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それから1週間後……
定期的に太齋さんとSMプレイをするようになったわけだけど
「ひろ…俺のこと好き?」
なんて、後ろからハグされるような形でベッドに座って、黒い布で目隠しされて聞いてくる
「好き…好き、だから、そろそろ顔見せてくださいよ…っ」
「まだだめに決まってんじゃん、それより今はこっち」
そう言って急に耳をカプっと噛まれる
「ひぁ……っ」
「ひろは耳弱いよねぇ」
なんて言いながら
今度は反対の耳を甘噛みしてきて
それに反応すれば次は首筋を舐めたり噛まれたりする
「んぅ……っ、やだ、それやだぁ……」
「じゃ、やめる?」
「い、じわる…っ」
「ひろがいじめてって顔するからだよ」
なんて言いながら太齋さんは僕の頭を掴んで乱暴に口を塞ぐ
いつもは優しいのにSのスイッチが入ったときは意地悪で、息する間も与えてはくれない。
「んぅ……ん、ふぁ……っ」
そのうち目を隠していた布がしゅるっと解けて
目の前には満面に喜悦の色を浮かべる太齋さんの姿があって。
「はは、もうトロトロじゃん。ひろってほんと変態」
なんて笑いながらまたキスされて
今度は舌を絡ませる深いキス
頭がふわふわしてなにも考えられなくなって
「ん……んぅ……っ」
「……もっと、ほし……」
気がつけば俺は太齋さんの首に腕を回してキスをねだっていた
「仕方ないなぁ」
なんて言いながらも嬉しそうな太齋さんにまた頭を掴まれて舌を絡ませる深いキスをされる
夢中でキスをしていたらふいに太齋さんが唇を離した。
「ひろ、腰動いてる」
「……っ!」
そんな俺の姿をみて太齋さんは意地悪く笑う。
「ひろってほんとやらしいよね、目隠しされて強引にキスされて気持ちよくなっちゃったんだ?」
「ちがっ……!」
慌てて否定しようとしたけど太齋さんに遮られた。
「違うの?ならなんでこここんなになってんの?」
なんて言いながら俺のソコをズボンの上からスっと撫でてくる
それだけで体がビクついてしまって、羞恥で顔が熱くなるのを感じた。
「っ……だって……」
「変態……耳甘噛みされただけでこんな感じちゃうんだもんね?」
「う……るさい…しゅん、くんこそ…こんなので勃ってるんですから、ド変態ですよ」
あまり強く言えない分逆に恥ずかしくて僕は太齋さんから顔を逸らす
すると突然ベッドに押し倒された
「優しく終わらせるつもりだったけど、ひろのせいでめちゃくちゃいじめたくなって来ちゃった」
「……っ!」
耳元で低く囁かれてゾクゾクとした感覚が背中を走る
すると太齋さんは僕の体を持ち上げてぐるりと反転させてベッドにうつ伏せにさせた。
「え、ちょ……っ」
「今日はバックね」
なんて言いながら太齋さんは僕のズボンと下着を一気にずり下ろす
そしてお尻を高く持ち上げられたかと思うとそのまま一気に貫かれる。
「ひぁっ……!!」
そんないきなりの強い快感に思わず仰け反れば
太齋さんが僕の肩を押さえて耳元で囁く
「ほら、逃げんな。今日は優しくできないから」
その声の低さにまた体がビクつく。
「や……っ、しゅんくん……っ、待ってっ……」
「待たない、煽ったのひろでしょ」
「や……っ、あぁあっ♡♡ぬ、抜い…て」
そのまま容赦なく腰を打ち付けられて僕は悲鳴のような声を上げた。
「可愛いけど、だめ」
「んぅっ……!!」
口を塞がれて、そのまま激しく突かれる。
「ん……っ、ふぅ……っ」
「気持ちいい?」
「んぅ……っ、や……」
「嫌じゃないでしょ?ほら、言って」
なんて言いながらも太齋さんは僕の弱いところばかり攻めてくる
「まだ喋れるでしょ?」
そう言ってまた強く突き上げられて思わず声が出てしまう。
「ああぁっ……!!」
「ほら、早く言わないとずっとこのままだよ?」
「んぅ……っ」
そんなの無理に決まってる、だってもう限界なのに。
でもこれ以上されたらおかしくなる。
だから僕は必死に口を開いた。
「……っや、やだそこ、!あっ…あぁっ、きもちい……からっ」
もうなにも考えられなくて
ただひたすらに喘ぐことしかできない
すると太齋さんは僕の腰を掴んで激しく動き始める。
「あ”っ♡だめぇっ♡イくッ♡」
「いいよ、好きなだけイって」
なんて言いながら太齋さんは動きを止めてくれない。
やがて限界を迎える
「あ”ぁっ♡イクッ♡♡イッちゃう♡♡あ、あ”あぁっ♡♡」
「はあ、可愛いよひろ……っ」
そして僕はそのまま果ててしまった。
事後
「も、もう、太齋さん激しすぎるんですよ…ドSなのはいいとしても」
「ふふっ、そこはいいんだ?」
太齋さんは意地悪な笑みを浮かべて僕を見る。
僕は恥ずかしくて思わず顔を背けてしまった。
すると太齋さんは僕の耳元に顔を寄せてきて囁くように言った。
「……またいじめてあげるね」と。
その言葉に背筋がゾクッとしたけど不思議と嫌な気分はしなかった。
その翌日、大学にて
「お前なんか窶れてね?」
「ち、ちょっと寝不足で」
「SMか」
「まぁそんな感じ……」
そんな会話を瑛太と交わしていると、またもやお互いの彼氏の話になった。
「まじで俺の彼氏が最強の攻めだと思ってっから」
「いやいやそれを言うなら僕の彼氏の方が攻めの素質あるし!」
「ハルなんて嫉妬したら俺に無理やり口枷つけて手枷とM字開脚用の足枷つけて乳首クリップつけてきて、ローター穴に突っ込まれて2時間放置とかあるし、絶対にお前の彼氏じゃねぇだろ」
「え…いいな…僕もされてみたい、しゅんくんに…っ、なんならそういう玩具しゅんくんの家にあったし…お願いすればしてくれるかも」
「いやお前ほんとドMだな」
「毎晩そんなことばっかされてるようなドM瑛太に言われたくないけどね?」
「んだと?」
言いながら頬を摘まれ両端に引っ張られた、地味に痛い。
「いひゃいっ!やめろ!」
そんな会話の背後で、パシャリという音が響いた。
しかし辺りを見渡しても誰もいなくて、気のせいかと首を傾げた。
午後の講義を終え、大学から出ていこうとすると校門前に人だかりができていた。
なんだろうと気になって近づいてみるとそこには見慣れた姿があった。
「あ、いたいた!ひろくんー!」
そう言って手を振る太齋さんはどう見てもチャラいし
何より周りの視線が痛い……ってか目立ってる!
僕は急いで駆け寄っていった。
「な、なんでこんなところにいるんですか!?」
「んー?いや、久しぶりに迎えに行こうかなと思ってさ」
そんな会話を繰り広げていると周りからの視線が更に鋭くなったような気がする。
すると太齋さんがスマホをこちらに向けて言った。
「それよりさ…コレ、なに?」
そう言って見せられた画面には今日瑛太とSMについて話していたときにふざけて頬をつままれている瞬間の写真が映っていた。
「こ、これはさっきの…っ!どうしてしゅんくんが…?!」
「さっき話しかけてきた女の子がいたんだけど、また囲まれたからひろくんの彼氏だってこと俺言ったんだよ。」
「そんでひろくんいるか聞いたらその子がゼミのグルチャに送られてきた瑛太くんとひろくんがイチャついてる写真何枚か見せてくれてさ」
「い、イチャついてるって…」
「ねぇひろ、俺怒ってんだけど」
そう言う太齋さんは少し不機嫌そうだった。
「ち、違いますから!あ、あれはただふざけてただけで……あと瑛太に関しては彼氏もいるんですから」
そう言うと
「……ちょっとこっち来て」
なんて言いながら僕の手を引っ張って、無理やり車の後部座席に連れ込まれる。
そしてそのまま僕に覆い被さると
ズボンを剥ぎ取って、服を首元まで捲られ、足を両サイドに広げて股を開かせてきた。
「っ!…ちょ、ここ車ですよ!?」
「だから?それがなに?」
太齋さんは淡々と答える。
拒んでも
「ひろが濡らさないように気をつければいいだけ、簡単じゃん」
なんて言いながら下着の上からでも勃起してるのがよく分かる僕の突起した肉棒を手で掴んで
上下に擦り始める。
「あ……っ、んっ」
思わず声が出てしまい慌てて口を塞ぐけど
すぐに外されてしまった。
その間も手の動きは止めてくれず
むしろどんどん激しくなっていく一方だ。
次第に先走りが溢れてきてクチュクチュと水音が響いてくる
それが恥ずかしくて僕は顔を赤くした。
「待ってしゅ、ん…っ!やめ…て」
必死に抵抗し、太齋さんの肩を掴むが「ひろが悪いの」と鋭い眼光に見下ろされる。
「な、なんでしゅん、そんな怒って…っ、!」
「分かんないんだ、へえ…」
太齋さんは急に冷めた声で呟いたかと思うと、僕の後ろの穴に指を突き入れた。
「…っ?!」
気持ちよさに顔を歪めるがお構いなしに出し入れを繰り返す。
何度も繰り返されるうちに慣れてきたのか
次第に痛みはなくなり代わりに快楽が襲ってきた。
「こんな時にも感じるんだね」
その瞬間電流が流れたかのような快感に襲われた。
「ひあぁっ!?」
あまりの衝撃に背中を仰け反らせる。
その音が恥ずかしくて僕はぎゅっと目を閉じた。
しかし同時に太齋さんの指がさらに深く入ってくる。
「や、やだ……っ!なんでこんな…ことっ……」
「嫌じゃないくせにね」
いやいやと首を振るけど太齋さんは許してくれない。
それどころかさらに激しく責め立ててきた。
「み……っ、見な、いでぇ……」
恥ずかしさで死にそうになる。
それなのに太齋さんは僕のモノを扱く手を早めてきた。
「ご、ごめん、ごべんなさい…!も……許してっ…」
「泣いたって許してあげない」
泣きながら懇願するけど、太齋さんは許してくれず、寧ろ更に追い込んでくる
「やだ…っ、ぁ…やめ…っ…」
その瞬間頭が真っ白になり背中が弓なりに仰け反り腰がガクガクと痙攣するのを感じ、果ててしまう。
(ダメだ僕、こんなときでさえ太齋さんにゾクゾクしてドキドキしてる…っ)
そしてそれを確認した太齋さんはようやく手を離してくれた。
でも、なんでひろって呼んでくれないの…?
こんな体だけ求めてるみたいな…
お仕置みたいなことするの
聞きたいのに、言葉を紡ぐ余裕も与えてもらえなくて
「はぁ……は……っ」
荒い呼吸を繰り返していると、また太齋さんに口を塞がれて口内を犯される。
もう名前すら呼んでくれないことに畏怖感を感じて太齋さんを突き飛ばす。
「っ、やめてって言ってるじゃないですか!」
「…っ」
太齋さんはやっと退けてくれたけど、表情は前髪隠れてよく見えなかった。
「なんで……も、もう…っ、やだ、しゅんなんか、知らない…っ」
僕はそう言い放ち、衣服を着直して
車から飛び出して一人帰路に着いた。
「……っ、しゅんくん……怒ってるかな……」
家に帰ってから数時間後
僕はベッドの中でスマホを見つめながらそう呟いていた。
(ちゃんと話せばよかった、かな)
なんて思ったそんなとき一通のメールが届いた。
それは太齋さんからで
「さっきはごめん」
と来ていて、胸が締め付けられた。
「ごめんなさい。少しだけ、距離を置かせて欲しいです」
と返信するとすぐに既読が着いて
分かった、と返ってきて
僕はスマホを手放し目を閉じた。
それから数日間、太齋さんのお店にもい行けていなかった。
そんなとき、買い出し中の太齋さんと目が合った
けど、僕は太齋さんに声を掛けられても目なんて合わせられなくて、素通りしてしまうようになっていた。
3日経ってもそれは変わらなかったし、次第に太齋さんを見かけることも無くなっていた。
しかし、それから1週間がたったある日──
家で机に向かって大学のレポートを纏めていると
急にインターホンが鳴った。
時刻は6時で、来客の予定なんて無い
不思議に思いながらも「はーい」と玄関の扉を明け
人物を確認すると
そこいたのはまさかの太齋さんだった。
1週間ぶりに真正面からちゃんと見たその顔は
どこか不安定さを感じさせる顔色だった。
僕は反射的に扉を閉める
が、素早く扉の間に手を挟んで掴んできた。
(僕が無視するから…怒らせちゃった……?)
そんなことを考えつつ言葉を絞り出す
「…っ、な、なんで、ここに…?」
「謝りたくて、会いたくて」
その言葉に、僕が俯いて黙り込んでしまうと、太齋さんは続けて言った。
「ねぇ……俺、ちゃんと話したいんだ」
俯かせていた顔を上げて、太齋さんを見つめれば、その表情に嘘はなかった。
それでも、太齋さんのようにすぐに
わかった、と言えるほど余裕はなくて。
返答に躊躇していると
「……お願い、仲直りさせて欲しい」
と懇願してきたけど
「……今日は、帰ってくれませんか」
僕はそれを断わった。
少し間を置いて、太齋さんから「ごめん」という返答が返ってきて
扉を押えていた手を離してくれたので
ごめんなさい、と言って扉を閉めた。