V…そらびび
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カリカリカリカリ…
静かな部屋に鳴り響く、ペンを走らせる音。
俺はアイツへの手紙を書いている。
手紙、というか恋文。
男なのに乙女チックなことしてる。
繰り返してる。
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…俺は恋の病にかかっていた。
愛しい人へ恋文を書こうとすると文字が形となって襲いかかってくる病。
pixivでも見たことない病。
そんな病のせいでいつまでもアイツに想いを伝えられない。
言って伝えようとしても、引かれると思うと、嫌われると思うと、臆病な俺は言えなくなる。
臆病でビビリな自分、大っ嫌い。
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…文字達に襲われた。
最後の1文の。を書いた瞬間、全文字が形となって襲いかかってきた。
痛い。…悲しい。
…もう書かなければいいのに、恋文なんて。
言えばいいのに、ただ好きって言えばいいだけなのに。
でも、でも言えない。怖くて。だから懲りずにまた1枚の紙を出して書く。
V …まず何書こう。さっきまで書いてた内容、忘れちゃったw
馬鹿だな、俺。
V そうだ、最初は…
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コメント
10件
「拝啓、愛しい貴方へ」はそらびびらしくないので、 一応拝啓知らんくてGoogleで調べて書いたって事にしておいてください。
びびくんがいつもよりも大人しく見えました。愛しいあなたで、ニヤニヤしてしまった…
びびくんって可愛いよね、うん…可愛いよね… 拝啓、愛しいあなたへでニヤけてしまった…ほんとにごめん