華はまるで天女のように美しく皆の憧れの的だ。
「華さん綺麗ねぇ。」
「私ああなりたい。」と女性達が声に出して言う。
「華ちゃん今晩予定ある?」
「まだ書類が残ってますから。」イケおじ上司の幸宏にそう言った。
「書類整理が終わったら僕と遊ばない?」
「えっと…。」
「お前華ちゃんが困ってるだろ。」
「お前も華ちゃんを困らせてたるだろ。」二人は火花を散らした。
「先輩モテてますね。」
「この前もあったから大変よ。」後輩の里美は背中をさすった。
「おっさん二人で阿呆だね。」
「祐介どうにかしてよ~。」祐介は華に書類を渡して「やだね。」と言った。
「ひどーい。」書類整理を終えてクタクタの状態で帰宅した。
「ワンワン。」愛犬のキャッピーが出迎えてきた。
「キャッピーただいまごはん用意するから待っててよ。」
「ワン。」キャッピーはお座りした。
「キャッピー出来たよ。」
「ワン。」キャッピーを優しく撫でた。スマホが鳴ったので出たら祐介の声だった。
「祐介どうしたの?」
「お前が心配になってさ。」華は「大丈夫だよいつもの事だし。」と笑った。
「あのおっさん達また言い寄るかもしれないから気をつけな。」
「ありがとう祐介ってツンデレだね。」祐介は電話越しで笑った。
「そうかな?キャッピー元気にしてる?」
「うん今ご飯あげたとこ。」
「華また明日電話するから。」と電話を切った。
「祐介頼もしいなぁ。」華は嬉しそうに呟いた。
翌朝出勤をしている時黒い車が後をつけてきた。急いでタイムカードを入れてデスクに向かった。
「おはよう華ちゃん山田君と仲良いんだね。」
「課長山田君とは友人関係です。」
「そうかなぁ。」高雄も嫉妬の目を向けた。
「部長までやだなぁ。」祐介は二人を疎ましく見ていた。
「祐介やばいよ…。」
「大丈夫俺が居るから。」祐介と華が親しげに会話をしてるところを高雄と幸宏は怒り狂うように見ていた。
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