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「おい、里臣。自分が何やったかわかってんのか」「ええ、わかってますよ。そういう先輩こそ自分が何をしてるかわかってますか?俺はチームメイトを裏切って八百長の疑いをかけられる可能性だってあります。簡単に言えば、謀反ですよね」「そうよ。みんな、必死なのよ。この棒倒しの結果で大幅に学費と進路が大幅に変わるんだから。みんな、親からの圧がすごいのよ。だからみんな、必死なのに、この裏切り者が」「ええ。俺は裏切り者かもしれませんが、先輩は犯罪者ですよ。暴行と恐喝罪がもう成立しますよ」「そうだね。大崎さん降ろしてあげなさい。」「こ、校長。も、すみません」「里臣君、君は大崎さんのことを訴えたりするつもりはあるかい?私は目をつむろうかと思うのだが」「訴えようとなんて、考えてません。ただ事実を述べただけです」「あはは、君は変わってないなー。まあ、そこが君の面白いところなんだけどね」「あの、なぜ校長室から遠く離れたこの場所に来たのか、お伺いしてもよろしいでしょうか?」「私はこの学校の長だぞ。長の私がどこにいても問題ないのでは?」「おっしゃる通りでございます。失言いたしました」「まあ、そんなのはどうだっていい。とりあえず、二人とも校長室についてきなさい」数分前「コンコンコン」「入っていいよ」「失礼します」「あれ、誰かと思ったら澤田君じゃないか。どうしたんだい?」(事情説明)「ということで、八百長などを疑われても嫌なので、同席してもらえないですか」「分かった。ちょっとそこで待ってて、すぐ戻る。」そう言い残し、校長室に澤田を残してどこかにいってしまった。「と、いうことだ。そんなことを話していたらついてしまったじゃないか」校長は笑いながら言うと、軽くノックを、二人を校長室に招き入れた。「こ、校長。二人を呼びに行っていらしたのですか。ありがとうございます。」「ある程度、校長から話は聞いて分かった。悪いけど、あたしも同席させてもらうよ」「ああ、構わない。里臣君、君の意見を聞せてくれ」「一カ所思い当たる場所があるのですが、その前に電話してきてもいいですか?」「構わないが、角田君に電話するならスピーカーにしてくれるかな?」「いいですよ」里臣がスマホを使い誰かに電話をかけ始め、呼び出し音が響き渡る。「はい、もしもし」「あ、もしもし。オレオレ。里臣なんだけど。今、大丈夫?」「大丈夫だよ」「悪いんだけど、あそこに行ってくれない?多分角田が小さくなって泣いてる」「ん?あそこ?あー、あそこかな?今すぐ近くにいるから少しだけ待って」