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日本の生活を覗いてみよう!
本日は皆様に日本の生活の一部分をお目にかけます!
では、楽しんで!
日本の昔ながらの家からとある音が聞こえてくる
?「ふっ!ふっ!」ブンッブンッ
頭が丸くそして人間でいう耳の位置にはなにやら魚を感じさせるヒレのようなものがついており、そして和服を着ている
そう。あれが日本だ。
今は木刀で素振りをしており鍛錬中だということが伺える
日本「ふぅ…」
日本は一息ついたらしく縁側に座って手ぬぐいで汗を拭っている
?「鍛錬終わったの?」
丸い頭に猫耳のようなものが生えた子が日本に声をかける
この子はにゃぽん。
日本の分裂体だ。
日本「休息だ。それより、生け花は完成したのか?」
どうやら先程までにゃぽんは生け花をいけていたらしく日本がにゃぽんに問う
にゃぽん「うん!完璧!床の間に飾ったよ!あとで見てほしいな!」
日本「どれ、今からでも見て良いか?」
にゃぽん「えっ本当!?わーい!」
縁側から障子を開け、和室に入り、さらにその奥にある襖を開けると見えたのは
日本「おぉ、なんと可憐な」
そこには葉蘭と青のカーネーション、青い杜若、そして黄色の河骨が使われている生け花が飾られていた
にゃぽん「でしょでしょ!」
日本は床の間の前に正座をし、まじまじと生け花を見る
日本「…葉蘭の花言葉は「強い意志」、青のカーネーションは「永遠の幸福」、杜若は「思慕」、そして河骨は「崇高」だな。」
にゃぽん「、えっそうだったの!?知らなかったよ~!」
日本「あぁ、それと杜若には「贈り物」とう意味もあり、そして葉蘭には「平癒」という意味もある。」
にゃぽん「んー。平癒ってなぁに?」
日本「平癒とは病気や怪我が治ること、つまり全快することを意味する。」
にゃぽん「へぇ!そうなんだ!」
日本「まったく。お前は回りくどいやり方を…いきなり生け花をしたいと言ったのはこれが理由か。」
にゃぽん「なんのこと~? 」
日本「こんな回りくどいやり方をしなくても直接言葉で言ってくれればそれで儂は充分だ。」
にゃぽん「…はぁ…。今回はバレないと思ったんだけどなー!」
日本「バレないと思っただと?何を言うか。お前は儂の分裂体だ。お前が儂に何か贈り物をしたいと口にした時点で気づいていたぞ。」
にゃぽん「えぇ!?そんな早くから!?」
日本「嗚呼。…お前は本当に可愛らしい子だな。儂の傷が一刻でも早く癒えることを願ってくれているのだろう?儂はお前がその考えを持ってくれるだけで嬉しい。ありがとう。」
にゃぽん「えへへ~」
日本「…お前が人間に生まれあちらの世界で生きていたのなら嘸や可愛がられることだったろうに…。」
にゃぽん「またその話~?何回も聞いたよ!あと私は日本の分裂体で幸せだから良いの!」
日本は優しく微笑んで少し間を置き
日本「ほら、おいで。」
日本はにゃぽんを自分の近くへと手招きする
にゃぽん「なぁに?」
にゃぽんが日本に近づき日本の目の前で正座をする。すると…
にゃぽん「わっ!」
日本が腕を伸ばしにゃぽんの上半身を日本の体に持ってくる
にゃぽん「日本がハグしてくれるなんて珍しい!ふふっ!」
日本「嗚呼。お前は本当に綺麗で愛らしく素敵な子だ。これからも永らく儂と一緒に居てくれ。」
にゃぽん「んふふ。ねぇ、日本?日本は国だからちゃんと血が通っていて暖かいねぇ。私は分裂体だから血が通っていないんだぁ。だから冷たいの。だからこの暖かさが好きなの。」
日本「何を言うか。そのおかげでにゃぽんは夏になると凄く便利だぞ?」
にゃぽん「便利ってなによ~!」
日本「あっはっは!」
にゃぽん「ふふっ!(…嗚呼、日本の体に残っている国の化身でも癒やせなかったこの傷がどうか完全に癒えますように…)」
にゃぽんはさりげなく日本の傷の一部を優しく摩る
日本「さぁ、にゃぽん。お前は利口な 女子なのだから外見だけではなく中身も芸も立派な大和撫子になる のだぞ」
にゃぽん「分かってるよ日本。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」でしょ?何回も言われて覚えたよ~」
日本「あっはは!さすがにゃぽんだな。」
にゃぽん「ふふっ!ありがと日本!」
日本「では、儂は日本男児たるもの鍛錬を再開しようかな。」
そう言い日本は自分の腕からにゃぽんを離し、縁側に向かった
にゃぽん「…(日本。日本も私と同じ日本女児だよ…何時まで、何時まで日本は頑張らなくっちゃいけないの…?) 」
にゃぽん「…寒いよ…」
にゃぽんはか細い声でそう呟いた