ごきげんよう、じゃんぬです。
攻め🇫🇮:フィンランド
受け🇪🇪:エストニア
スオミ:エストニア語でフィンランドを指します。🇪🇪は🇫🇮をスオミと呼びます。
エスティ:🇫🇮は🇪🇪をエスティと呼びます。どうやら公式…?のようです。
我が家のエストニアは男の子です。じゃんぬのカンヒュは何が何でも BLになります(キリッ)。
R15レベルのキスシーンがあります。
🇪🇪「スオミ…そろそろお酒やめたら…?」
🇫🇮「…ん」
エストニアは、ソファにもたれ掛かるようにして寝落ちしようとする恋人に声をかけた。
フィンランドの手には、もちろんウォッカの瓶が握られ、足元には、これまた同じラベルの瓶が転がっている。
🇪🇪「もう…スオミ、スオミ!起きて!そんなところで寝たら風引くよ!」
🇫🇮「う〜、…ん」
現にEUで最も酒税の高い国家であるフィンランドは、わざわざエストニアにやってきて酒に溺れる。面倒を見るのは、もちろんエストニアだ。
かつて禁酒法kieltolakiが施行されていた反動だろうか、彼は一度飲み始めると止まらない、後引き上戸であった。
🇫🇮「えすてぃ…のどかわいた…」
🇪🇪「はい、水。零さないようにね」
🇫🇮「水じゃなくて…うぉっかがいい…」
エストニアが水の入ったグラスをフィンランドに手渡すと、フィンランドは再び新しいウォッカに手を伸ばす。
🇪🇪「こら!スオミ、いい加減にやめないと、ぼく怒るよ?」
🇫🇮「ぅ…」
エストニアは未開封のウォッカの瓶を全て取り上げた。
フィンランドは、腰に手を当ててぷんすこしているエストニアを、捨てられた仔犬のようなきゅるきゅるの目で見上げる。
🇪🇪「か、可愛いからってお酒はもう許さないんだから!ほら、お水!」
フィンランドの姿にうぐ、と言葉を詰まらせたエストニアは、心を鬼にして酒を片付け始めた。
🇫🇮「……チッ」
🇪🇪「舌打ちすんな」
お酒を飲むと駄目男なフィンランドだが、普段はとっても優しくて気が利く素晴らしい彼氏なのである。
おまけに、かのソ連をも退けてしまうほどの最強スナイパーときた。ソ連に長年苦しめられてきたエストニアにとって、フィンランドは救世主。
エストニアはすっかり、このバルト海の男の虜であった。
あとは酒癖さえなければ…と頭を悩ませながら、空瓶を片付けたエストニアは、ソファの上、フィンランドの横にぽすんと収まる。
酔っ払いの彼氏は、未だグラスを揺らしながら、ぼんやりとその透明な液体を見つめていた。
🇫🇮「えすてぃ…」
🇪🇪「どうしたの?お酒のこと以外なら聞いてあげる」
フィンランドはかすれた声で恋人の名を呼んだ。
🇫🇮「えすてぃ、みず…のませて…」
🇪🇪「えぇ!?もう…は、恥ずかしいのに!」
その言葉に顔を赤らめたエストニアは、仕方ないなぁとグラスを受け取る。水を口に含むと、意を決してフィンランドに顔を近づけた。
──ちゅ、
軽やかなリップ音とともに、フィンランドはエストニアから口移しで水を飲む。
いつからか、フィンランドはエストニアからの口移しでないと、ノンアルコール飲料を口にしなくなっていた。
エストニアも、なんだかんだ言って、彼氏のわがままに付き合っている。
🇫🇮「んく、んぐ、…くちゅ」
🇪🇪「んんッ!…ふぁ、ちゅ…ぅむッ、」
次第に舌が絡められ、エストニアの視界はぼんやりと霞んできた。上顎をぞり、となぞられて、腰のあたりが切なく震える。時折、舌を悪戯に甘噛みされ、背筋にぞくぞくと快感が走った。
🇪🇪「ふ、すお…み、むむッ、は、…ぁ、んん」
息ができなくて苦しいのに、何故かふわふわと気持ちがいい。エストニアは、ゆるゆると体の力が抜けていくのを感じた。
🇪🇪「ん、ぷはッ!……はーっ♡はーっ♡」
漸く解放され、肩で息をするエストニアはすっかり出来上がっていた。エストニアの、サファイアブルーの瞳は甘くとろけ、小さな舌を少し出したまま、頬は桃色に色づいている。
とさ、と軽い音とともに、フィンランドはエストニアをソファに押し倒した。色素の薄い、アイスブルーの瞳がエストニアをとらえている。氷のように透き通った眼。
その向こう側に、エストニアは確かに、獲物を捕らえた肉食獣のような光が宿っているのを見た。
───色素の薄い、青い目を有する者は、アルコール依存症になりやすい。
何処で耳にしたのか分からないが、エストニアはふとそんなことを思い出した。ふふ、と笑ってエストニアはフィンランドの頬に手を伸ばす。
甘えるように顔をすり寄せるフィンランドに、エストニアはまた笑った。
🇪🇪「スオミは、きれいな青いお目目だから、アルコールに依存しちゃうのかもね」
🇫🇮「?関係あるのか?」
青い目の人は遺伝的にアルコール依存症が多いらしい、そう話すエストニアに、フィンランドは少し目を丸くしてへぇ、と声を上げた。
🇪🇪「だからと言って、お酒ばっかりはめっ、だからね!」
🇫🇮「なら、ウォッカの代わりに、エスティに依存しても?」
🇪🇪「っ!///そういうとこ、ほんとにズルい…///」
ああ、今夜も食べられる。
理解したエストニアは、愛しい恋人に身を任せた。フィンランドが、エストニアの首やら耳やらに口づけを落としていく。そして彼は、もう言い慣れてしまった、エストニア語の愛の言葉を告げた。
🇫🇮「エスティ…Ma armastan sind♡」
🇪🇪「…Mina rakastan sinua」
いつまでたっても初心なエストニアが、気恥ずかしそうに目をそらした。エストニアが、フィンランド語で愛してる、と返すと、二人はどちらからともなくキスをする。
夜はまだ、始まったばかりだった。
ありがとうございました。
フィンランドの方が、自国のお酒は高いので、休日はわざわざエストニアに行って飲む、という話は本当のようです。
そのため、エストニアの空港には、休暇をとってエストニアで酔っぱらい、ふらふらふわふわしているフィンランド人が、いたるところにいるのだとか。なにそれ可愛い…絶望的に萌える…♡
青い目はあと一人、登場させる予定です。
他にも、この子青い目だと思われるカンヒュがいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!
コメント
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イギリスとアメリカは青い目のイメージです!