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◇◇◇◇◇
本日、異世界40日目!
朝から一度王城に行ってマリアさんの様子を見に行った。
昨日の別れ方が気になったんで、みんなでお見舞いに行こうということになった。
お邪魔かもしれないけど。
一応、部屋には通してくれるみたい。
マリアさんは、今日は起きることが出来ないんでベッドに横たわっている。
僕たちが来るということで、一緒にニコラス王子も来ていた。
「マリア!今日も来ました。
昨日はごめんなさい。
そんなつもりはなかったんだけど、ちょっとマリアの気持ちを考えてなくて、本当にごめんなさい。」
「エマ!そうじゃないの。
エマのせいじゃない。私の……。」
「マリア!ありがとう。
昨日ね、ラキ山頂に行って来たの。
死神に会って来た。」
「え?死神に会ったって?
詳しく教えてくれるかい?」
これには、ニコラス王子が食いついた。
なので、昨日の情報を説明しにくいけど、ざっくり説明した。
「まさか、辿り着けるなんて。
ステータスやスキルの情報までありがたい。
ただ、知ってみるといよいよ対処法が難しい……。」
「はい、なので今日はできることをやって来ます。」
「ユメ殿、ありがとう。
よろしくお願いします!」
「ユメさん!ありがとうございます。
でも、無理はしないでください。」
うわ、ほんまにええ子や。泣けてくる。
もう一度、ラキ山頂に行ってきます。
とにかく、通用するのか、少なくともなんらかの突破口が欲しい。欲しいよー。
洞窟の入り口から密集してる。隠密状態で骨を避けまくり、死神のところに到着。
とりあえず、覇気が効くか試してみる。
覇気!
やっぱり。死神には全く効きません。
代わりに周りにいた骨が一斉に気絶して倒れた。
今は死神しか動いてない。
ただし、死神はなんか異変に気づいちゃった。
なんかの呪文を唱えた。
え?みんなの隠密が解除されてるよ!
「みんな!どうしたんや?」
…………。
あかん!返事ない。
また、なんか呪文を唱えた!
あ!みんながきつそうな顔になった!
ちょっとあかん!
うわ!死神がみんなに攻撃しようとしてる!
大鎌や。一時撤退や!
みんなを一気に抱き抱えて、一目散に出口を目指す!
死神が追ってくるし、前方は骨が密集してるし……。
覇気を使いまくって前方の骨を排除しつつ、ひたすら、逃亡!
だいぶ死神との差がついた。
「ユメ!やられた!マヒしとる。
密着したおかげで少しマシになったけど、あかん。HPもどんどん減っとる!」
「わかりました。とにかく、ここを出ます!」
とにかく、忍者走りで出口を目指す!
でも、スピードではこっちに分がある。
覇気まくり!逃げまくり!
「はあ、やっと出口や!」
ここで、みんなを鑑定すると、全員が状態異常になってる。
カグヤ様だけ喋れてるけど、体は動かんみたい。
状態『麻痺』『呪い(HP)』
2つも状態異常になってる。
HPが減ってるの止めないと!
「ユメ!キスしてくれ!」
「今?」
「早よせい!」
ムッチュー!スポン!
「はー!助かった!早よみんなにもキスせい!
うちは巨大化するさかいに、すぐ出発するでぇ!」
みんなに濃厚なキスをしていくと、状態異常が一瞬で消えていった。そんな効果あったん?
とにかく、みんな隠密状態に戻って、カグヤ様号で骨のいないところまで飛んだ。
「お頭〜♡怖かった〜!」
「お頭〜☆ありがとう!」
ハガネとコガネは冷静やけど、モニカとエマはだいぶショックだったみたい。
僕だけが呪文にかからない。
状態異常完全無効のおかげや。
ということは、僕だけは戦えるってことか!
呪文が状態異常なら、逆にまだ希望はある!
スピードでは勝ってたし!
ちょっと着陸して、密着エナジーチャージ!
みんなのHPを回復中!
「みんな!ちょっと希望出たわ。
僕だけは死神のスキルを無効化できる。
ということは、完全に戦闘勝負に持っていける!相性いいわ!ラッキー的な!」
「お頭〜♡すご〜い」
「せやな!逆にせやな!ナイス!」
「あ!そういえば、カグヤ様!
濃厚なキスをしたら、状態異常が消えるんですね!
知ってたんですか?」
「いや、知らん!」
ズコ!
「ちゃうねん。
密着してたらなんかマシになって来たんで、キスしたらもっとマシになるかな思うてな。
ほんなら、消えてもうたんでラッキー的な!」
「なるほど!ファインプレーです!」
「せやろ!もっとキスしてもええでぇ!」
すぐ調子に乗るー!
みんなから要求されて、超濃厚急速エナジーチャージ中です。
あくまで、回復のためですよ!
◇◇◇◇◇