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第4話 式典はたいてい何か起こる
md side
式典が行われる場所、つまり王城の謁見の間で行われる。中で合図があるまで僕達は扉の前で待機していた。この先に多くの貴族達がいる。そんなことを考えるだけで今すぐ式典をすっぽかして帰りたい気分になる。
エレナ・シュレイザー(el)
「一応言っておくが、王家の人間に無礼のないようにな。」
クリス・エル・セリスト(ch )
「分かってるって。流石に何回も経験してちゃそのくらいの礼儀くらいわきまえてるって。」
ナハト(nc)
「うん」
「七つの王冠の皆さん、中へどうぞ。」
そんな会話をしてると扉の前に立って警備をしている兵士が言った。どうやら合図があったのだろう。兵士達が扉を開け、僕らは中に入る。
中に入ると周りの貴族達が僕達を見るやいなや歓声と拍手を送ってくる。…僕からしたら自分からこんな人の目がつくところに行くなんて絶対ゴメンだ。今すぐ帰りたい気分が倍増した。
王が座る玉座の前まで来ると、僕達は王の前で横に整列して片膝を立てる。
アイリス・シルフィーヌ(ir)
「七つの王冠、ここに参上しました。本日は建国記念日、誠におめでとうございます。ここにいる一同、心よりお祝い申し上げます。」
王
「ふむ。七つの王冠諸君、お祝いの言葉、感謝する。この国がここまで発展したのは諸君らが、多くの魔術師の見本となって先頭に立ってくれたおかげだ。これからも魔術師の見本となり、この国を導いてくれることに期待する。」
「「はっ!!」」
王からの言葉に僕達が反応すると周りの貴族達は、入ってきた時よりも大きな歓声と拍手をこちらに向ける。余程期待されてるらしい。…正直、そんな眼差しのようなものを向けられても困るんだけど……。そんな事を考えるとふと何かの気配を感じた。
ガイスト(md)
(…何、今の気配……。)
単純な気配探知ならナハトが僕達の中では1番だ。だけど、ナハトが何かを感じ取った素振りはない。もしかして気づいてない?それともただの気のせい……?
考え込んでいると謁見の間の扉が大きな音を立てて開かれ、兵士が中に入ってくる。
第一王子
「何だ騒がしいぞ!ここは今式典をやっているんだ!場をわきまえろ!! 」
「しかし…緊急の報告が……」
感情が高ぶっている第一王子を抑えるように宥めながら第二王子が口を開く。
第二王子
「緊急の報告?何だ、申してみよ。」
「はっ!それが第三王子が何者かに攫われました!!」
王
「何だと!?」
この報告に王家の人間も周りの貴族も驚きを隠せずにいる。僕達もすぐに事の重大さを理解した。
リリア・エーテルワイズ(li)
「攫った奴の特徴は?」
「それが…攫った奴を見たという兵の報告によると黒い大きな何かが第三王子を攫ったと……。」
li
「黒い大きな何か…?もしかして魔物?」
el
「それはないだろう。この街はガイストの作った結界に囲まれている。そう簡単に魔物が入れるはずはない。」
md
「そうだね。結界の監視を常にやってるけど特に異常ない。」
el
「なら黒い大きな何かとは…」
そんな会話をしていると王が口を開く。
王
「七つの王冠、君達に第三王子である息子の救出に向かってもらいたい。頼めるか?」
ir
「はい、お任せ下さい。すぐに空いている部隊を動かして捜索に当たらせます。行こう、エレナ!」
el
「分かった。」
そう言うと2人は謁見の間を後にした。
トロン・フォグナー(tr)
「ナハトさん、気配探知できますか?」
nc
「…ダメ、気配探知を妨害されてる感じがする。」
tr
「そうですか…。仕方ありません、手分けして探しましょう。 」
ch
「そうだな、んじゃ行くか!」
そう言って僕達も謁見の間を後にした。それにしてもエレナも言っていたけど、黒い大きな何かが魔物じゃなかったら、一体……?
To Be Continued………