なんだ…それ……
アイリス)その彼女の怒りでその頃丁度上がっていた満月が彼女の怒りで赤く染め上げられた…それがストロベリームーンの出来上がった理由だ
ドットの顔は蒼白に染まり「聞くべきじゃなかった、話させるべきじゃなかった」そんな顔をした
アイリス)お前、その顔は「話させるべきじゃなかった」って顔だな
ドット)だって……それ、お前の話だろ…何もかも……全部、明確すぎるだろ……伝承される話でそこまで明確じゃねぇだろ…
アイリス)……そこは、秘密な笑
ドット)……だから、人と関わるのをやめたのか……
アイリス)ま、長年生きてると自分以外簡単にポックリ逝くからね、関わらないようにするに決まってるでしょ
タバコを吸おうと箱を振るとタバコがないことに気づき「あれ、なんでねぇんだ」って思うと……そういえばさっき話してる最中に結構吸ったな…と、思いタバコをしまった
アイリス)さて……と、聞きたい話は聞けたか?
ドット)いや、確かに聞けたけどよ……なんで、なんで隠してんだよ
アイリス)何の話かしら、私はその女性じゃないわよ?
ドット)違ぇんだよ!そうじゃねぇんだよ!
ドットは肩を掴んで凄い真剣な顔を見せて来た
アイリス)じゃあ……どういう意味?
ドット)お前は…話にでてきた女性だろ、魔法使いになったから「過去の自分は捨てた」「一般の自分は捨てた」そうだろ!
アイリス)あらあら、凄い難しい話をするわね…でも、私は言ってあげる、その女性じゃないよ私は私、彼女は彼女
ドット)違ぇんだよ……そうじゃねぇんだよ…お前は……なんで…過去を隠したがるんだよ……
アイリス)……あ〜…ったく、もう……隠すの疲れたわ……
諦めてドットの胸板を軽くポンポンと叩いて「確かにそうだよ、私は……あの旦那の嫁だ、でも……今の私は魔法使いのアイリスだ、もう……あの人の嫁じゃねぇんだ」と諦めてゲロってやった
ドット)やっぱ…なんで隠すんだよ……
アイリス)隠さねぇと自分が……また、あの弱い私になりそうだからだ…だから、強気の私で……魔法使いのアイリスとして生きていくんだよ
ドット)……キツくないのか…それ
アイリス)キツいよ…でも、あの人は……あの子達は私が幸せになることを……多分、望んでいると思う…なんせ、アイツらと同じで私の事、すげぇ大好きだからよ笑
ドットの頭を撫でヘラヘラと笑うとドットは凄い真剣な顔で「なんで笑ってられるんだよ、なんで……悲しくねぇんだよ、何で悲しまねぇんだよ!」と…ほぼ怒号にも近い声で荒げてきた
アイリス)……悲しいよ、今でも顔を……声を…誕生日すら覚えてるんだから…、でもね…悲しいけど悲しくもないんだ、だって……前の旦那みたいに…子供たちみたいにすげぇ優しくて甘いからさ…前の旦那や子供達と一緒に暮らしてるみたいなんだよ笑アイツらが生きてたら「こんな生活してんのかなぁ」とか、思ったりするんだよ笑
ドットを優しく抱き締め「心配してくれてありがとな、私はもう平気だ」と優しく言うとドットは凄い悔しそうな声で「なんで…」と泣いていた
アイリス)なんでお前が泣くんだよ笑
ドットの頭を優しく撫でるとドットは私を強く抱き締め更にボロボロ泣き出した
アイリス)ったく…笑ドット、私の代わりにお前が今泣いてくれるから私はもう泣かなくていい、ありがとうな、私の代わりに泣いて
ドット)なんで…なんでぇ”…おまえはぁ”……グスッ
アイリス)はいはい、もういい子だから泣かないの笑私の息子みたいに泣くなぁ笑懐かしいな笑
数時間後
アイリス)よいしょ…っと
泣き疲れ私の胸で寝ているドットを下ろし私はドットの部屋から出て行き私は自分の部屋に入った
自室
アイリス)はぁ〜……疲れたぁ…
自分のベッドに倒れ込みグッタリしていると直ぐに部屋がノックされ「あ”〜…い……」と返事をするとカルパッチョが入って来た
カルパッチョ)顔が凄いげっそりしてるけど…大丈夫なの?
アイリス)平気だけども…凄い疲れたから…寝たい…
カルパッチョ)夜中に凄いのあったけど……まさか、アイリス姉様が?
アイリス)ドットが暴走を起こしたんだよ、だからちょっと乱暴だけど魔力を無理やり切ったんだよ……
うつ伏せになりながら