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どうも〜今日は初めて真面目に小説を書いてみたいと思います〜!
ちょっと長いかもしれないので時間がある時に見てくださいね〜!
それじゃあ本編!GO!
これは、ある少年と無気力高校教師の話
─ぴぴぴぴ
早朝にアラームの音が鳴り響く、蒸し暑く溶けるほどの暑さの中アラームを止め重い体を起こす
亮 (あ〜、今日も一日が始まるのか)
そんな事を思いながらも身支度をする、通気性のいいスーツを着てコーヒーを飲みながら朝食を食べ1度煙草を吸い出勤をする。いつも通りだ。
車にエンジンを掛ける
学校に到着し席に座る
京介「亮おはよう!」
亮「京介かおはよう」
京介は俺の唯一の同僚だ、生徒が居ない所では名前で呼びあっている。
京介「俺以外に誰がいるんだよw」
亮「確かにな」
京介「お前、俺以外に友達居ないもんな」
亮「うるせぇな、友達の縁切るぞ」
京介「キャー亮くん怖〜い☆」
こいつは、俺と違って明るい性格で生徒からも人気がある。反対に、俺は生徒から嫌われている訳では無いが関わりが少ない。
京介「ほら、もう少しで時間だ教室に行けよ」
亮「あぁ、また後でな」
京介「今日も、昼一緒に食べような!」
亮「…あぁ」
京介「あれ?ちょっと嬉しかったりする?」
からかうように笑う京介、図星だから何も言えない
亮「じゃあまた」
京介「おう!」
ある程度時間が経ち生徒が教室に集まってくる。
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴り、皆が一斉に席に座り静かになったのと同時にホームルームを始める
亮「……ていうことで今日の連絡はこれだけだ」
亮「号令、挨拶」
生徒1「起立、気おつけ、礼、着席」
俺の担当は数学だが今日は数学が1つもない楽な日だ。
楽だからと言って、業務を怠ってはならない生徒の様子を見たり授業で使うプリントなどを作らなければならない。
昼になり、京介が戻ってきた
京介「あ〜疲れた…」
亮「おつかれ」
京介「亮はいいよな〜、今日は何も無くて」
亮「何も無いわけじゃない、担当教科がないだけだ」
京介「一緒だろ」
亮「いいから、飯食べるぞ」
京介「今日はどこで食べる?」
亮「あ〜…静かな所がいいかな」
京介「OK!じゃあ屋上へ行こう!」
そう言って、京介は奥さんの愛情たっぷりの弁当を持ちながら横並びで屋上へ行く。
時々、置いていてかれそうにもなるが京介はずっと俺と歩幅を合わせてくれる。
お昼を食べ終わり、業務を終え帰りのホームルームも終わり定時で帰る。我ながら調子のいい1日だった。
家に到着し、車から降りる
亮「あ、コンビニ行くの忘れてた」
亮(まぁ、すぐ近くだから歩きで行くか)
部屋着に着替えていたが、部屋着のまま外へ出る
まだ、明るく蒸し暑いが風が冷たくなってきた
亮(早く行こう)
いつもの道を通りコンビニに行こうとしていると
犬が散歩していた、犬は苦手なので別の道を通る
別の道を通っていると、ふと目に留まったものがあった。
【拾ってください】
と書いてあるダンボールが置いてあり、その横にはブルーシートの上に横たわる小学4年生ぐらいの少年だった。
亮「…君、大丈夫か?」
気になりとっさに声をかけてしまった。
少年??「んん…」
体が酷く冷えていた、少し大袈裟かもしれないがこのままでは体温調整が効かなくなり死んでしまうかもしれないと思った。
亮(コンビニ…)
亮「ごめん、ダッシュでコンビニ行ってくるからここで待ってて」
2分後
亮「ハァハァ……君、立てる?」
少年??「………スクッ」
亮(はぁ…よかった)
亮「ごめん、いきなりだけど俺の家に行こう。君が心配だ」
我ながら誘拐犯みたいな言い方だな
少年??「……コクッ」
亮「よし、歩ける?」
少年??「……………」
亮「分かった、おんぶしてやるから乗れ」
少年が乗る。
さすがと言うべきだろうか、少年はとても軽かった。小4にしては軽すぎると思ったがあえて触れないようにした。
家について少年を降ろそうとしていると、少年は寝ていた。
亮(布団に入れてやるか…)
数時間後
ここは、どこだ…?
僕は確か…やばい…記憶が曖昧だ
でも、ここは僕の家じゃない
「んん……」
亮「お、起きたか?」
「あ……お、おはようございます」
亮「喋れるようになったか」
亮「ほら、冷たい飲み物と温かい飲み物どっちがいい?」
「えっ…えっと…」
亮「早く選べ」
「じゃあ…冷たいのを」
亮「おう」
亮「いきなりだがお前の名前は?」
「僕の…名前?」
亮「あぁ、そうだ」
「僕の名前は……かおる」
亮「かおる?」
「うん、加熱の加に機織りの織」
「これで加織(かおる)」
亮「俺は亮、高校教師をやってる」
加織「へ〜…」
亮「ほら、腹減ったろ」
そう言って渡されたのは、コンビニ弁当だった
亮「ごめんな、俺卵焼きと味噌汁ぐらいしか作れねぇから晩飯はそれで勘弁してくれ」
加織「いいえ、ありがとうございます」
そのコンビニ弁当は温かくきっと、温め直してくれたのだろう。
そう思うと何故か、涙が溢れてきた
亮「お、おい!なんで泣いてんだよ!大丈夫か?」
焦る亮さんを見ていると、感謝の気持ちが溢れてきた
加織「ありがとう…ございます…」
亮「……こんな事で泣くなよ」
加織「こんな事じゃありません!」
加織「あなたは、こんな僕を拾ってご飯も飲み物もくれて!」
亮「こんな僕って言うのやめろ」
加織「……え?」
亮「いいか?加織、俺はな……お前を食べるためにここへ連れてきたんだ」
加織「……ん?」
亮「あ〜、美味そうだな〜…早く食べてやりたい」
加織「え?え?」
亮「ステーキか?それとも…丸焼きか?」
加織「………ブワッ」
冗談だと分かっていても怖くて涙が出る
亮「え!あ〜ごめんごめん冗談だ!」
加織「…クスクスwあははははw」
加織「亮さん、嘘下手ですね!w」
亮「おーおーうるせぇぞ、マジで食ってやろうか」
加織「あはははwくすぐったいです!wやめてください!w」
亮「……プッあははw」
亮さんの笑った顔、初めて見た
笑い方がぎこちないから、あまり笑わない無口な人なんだろう。
ご飯を食べ終わり、お風呂に入る
亮「1人で入れるよな?」
加織「はい!」
ナデナデ。いきなり頭を撫でられた
加織「な、なんですか?」
亮「いや、やっと打ち解けてくれたなと思ってな」
加織「はい!亮さんもいい加減、僕に慣れてもう少し笑ってください!」
亮「あはは〜頑張るねー?」
加織「絶対頑張らない言い方じゃないですか!」
亮「ほら、早く入ってこい」
加織「分かりました〜」
風呂に入り、考え事をしているとふと頭によぎった。
亮さんは、いつまで。いや、ここに置いてくれるのだろうか。
そう思うと、突然不安になってきてしまい
水に溺れた時みたいに気分が沈む
苦しく、寂しく、不安で、悲しい
そんな事を思いながら、お風呂からあがる
亮「お、あがったか綺麗になったな〜」
加織「……はい」
亮「…どうした、何かあったのか?」
加織「…亮さんは、」
加織「亮さんは、僕をここに置いてくれますか?」
亮「…なんだ、そんな事か」
亮「俺もさっき考えてたんだ、加織くんをこれからどうするか」
亮「置かない」
加織「……そうですか」
思わず泣きそうになる
亮「代わりに」
加織「……?」
亮「ここに住め」
加織「え?」
亮「置くなんて言い方は、物を置くのと同じ言い方だそんなのお前を物として扱うのと一緒だろ?そんなの俺は嫌だ」
亮「お前は嫌か?」
加織「い、いえ!嬉しいです!」
亮「そうか、じゃあこれからよろしくな!」
加織「はい!」
ぎゅっ
嬉しすぎて、抱きついてしまったが気持ちが高ぶってそれどころではなかった。
加織「僕、亮さんの朝食食べてみたいです!」
亮「分かった、明日作ってやる」
加織「やった!ありがとうございます!」
これから、平和で不思議な日常が始まる。
それはまた、別の話。
[END]
※この物語はフィクションです。
※この話は、シリーズ化しようと思います!時間がある時にしか書かないと思うので頻度は普通の夢小説より落ちてしまうかもですが楽しみにしててください!