煌めく桜の花。
光り輝く学校。
今日は「幽花(ゆうか)高等学校」の入学式だ。
うちの名前はそらま。
ギリギリでこの高校に入れた。
一応この学校の由来が、自分が入った理由でもある。
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この学校が建つ前、世界で1つしかない
麗花という花が咲いていた。
その花には幽霊を集める特殊な力があった。
しかし、とある幽霊がその花を食べてしまい
永遠を手に入れた。
その話を聞いた霊媒師や、祓い屋は
その上に学校を作った。
元々、幽霊は学校や神社、古い家やトンネルなどに住み着きやすい。
そんな理由で作ったのだろう。
だから学校の名前が「幽花」となった。
しかし、花が無くなったのに名残惜しいのか幽霊が居なくなることはなかった。
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だから、この学校は特殊な人しか居ない。
うちがそうだ。
うちの母の家族が普通の人、父の家族が霊媒師。
しかし、父は霊媒師にはならなかったらしい。
霊媒師の1家は幽霊が見えるが一般の1家には見えない。
そのため、父の血を持つうちは
幽霊が見える。
普通の学校だと、なんだかんだ良くないらしいから
特別な学校へ行った。
偏差値はそんなに高くないが、バカなうちはこれでもギリギリだ。
そらま「はぁ…友達できるか不安だな…」
中2では同じ部活の子が居なくて、まぁ仲がいい子はいたけど、他の子の所へいくから
気まずかった。
そのせいで全然話さなくなって、陰キャになったし
中3は色々忙しくて、周りの子に話しかけれなかったし
そもそも幽花は恐れられている学校。
生徒もやばいやつしか居ないし
もうオワコンだよ…
そらま「…?もしかして…」
ロングゲソのガール…
おじいちゃんの霊媒師仲間の孫の…
そらま「レイ!?」
レイ「そらま?!」
そらま「レイだー!」
レイ「そらまー!」
そらま「この学校だったんだ!レイ、天才だから雪野々高校に行くと思ってた…」
レイ「へへ、霊媒師ならここでしょ!」ニコ
そらま「確かに笑」ニコ
久しぶりに会えた…
レイは中学の時の部活の先輩でもある。
友達だから敬語じゃないけどね
あ、うちの部活は吹奏楽部!
トランペットやってるよ!
レイはコントラ!(コントラバス)
そらま「もちろん吹部やってるよね?」
レイ「あー…それが…軽音に入ったんだよね…」
そらま「軽音!?」
レイ「そう、一応ベースやってるよ、吹部でポップスやった時ベースやったし」
そらま「そっか…残念…」
レイ「そらまも吹部じゃなくて軽音やろうよ!」
そらま「ごめん、ギターは姉やってるけど、自分できないし、トランペット一筋って決めたから!」
レイ「そっか…!お互い頑張ろ!」
そらま「うん!」
レイ「あ、軽音集まるみたいだからまたね!」
そらま「うん、明日ね!」
嬉しい…!
久しぶりに話して…
またあえて…
明日また話したい…!
次の日
死んだ。
死んだ。
死んだ死んだ死んだ
なんで死んだ?
警察「調べましたが、原因不明です。」
生徒①「この学校謎の死が多いのよね…」ヒソ
生徒②「ね…絶対幽霊のせいだよ…可哀想」ヒソ
生徒①「もう次は自分の番かと思うと怖いよ…」ヒソ
そらま「…」
本当に幽霊なのか…?
他に原因があるんじゃないの…?
その時、うちは泣けなかった。
そこまで仲がいい訳でもなかったし
レイは昔うちの事をバカにしてきたし
うちはどうでもいいと思った。
うちのクラスは1ー2だ。
ここから地獄のような学校生活になるのか…
それとも…
コメント
9件
読んだ時の私↓ ほー、レイさんか〜軽音部楽しそう〜 死んだ。 ゑ!?!?!?(((レイさん好きになりかけたバカ
レイ?!レイっレ?!?!?!レイってウチの子ですかい?!?!? ネタバレ注意