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「意外に親切な怪異もいるんだな、」
フードの怪異と別れた後、私はぶらぶらと道を彷徨っていた
「ったく、あのクソケチャップ野郎、
こんな所に連れてきやがって、ぜってぇに
脱出してやっからな」
私が悪態をついていると、
「 助ける ! 私 ! 運ぶ !」
「おん?」
足元から何やか声が聞こえ、下を向くと
生首が転がっていた
「、え何これ」
「 助ける ! あなた 運ぶ 私 !」
しかもしゃべってんだけど
えなに、アン◯ンマンみたいなヤツ?
身体無くても大丈夫ですよーみたいな?
「、持ち上げりゃあ良いのか?」
私は薙刀を背にある鞘に納め、生首を持ち上げた
「 運ぶ ! 穴 下 ! 」
「穴?もしかして、あれか?」
私はすぐ近くにある穴を指差すと、生首は嬉しそうにした
すると、また私の足元に何かが現れた
次は手だ
なぁにこれぇ
「 運ぶ ! あなた 私 運ぶ !」
「へいへい、とりあえず運べば良いんだよな」
手はついて来いと言うように私の前に立ち、
生首と共に穴へ入って行った
穴へ入って行くと、一本道の先に扉が見えた
「あれか?」
私は扉へと歩いていき、扉を開けた
瞬間
「ッ!!」
扉の傍には白髪の怪異がいた
「 仲間 ! 私 戻る 出来る !」
「え、コイツお前の仲間なん?」
嘘、ってかコイツセフ◯ィロスにしか見えんのやけど
えなに、ファイ◯ルファンタジー始まった?
「 あなた どうやって 歩く ? 」
「 彼女 私 ここ 運んだ ! 」
おぉ、なんか会話しとるやん
「 こんにちは 」
「あ、どもども」
銀髪の怪異は私に顔を向けると、そう言葉を紡いだ
「 ありがとう 運ぶ 彼 」
「あー、全然良いっすよ」
「 あなた 言葉 理解 ない ?」
「えーっと、ジェスチャーで伝わっかな」
私は銀髪の口を指差し、次に自分の頭を指差すと指で丸を作り
また銀髪の口を指し、自分の口を指差しバツを作った
「なるほど 意味 理解 ある
でも 言葉 言う ない ? 」
「おっそうそう!ジェスチャーでも案外伝わんのな」
私が頷くと、銀髪は生首を受け取り
私の手を引いた
「 私 言葉 教える 」
「えっ良いんすか」
そうして、銀髪による言葉講座が始まった
これがまた分かりやすく、必要最低限の言語はマスターする事が出来た
ただ問題が、
「、何で膝の上なんだよふざけんなテメェ」
“ あなた 小さい 乗せる 可能 ”
こんのセフィ◯スが!!