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おまけ的な…

短いです




ピンポーン

ガチャッ

「すみません!遅くなりました!」

「あっ、おかえりぃ」

走ってきたのか息が荒くなりながら久我は佐古と守若の居るリビングの扉を開けた

「佐古の状態はどうですか?」

「さっき起きてちょっと喋ったけどまた寝ちゃったぁ。頭動かすたびにめっちゃ痛そうな顔するから結構重症かな」

「そうですか…」

心配そうな声でそう言った久我は、佐古の方をちらりと見る

頬を熱で赤らめながら少し荒いが整った呼吸をし、いつもの佐古とは思えない静かさで寝ている姿を見ると少し胸が締め付けられる

(なんか調子狂うな…)

しかし、その心地はとある物を見つけた時点でどこかに一瞬で散ってしまった

「…なんだこれ!」

佐古の首と肩の付け根ら辺に、血が滲んでいて痛そうな噛み跡があった

(倒れてる時にやられたか…?いや、そんなこと…

まさかな…)

「コレ…兄貴がやりました?」

「あっ、分かっちゃった?」

「マジすか…」

久我は自分で言ったことだが、あまり信じたくはなく恐る恐る聞いたが余りにもキッパリした返答に戸惑いを隠せなかった

「あ〜…ごめんねぇなんかしたくなっちゃったからさ。我慢出来なかったぁ」

いつもの作り笑顔とは違う表情をし、ふざけているようでも真面目でもないような態度が見て取れる

「…守若の兄貴…なんか前より感情豊かになってきましたね」

「うーん…そうかなぁ?」

「絶対そうですって。佐古が入ってきてからですかね…?最近は笑顔も多いしさっきみたいな表情もしているし…」

「佐古は結構筋の通ったヤツなんで兄貴にはいいかもですね。他の舎弟とかなら耐えかねてすぐ辞めると思います。でも…」

「あまり遊んじゃいけないっすよ」

「…うん、わかったぁ。まぁ頑張るよ」

そういうと守若は立ち上がり、

「佐古のデコのタオル濡らしてくる〜」

といい、生温くなったタオルを持ちリビングから出ていった。


久我は先程コンビニで買ってきたスポドリと卵粥を円い木の机に並べ横にぽんっと座った

「お前も大変だな佐古。最近結構無理してると思うから今だけでも休めよな」

聞いてもいない相手への独り言は、広い部屋に拡がり、たちまち静まった

久我は佐古の頭をさっと撫で、冷えたタオルを持って帰ってくるだろう守若の帰りを待つのであった…




この後、マスクを着けないで佐古の看病をした二人は見事に移りましたとさ





終わり

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コメント

10

ユーザー

もりさこってさ…まじで神の神やよ!だからマルトク㊙️さんも神やよ(?)

ユーザー

もりさこ尊😇😇

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