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テラーノベル(Teller Novel)
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キャスリンの居室を出ると扉の側でソーマが待っていた。二人でハンクの自室へ戻る。ソファに座るとソーマが強い酒を差し出してきた。それを一気に飲み干す。喉から胃まで燃えるように熱くなった。一番強い酒を飲まされたらしい。布を熱いお湯で濡らし硬く絞って渡してくるので首や顔をごしごし拭いた。布をソーマに返す。人心地ついた。久しぶりに女を抱くのはさすがのハンクも不安があった。面倒でもやめられない事情もあったからだ。


「あれも結局泣いたな。が、嫌がってなかった。指南書のおかげだ」


ハンクはあんなに長く女を触ったのは初めてだった。指南書のとおり舐めたり吸ったり、破瓜の痛みが軽減するよう秘所まで舐めて丹念に指で拡げたのだ。その甲斐あって裂けもせず処女膜の血のみで済んだ。あんなに小さく閉ざしていた秘所を苦労して拡げた俺を褒めろとソーマに言いたくなるが下品なので止めておく。しかし、あんなに軽くて子を産めるのか。あの平らな腹が膨れるのか。俺の子種だけで膨れそうな腹だった。キャスリンの裸体が思い出される。小さく細く弱い。少し噛んだだけであんなに痕が付いて噛み始めたら目に止まる所を次々噛んでしまった。上級指南書に噛むと悦ぶ女がいるとあった。きつくぬかるんだ秘所はかなりよかった。セシリスの時とだいぶ違うぞ。

キャスリンの中を思い出し高ぶりかけるハンクにソーマが話しかける。


「お疲れさまでした。だいぶ長くご一緒に過ごされましたね、指南書は役にたちましたか?」


「ああ、次はすぐに注げるだろ。シーツは?」


こちらに、とソーマがハンクへ渡す。これは機会をみて使うか。大切に保管しろとソーマに戻す。


「早朝マダム・オブレに誰か寄越す様に言え」


夜会嫌いのハンクが珍しいとソーマが問う。


「あれの体に歯形があってな、ドレスが着られないと怒る」


はて、とソーマは思考が止まる。


「歯形…とはまさか旦那様」


ああ、と悪びれもせずハンクが頷く。噛むと反応して面白いと。自分の歯形が白い体を飾って見ていて楽しかったと。


「まさか上級指南書に書かれていたことを実践されたのですか」


ソーマはキャスリンに申し訳ない気持ちでいた。己の失態だ。主にはまだ上級指南書は早かった。まさか処女相手に実践するとは。

黙ってしまったソーマにハンクは何かよくなかったかと不安が湧いてくる。閨に関してはソーマの小言はちゃんと聞くようにしているのだ。


「舐めて吸って噛んでは駄目なのか。指南書には…」


「噛む行為は上級者向けの指南書に書かれてあったことです」


「上級者だと?」


「キャスリン様は初心者ですよ。知っていますよね」


ソーマがシーツを撫でながら責める。


男女上級者向けの指南書を捉え違えたハンクは頭を抱える。だから泣いたのか。噛んだから泣いたのか。いや、最後は子種の礼を言っていたぞ。ハンクはソーマに説明し答えを求めた。


「拒絶されなかったのなら、噛まれる行為が一般の閨と勘違いされてるやもしれませんね」


ハンクはそれを聞いてソーマに頼む。


「勘違いのままで通せ」


ソーマは呆れているがハンクは本気だった。もう噛めないのはつまらないからだ。あれには歯形をつける。ドレスで隠れる場所なら噛んでいいのだ。


ソーマはもう何も言わなかった。閨が苦手だとこぼしていた主が楽しかったと口角をあげ上機嫌に話してくれたのだ。ソーマはキャスリンより主の心を優先した。わかりましたと頷いて主を満足させた。




お腹が空いて目が覚めたのはすでに太陽が真上にある頃でかなり眠っていたようだ。体を起こしベルを鳴らすとすぐに扉が開いてジュノが現れる。


「おはようございます。よくお眠りになられましたね」


おはようと返事をし、ジュノの手をとり立ち上がる。少し下腹がひきつったが気にはならない。

濡れた布で顔を拭いていると秘所から子種が流れ出てきた。私が困っているとジュノが新しい布で拭ってくれた。感慨深い思いが溢れる。昨夜ハンクと閨を共にしたのだ。夜着を脱ぐと身体中に赤い歯形が見える。ジュノを驚かせてしまったがしょうがない。二の腕が隠れる服を頼むと、首も赤いと指摘された。首は化粧で使う白粉で隠し、服は肘の上まで袖があるドレスで誤魔化すことにした。それでも多少怪しいのでなるべく自室から出ないで日中を過ごす。

朝食をとらなかったので昼はいつもより多めにお願いした。お腹を満たしテラスに出る。風が気持ちいい。下腹に手を置き撫でる。運が良ければ子が宿る。私の子、ハンクと私の子。会いたいわ。




夕食後いつものようにソーマの紅茶を飲む。もうハンクは私に触れてこない。ただ紅茶を飲むだけ。でも給仕がいないのは変わらない。秘密を知る者のみがいる。ハロルドから手紙がきたとハンクが報告をする。


「今日の昼時、領の邸を出たそうだ。昨日お前の所に行く前に早馬が知らせた」


私は頷く。馬車で二日の道のり。カイランが帰ってくる。大丈夫いつもと変わらず接していればいいのよ。私はハンクを見つめ、今晩もお願いしますと頭を下げ自室に戻り浴室に向かう。浴槽の中で体を洗う。まだ歯形は薄くならない。ハンクはなんとかすると言っていたけれど、信じてしまっていいのかしら…今晩は昨夜より痛くないといい。

いつもの夜着を着て今日は下着を履いてハンクを待つ。窓から夜空を眺めると星が見えない。雨が降ればカイランの帰りは遅れる。そんなことを考えていると寝室にハンクがやってきた。そのまま私のところまできて見下ろされた。


「何をみていた?」


私は空を指差し曇っていると告げる。ハンクは私を抱き上げ寝台に運び横たわらせた。


「痛みは?」


私は首を振って痛くないと伝えるといきなり夜着の下に手を入れてきて尻を掴む。それから下着を引っ張って取り払い下に落とす。


「履いたのか」


「お腹を冷やすなとおっしゃったでしょう?でも、直ぐ脱ぐなら閣下の来る日は履きません」


下に落とされた下着を見て後で拾わなくてはと思った。


ハンクは無言で夜着を脱がし私の裸を眺めている。手を伸ばし自分の付けた歯形を確認するように撫でている。片方の手は私の口に触れ指を入れてきた。昨日も同じことをしたわ。好きなのかしら。


「残るものだな。お前の噛んだ跡はすぐ消えた」


指で舌を触り舐めろと言う。


「マダム・オブレにお前のドレスの肩と袖にレースを足せと伝えた。色も指定しておいた。お前達の瞳の色だろう?」


もう日もないのにレースなんて手間がかかるのでは…マダム・オブレには多めにお金を渡さなければ。私はハンクの指を舐めながら考えた。


ハンクは指を出し入れして遊んでいる。口に集中しているといきなり胸の頂を摘まれた。衝撃でかなり強く噛んでしまった。昨日散々噛んだり舐めたりされて敏感だったのにぎゅっとされたから体が跳ねた。ハンクが眉を寄せる。指を口から抜きとり眺めている。少し血が滲んでいた。また口の中に指を入れられ舐めるとハンクの血の味がした。喉をならし飲み込む。大きな手が私の頭を撫でてそのまま毛先まで手を這わす。それを繰り返す。


「綺麗だな。保てよ」


私の髪が気に入ったようだった。ただの薄茶色は珍しくもない髪。頭を掴まれ口を合わせてきた。舌が入ろうとしたので口を開ける。互いの舌をからめ合う、これは気持ちいい。力が抜けてハンクの背に手をまわす。自分からハンクの口の中に舌を入れ、口内を舐めまわした。歯が当たってもやめなかった。私がそれに夢中になっていると、ハンクの指が秘所に触れる、くちゅくちゅと撫で突き入れた。指を増やし出し入れする中が擦られ気持ちいい。潤んだ瞳でハンクを見つめる。


「気持ちいいです」


正直に答えるとハンクは胸の頂を舐め出した。敏感になった頂を滑った舌が転がして吸う。


「それも…ぁ、あぁきもちぃぃ」


ハンクは片手でガウンを脱ぐと秘所に陰茎を当てる。すでに先から子種が溢れているのをみて、もったいなくて。


「閣下、早く注いで」


お願いすると一気に奥まで陰茎が埋まった。その衝撃はすごくて私は大きな声をあげていた。ハンクは括れまで抜いてまた奥まで突き、私の体は大きく揺れる。昨日は痛みと圧迫感でいっぱいだったのに今日は違う。中を擦られると気持ちがいい。ハンクは私の腰を掴み叩きつける様に動かす。口を合わせたくてお願いをすると大きな体をかがめて願いを叶えてくれる。舌を絡め吸い舐めて噛む。ハンクの腰は止まらない。指が胸の頂を摘むと秘所が陰茎を締め付けた。ハンクの大きな陰茎が最奥で子種を吐き出す。ぐんぐんと腰を押し付け奥に全てを吐き出して私の横に倒れ込んだ。





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