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(優馬side)
「……あのさぁ」
体育の時間。今日は外周をする日。
……なんだけど、
「お前そこで何してるんだよ!!」
「先生補佐」
堂々とサボりやがって………
「先生!郁人をサボらせていいんですか?!」
「…大丈夫だ、体調が悪いみたいだしな」
さっきまで元気そうにしてたじゃん………
「代わりに記録、あと雑用しっかりやれよー」
「はーい、ほら優馬君早く走りなよ」
「なんなのお前………」
仕方なく、俺も走る事にした。
「優馬、今日も競走しような!」
「あ、未来斗。…おう、今日は負けないからな!」
友達が声をかけてきた。
鳳未来斗(おおとり みくと)、同じクラス。
「俺…ちゃんと走り切れるかな……」
「…大丈夫だよ、一緒に走ろ?」
あっちで会話している2人も友達。
「ほんと、未来斗と優馬が羨ましいよ」
宝条海斗(ほうじょう かいと)、未来斗と仲が良い。
「……ぁ…、眠くなってきた。」
そして双葉澪、…あの子は、俺と郁人が好きな子。
小さくておっとりしていて、常に眠そう。
……あとほっぺたが柔らかい。
「走ってる途中に寝るなよ」
「大丈夫、…たぶ、ん」コクン
ーーー
(郁人side)
皆頑張って走ってる。
「にゃー」
「んー?どうしたの~?かまって欲しいのかな?」
そんな中、僕は僕で猫と話すという重要な仕事をしている。
「桜木、猫に遊んでもらうのはいいけど仕事しような」
「これ以上に重要な仕事なんて無いですよ」
「…じゃあ生き物が大好きな桜木君に仕事な」
……?
「アリさんから皆の飲み物を守れ」
「……え」
ーーー
「何してんの………?お前」
「こっちが聞きたいよ………」
全員分の飲み物を見張るという非常に疲れる仕事をさせられた。
「なるほどな、でもまぁ生き物好きなんだろ?生物のテストいつも100点だし」
「そういう事じゃ無いんだよねぇ………、…ていうか、100点なんて全教科そうだし」
(あれ今さらっと自慢した??)
「ふーん…そう、そっかぁ、まぁ俺も?英語は98点くらい取れるし?」
「そうなんだ、とりあえず飲み物飲みなよ?」
優馬の飲み物を渡した。
「ん……、…ふは、もういいや、捨ててくる」
ちょっと残ってたけど、もう喉を満たすくらいでもないしと言って、昇降口の方に向かった。
ちなみに優馬は早い方だったのでまだまだ時間がある。
「……あ、飲みたいなら飲んでもいいぞ?俺の飲みかけ☆」
「その辺の植物にあげなよ、水でしょ?」
絶対飲みたくない。
ーーー
段々皆走り終えてきて、最後の2人も走り終わった。
「はぁ…、はぁ、」
「海斗、大丈夫?水………」
「あ、これだよ、はいどうぞ」
澪と2人で走って疲れていた海斗に飲み物を渡した。
「ああ……ごめん、ありがとう。」
海斗って、顔も良いし性格もイケメンって感じだから結構モテる。でも今みたいに体力も無いし背も低いから、まぁ…それは可哀想というか、可愛い。
「ん……ぐ、」ゴクゴク
「あ、ごめんそれ未来斗のだった」
「ぅぐッ!!!」
あ、変なとこ入った。
「何してんの海斗………」
「ほんと未来斗の名前聞くとヘタレになるよねぇ………」