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スイカ割りどーーん
(昼下がり。郊外の川辺)
神楽「スイカ割りアル!夏と言えばこれアル!」
新八「ちょっと待ってください神楽ちゃん!木刀で割るのはダメですからね!?」
銀時「安心しろ。木刀は俺が持つ。てか俺のだからな」
新八「いや余計危ねぇですよ‼︎」
彩音「……で、なんで私が割る側なんだ?」
銀時「いやぁ〜、お前なら一発で仕留められそうだし?」
彩音「スイカ相手に“仕留める”って言うな」
(彩音、目隠しされ竹の棒を構える)
神楽「右右〜!もうちょい左アル!」
銀時「おう、もっと前だ!そのまま真っ直ぐ行け!」
(彩音、棒を構えたまま進む)
彩音「……ちゃんと誘導しろよ、頼むから」
銀時「わかってるって。(ニヤリ)」
(その場に偶然、土方登場)
土方「なんだよテメェら、川原で騒がし……」
銀時「ちょっとそこ立ってみ?いや、スイカの位置確認したいだけだから」
土方「は?お前何言って――」
(ドガァァァン‼︎)
彩音「えいっ‼︎」
(渾身の一撃)
土方「ぎゃあああああああ‼︎‼︎」
銀時「おぉ⁉︎まじで命中した‼︎」
彩音「……え?」
(目隠し取る)
彩音「……スイカどこ?」
新八「いや、スイカは……土方さんの頭が……」
土方「テメェらァァァァ‼︎‼︎」
(怒号とともに乱闘勃発)
神楽「スイカジュース完成アル!」
銀時「ちげぇよ‼︎血の味混じってんだろ‼︎」
土方「覚悟しろテメェ銀時ィ‼︎」
彩音「ま、待て待て‼︎私は悪くねぇだろ‼︎」
銀時「いやお前の腕力が反則なんだよ‼︎」
(結局、スイカよりも頭が割れかけた人が一名出る大惨事で終了)
(夕方。帰り道)
彩音「……結局スイカ一個も食べられなかったな」
銀時「まぁ、土方の怒号で味飛んだしな」
彩音「……あのあと謝ったのか?」
銀時「もちろん土下座したよ。三回。最後“氷柱突き”のポーズで」
彩音「なんで技名言うんだよ」
(しばし沈黙)
(夏の風が吹く)
彩音「……今日さ、楽しかったな」
銀時「あ? スイカ割りで誰かの頭かち割ったイベントが?」
彩音「うるせぇ。……でも、こうやってさ、騒いで笑って、馬鹿みたいなことして。なんか、夏って感じした」
銀時「……そうだな」
(銀時、ポケットに手を突っ込んで歩くが、ふと彩音の方を見る)
(彩音の指先が少し震えている)
銀時「……寒いか?」
彩音「いや、別に。……ちょっと、手が…その……昔のこと思い出しちまってさ…」
銀時「……(笑いながら)なら、ほら」
(銀時、無言で手を差し出す)
彩音「……え?」
銀時「迷子になられたら困るんでね。保護者として」
彩音「……誰が子供だよ」
(そう言いながら、そっと銀時の手を取る)
(繋いだ手がほんの少し汗ばむ)
銀時「……あっついな」
彩音「……あんたのせいだろ」
銀時「夏のせいってことにしとくか」
彩音「……そうだな」
(花火の残り香が空に滲む中、二人はゆっくりと並んで歩く)
ワーオ
最近スマホの予測変換が声優陣に侵されてますわ