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そのまま私の中に彼は入ったままゆっくりと私の背をベッドにつける。彼に覆い被さられグリっと当たるソレに思わず声が出てしまう。
「あっ……」
「まだ終わらないからな。もう少し頑張ってくれよ」
彼の熱の籠った艶やかな低い声が、ダイレクトに耳に届きドクンと大きく心臓を唸らせる。
「んぅ……」
ゆっくりともう一度奥に入ってくる。潤み過ぎだからかすんなりと彼を受け入れた。
「はぁん、りゅうちゃん……」
ゆっくりと動く。
「はぁっ、気持ちいぃよ……隆ちゃんキスして……んぅ」
額にうすら汗を浮かべ、余裕のない表情の彼の顔が近づいてくる。愛おしい、そう思った。
唇が重なる。ゆっくりと舌を絡め合わせお互いの舌を味わうように。ふしだらな音を出しながら。
「んぅ……んっ……んっ」
彼のゆっくりと味わうような腰の動きに合わせてキスの隙間から声が漏れる。
穏やかな波がゆっくりと押し寄せ、私を飲み込もうとする。
「っつ……締め付けすぎだ。いきそうになる」
ゆっくりと離れた唇からは快楽に耐えている声。眉間に皺を寄せ、それでもゆっくりと私の中を掻き回す。
「はぁん……あぁっ……んぅう……っはッ」
「く……これはそろそろやばいな。気持ち良すぎるッ」
更にスピードは早まり肌と肌がぶつかり合う音がリズミカルに響く。そのリズムに合わせて私の声も途切れ途切れとなってしまう。
「あっあっアッ、やだ、なんかきちゃう。っつ、来ちゃうのぉッ」
「あぁ、俺もイクっ……」
最後にグイッと腰をひきつけられピッタリと性器がくっつき合う。隙間なく。
薄い膜越しに彼の熱が勢いよく流れ込んできたのを感じた。結婚するとはいえ子供はまだ欲しくない、まだ始まったばかりの二人の時間を楽しみたい。けれどたった0.01ミリの厚ささえも、もどかしいと感じてしまうほど彼を受け止め感じたいと思ってしまった。きっとこれから何度もそう思ってしまうだろう、それくらい彼が好き。
彼の身体をグッと四肢で締め付けるように抱きつき身体を密着させた。快楽に酔いしれた吐息を重ね合わせ鼓動のリズムが段々とゆっくりになり落ち着いて、遅くなる。とくん、とくん、と一定のリズムを刻む頃に瞼が重くなり幸福感に包まれながらもそのまま目を閉じた。