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“注意事項”
・二次創作
・ろふまおメイン
・同じメンバーがもう1人ずついます
・戦闘します
・乗っ取ろうとしています
・怪我表記ありき
・嘔吐表現あり
・死ネタありき
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
加賀美視点
部屋を出ていって長い通路を進んでいくと、メンバー全員が集まっていたあの広間に出た。
そこには既に剣持さん、不破さんの2人が着いていた。
「あ、しゃちょ〜!!」
私に気が付いた不破さんは戦った後とは思えないくらい元気な声で、手を振りながら近づいてきた。
「不破さん…!それに剣持さんも…!無事だったんですね…!」
1人を除いて、2人が生還していることに喜びを感じた。
「僕の方は少し呆気なかったですよ。社長は少しボロボロじゃないですか。」
「えぇ、ナイフはほぼ使わなかったので…」
「よく倒してこれたっすね!俺なんか殺られかけてましたもん。」
「ね。なんかもう1人の甲斐田くんに助けられたとか。」
もう1人の甲斐田さん…?
「なんで俺を生かしたんでしょーね?」
どうしてもう1人の甲斐田さんは敵である不破さんを生かしたのでしょうか…?
「なんか作戦があるんじゃないでしょうかね。」
「しかももう1人のオレをその甲斐田が呆気なく倒しちゃったんよ!!」
「えぇ…謎過ぎませんか…?」
もう1人の甲斐田さんの奇行に驚いていると、頭が割れるような痛みが急に来た。
『ちょーっと失礼しますね。』
急に聞こえてきたその声は甲斐田さんそのものだった。痛みは自力で立てない程痛くて、吐き気を誘ってくる感じだった。
喉を潰されるんじゃないか、の勢いで喉の奥から吐瀉物が出てくる。
「ぅぷ、ッ…っぉ”え”、ッ…」
「はぁあッ…“何これぇ、ッ”…」
「二日酔いよりもひでぇ”って…」
その場にいる2人はは額に汗を流し、苦悶の表情を浮かべながら耐えていた。勿論私も論外ではなかった。
『もうすぐなんで我慢してね~。』
そんな声が聞こえる。
「我慢ってなんやねん”っ…ふざけんなよ”…ッ」
『うるさい。あの時の不破さんみたいにしますよ?』
「ッ”…」
正直喋れないくらいキツい。ろふまお塾のどのキツイ回よりも遥か上を行く。
『…はーい。お疲れ様~。』
その声を聞いた時に、痛みや吐き気は引いていった。
そのもう1人の甲斐田さんは作業をしているようだった。
「ッぐぅ…」
2人の方を見てみると、最年少であるのか、身体が耐えきれなかったのか泡を吹きながら気絶をしている。一方不破さんは浅い呼吸で、顔から血の気が引いていて、ぐったりとしていた。
現状私だけがピンピンしていた。
「…はぁ…ッ…はぁ、…死ぬかと思いました…」
フィジカルが強くて良かったと安心した瞬間だった。
『…ッあははっ!皆瀕死過ぎじゃん…w』
作業から戻ってきたもう1人の甲斐田さんが私達の様子を見てそう言った。
「ッなんて事言うんですか!?!?」
『本当の事ですよ。剣持さんなんて泡吹いて気絶してるじゃないですか?』
「というか、貴方は私達に一体何をしたんですか?」
『えー?あー、簡単に言うと”元”となる記憶を引き抜きました。』
ちょっと頭がクラクラするのは吐いていたからなのか…?それとも記憶を引き抜かれたからなのか…?
『最初にも言いましたが、僕らは貴方達から生まれたんですよ。』
「…すみません、ちょっと質問良いですか…?」
さっきからもう1人の姿が見当たらない。
『答えられる範囲なら答えますよ。』
「甲斐田さんは今何処に…?」
『あぁ、”僕”の事ですか?それならここの空間には居ないですよ。』
「…ここにはいない、…って戦う前に確かに居たはずですが…」
ここの空間にはいないってどういう事だ…?確かに甲斐田さんは戦う前に縄に縛られていたはずだけれど…考えるなら…あの時の甲斐田さんは偽物で、本物は現世に居る…くらいしか考えられない。
『あの”僕”はここの空間を維持する為の虚像です。…ただ、ボクがいればこの空間を維持できる事に気付いたので消しましたが。』
…なら目の前の甲斐田さんを倒せばこっから出れる…のか、?
『ま、ボクを倒せば出れるっちゃ出れるって事になりますね。』
「…!やっぱり…!」
『…ですが!!この空間の主でもあり!!!この中では1番の権力者、なのでそう簡単にはやられません!!』
声を張り上げ、そう言う。
『今、僕の後ろにもう1人の貴方達を作っています。…言いたい事はだいたい理解出来るんじゃないですか?』
「…戦う、んですか?」
『そうです。この空間は力ある者が勝つんです。』
ぐったりとした二人を見て、勝てるかと不安になってくる。
『もう1人の自分を殺る。それがこの空間の最低条件。』
『その条件を満たしている人が出れる。…満たしていない人にどうやって条件をクリアさせるか良く考えてくださいね。』
そう言って甲斐田さんはこちらを背にし、霧がかってる方に歩いていく。
「最低条件…ですか。」
甲斐田さんが入っていった霧がいつの間にか晴れていっている。そして、その霧からは
甲斐田さんを除いた、私達の姿をしている”ろふまお”の姿を現した。
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次回→4/15(土)