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琥楽side
私かちむさんにやるだろうと思ってた。けど、私のくにのちゃんが仲良いことが事務所に知れてたのが悪かった
この衣装部屋に、予備まで置いてるはずがない。なんならこの衣装部屋に入れるわけもない。入れるのは…事務所のスタッフさんと私達だけ。
…ビリビリに敗れた予備の衣装5着とオレンジの本番衣装1着がそこにはあった
「衣装…ッ」
「……ダメ…?」
「こんなん理不尽やろッ⁈」
「ぁ…」
苦しそうにしてたり泣きそうになってたり怒りが湧き上がってきたり絶望してたり反応は人それぞれ
そんな中無反応なのは自分でも薄情に思うけど、起きてしまったものは仕方ないから対策を考えるしかない。
…元々、私かちむさんにイジメがくると思ってたからデザイナーがりうらちゃんだと分かった瞬間りうらちゃんに私とちむさんの分をもう一つ衣装発注をお願いした。私達の衣装を担当してる人があっち側の可能性もあるからね。それならまだ無事。ちむさんにも言ってないから少し予定が狂う可能性はあるけど、私のくにのならほぼサイズも形も同じだから…
「ちょ、こったんどこいくん⁈」
「…」
ここで言ったら先回りされるかも知れない。少し早足になる。私だって恐怖はあって、本当に成功させたいし、もうこれしかない。一言も話さずに私達の楽屋に向かう
この楽屋にスタッフさんは入れない、タレントのプライベートルーム的な場所だから…
「…よかった」
3着目は無事だった
スカートにメンカラは入ってないし、身長もそんなに変わらないからいける。
「こた…⁈」
「…!衣装もう一つ…」
「うん。…事務所からのイジメがくると思って、私とちむさんにね。…私の衣装、着る?」
くにのの方を見てゆっくり言う
「…救世主だよこた」
「そりゃどーもw」
…まあみんなある程度察してるだろうけど
「これだけとは思えへんよなw?」
れるちが悪い笑みを浮かべて言う
「いーよ受けて立つ!!」
高く可愛く力強い声でどしっと構える。可愛い妹の頼れる姿を見れた気がするw
「ゆうさん達にこんな小賢しいイジメしてなにが楽しいんだろうねw?どうせ無駄なのに」
「ゆさんこわいこわいw」
前向きな空気、みんなの意気込み
「…かますから」
なにをとは言わない。だって、
「もちろん♪」
今目の前にある目標はみんな同じだから、通じるんだよね
最高のスタートをきる。より多くの人を導けるように
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
琥楽さんの読みが外れたとはいえさすがの働きですね✨
それでは!また次回!