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曽野side
今日はとある番組の収録
五人でゲストに呼んでいただいたんやけど、勇ちゃんと柔が集合時間にまだ現れへん
D「じゃあ、打ち合わせ始めましょっか」
❤️「えっ?」
💙「あの、まだ揃ってないんやけど」
💛「佐野と山中は別仕事ですか?」
マネ「言い忘れてました!
佐野さんと山中さんの合流は後ほどになるので、打ち合わせは皆さんだけになります」
❤️「あぁ…そうなんやぁ」
💛💙「…」
珍しいな
別仕事の時は事前に全員共有のスケジュールでわかったりするし、佐野さんは多忙を極めてるからギリギリに来ることもよくあるんやけど、柔はメンバー全員出演の時は衣装関連をスタイリストさんと打ち合わせしたりする事が多いから誰よりも早く現場入りしてたりするし、マネージャーもそれを分かってるから、仕事が重ならんように調整するんやけどなぁ
トン)
💛「聞いてる?(ボソッ」
❤️「ごめん、考え事してた(ボソッ」
💛「はぁ…」
やってもうた
仁ちゃんにも呆れられて、俺ってほんまにあかんなぁ
集中しな!
D「じゃあ、そんな感じで本番お願いします」
💛💙❤️「お願いします!」
伸ばしてた背筋を丸めて少しリラックスする。
隣にいたはずの仁ちゃんと太ちゃんも少し距離を置いて、各々ソファや椅子に座って自由な時間を過ごしている。
❤️「勇ちゃんと柔太朗来おへんなぁ」
💛「まぁ、そのうち来るやろ」
❤️「勇ちゃんは撮影かな?」
💙「柔太朗もじゃない?」
❤️「へぇ、柔太朗も撮影か…」
💙「そりゃおんなじ撮影やしなぁ」
❤️「へ?」
💙「あれ?柔太朗から聞いてなかったん?」
❤️「なんにも…」
柔が勇ちゃんと共演なんて知ってたら、絶対にすぐに伝えてくれるはず。
だって今までめっちゃ些細な事でさえ共有してくれていたんだ。
🤍『ねぇねぇ、舜太!はやちゃんがね…』
🤍『今日のバッグ、はやちゃんとお揃いのブランドだった』
🤍『昨日の夜、はやちゃんからおやすみって連絡きた!』
🤍『はやちゃんが…』
今まで、あんなに楽しそうに何処か恥ずかしそうに勇ちゃんの事を共有してくれた柔は、もういないのかもしれない。
柔の中で今何かが変わろうとしているのかな?
❤️「仁ちゃんも知ってたん?」
💛「いや、この前たまたま柔太朗にオファーが来てる話聞こえてさ、柔太朗も勇斗も来ないから撮影かなって…」
❤️「俺以外知ってたんや」
💛「いや、俺は憶測だからね?」
気まずさからの沈黙が部屋中に漂う
❤️「俺、ちょっと出ようかな」
あかん、なんか涙出そうや
早い事部屋を出たほうがいい
仁ちゃんが何かを話しかけた気がするが、なりふり構わず部屋を出た。
それと同時に目に飛び込んで来たのは、少し距離を置いて歩く勇ちゃんと柔。
🩷「おー!舜太!」
🤍「舜、おはよう」
❤️「ごめん、ちょっと急ぎ」
二人の間を裂くように割って歩く。
🤍「舜…?」
柔の心配そうな声が身体の奥にまで響くが、気にしていられなかった。
かけられる声を振り切って走る。
何かにぶつかる予感がしたけど、気にしてられない。
ちょっとでも走る事で考える事をやめられるなら…
ふと角を曲がった所で自販機にぶつかり、よろめいたままその場にしゃがみ込んだ。
あかん、走るのをやめたら考えてしまう
柔の事、知ってるつもりやった
なんでも知った気になってた
でも、柔は俺に隠し事してたんかなぁ
勇ちゃんの相談もどんな気持ちでしてたんかな?
もう、わからんわ
そんな事を考えていると頭に微かな温もりを感じる。
💛「大丈夫、大丈夫だよ」
❤️「…」
💛「柔太朗はちゃんと話したかったはずだよ」
❤️「じゃあ、なんで!」
💛「大事な事だから、舜太には落ち着いて、自分の気持ちに整理がついたら話すつもりだったんじゃないかなぁ」
❤️「そんなん、もう信じられへん…」
💛「とにかく、戻ろう
柔太朗すごい心配してたし」
俺の顔を覗き込んで、仁ちゃんはスッと親指で俺の瞳に溜まった涙を拭き取った。
💛「相変わらず泣き虫だな」
手を差し伸べられる、俺はその手に自分の手を重ねると、しっかりと握り返された。
コメント
4件
続きたのしみです!
投稿ありがとうございます! 舜ちゃんを慰める仁ちゃんが今までにないくらい優しくてほっこりしました笑 舜ちゃんも頑張って欲しい!! 舜ちゃんと仁ちゃんがちょっといい感じでドキドキしました!笑 引き続き応援してます!!
ああ、これは読んでて胸がぎゅっとなりました。曽野が「俺以外知ってたんや」って気づく瞬間、あの言葉にならない寂しさと取り残された感がひしひしと伝わってきて……。それまで柔から何気ない勇ちゃんの話を嬉しそうに聞かされてたからこそ、今の沈黙が重いんですよね。仁ちゃんの「大丈夫、大丈夫だよ」とかけられた言葉と、涙を拭う仕草が優しくて、少し救われました。チームのバランスが静かに揺れ始めてる感じ、すごく丁寧に描かれてます。