※創作、死ネタ、在り来り 注意※
※朗読にどうぞ※
これは、宇宙の奥にある おとぎ話。
_________________
昔のまた昔、それはそれは美しい王女様が居たそうです。
王国中の男は王女様を妃にしようと争いを至る所で起こしたそう。
その現実を酷に感じた王女様は街一番の男を引連れ 国へ出ました。
それを見た王国中の男は怒り狂い 争いをおさめ、街一番の男を
殺してやろうと考えたそうです。
王女様と男はそんなこと思っても居らず、二人は口を交わしたそう。
それはそれは幸せで 直ぐに国中に知らされたのです。
それを耳にした国の男たちは更に怒り狂いました。
王女様は王妃と言われ、男は王様と崇められたそう。
王妃と王様の 記念日、晩餐との時でした。
街一番に力がある旦那が城に乗り込み 王様を一瞬の間に殺めたそうです。
王妃は泣き叫び 王様を抱きしめました。
どんどん王様の力は抜け そのまま身体は冷たくなったのです。
それから何度か猛暑を超えた時、
蒼い腹の小鳥が海の奥から城に来たそうです。
迷わず小鳥は玉座に留まり倒れたといいます。
それを目にした王妃は涙が止まらなかったのです。
王様は瞳の蒼い人でした。
王様が渡り鳥となって遠い空から海を渡って来たのです。
おしまい
___________________
このおとぎ話は戦時中に母さんが話していた。
私の兄は第二次世界大戦で戦死しました。
遺書には家族へ数々言葉が綴られていた。
私には次のように書かれていたのです。
_________
私は国に貢献したのです。涙ばかり流さず誇りなさい。
貴方は心の優しい人です、心を汚さずにいなさい。
自分を誇りなさい。
母さんが話しておったおとぎ話のように
きっと逢いに行く。
待ってなさい。
_________
と。
兄の戦死を知らされた時 この遺書を目にした。
兄の言う通りずっと待ち続けた。
終戦から二つ歳を取った時 モノクロの小鳥が家の前で倒れていた
私はこの小鳥をずっと兄だと信じて今も生きている
コメント
4件
こういうおとぎ話好き!! まじで、みこ文章力上がったよね!? なんかみこの小説読む度に みこの小説えの好き度がどんどん上がっていってるんだよね! まじで神!!