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👩🏫先生「今日は転校生を紹介するぞー。ええっと……日向、入ってきてー」
(ガラッとドアが開く瞬間、教室中がざわめく)
👩女子生徒
「え、やば…めっちゃイケメン!」
👩🦰女子生徒
「モデル?アイドル?背はそんなに高くないのに顔が整いすぎ!」
👦男子生徒
「いや、普通にかわええな…」
👦男子生徒
「ちょっと惚れたかも…」
(黄色い歓声+男子の視線も集中、ざわざわが止まらない)
治
「おいおい、なんやアイツ…すげぇ騒ぎになっとるやん」
侑
「ははっ、転校初日でアイドル並みやな」
(日向が前に出て黒板の前に立つ。落ち着いた表情でクールに微笑む)
🏐日向
「……日向翔陽です。バレー部に入る予定です。よろしくお願いします」
(教室、さらに大盛り上がり)
👩女子生徒
「きゃーー!!かっこよすぎ!!」
👦男子生徒
「お前、ホンマに高校生か!?芸能人やろ!」
(手が次々と挙がる)
👩女子生徒
「質問していいですか!?……つ、付き合ってる人いますか!?」
(教室、シーンと静まる。みんな耳をそばだてる)
🏐日向
「……今はいないよ。元彼が二人だけ。……逃げてきちゃったけどね」
(教室、爆発したみたいに騒ぐ)
👩女子生徒
「も、元彼って……!? え、彼氏!? 彼女じゃなくて!?」
👩女子生徒
「じゃあ……恋愛対象って、どっちなんですか?」
🏐日向
「んー……どっちもいけるよ。人を好きになるのに、性別って関係ないと思ってるから」
(教室、悲鳴&歓声。男子も女子も大興奮)
👩女子生徒
「えええ!?神すぎる……!!」
👦男子生徒
「ちょ、マジかよ……!オレらにも可能性あるやん!」
(先生が咳払いして制止)
👩🏫先生
「はいはい!もう騒ぐのやめなさい!じゃあ、日向は……そうだな、宮侑の後ろの席に座ってくれるか?侑手上げて」
侑
「はいはーい」
🏐日向
「……わかりました」
(静かに席へ向かい、侑の後ろに腰掛ける。その仕草もスマートで、また教室からため息と小さな歓声が漏れる)
侑(小声で)
「……いや、モテすぎやろお前。こっちまで視線集まっとるやん」
🏐日向(小声で微笑んで)
「……初日から疲れたよ」
(治も振り返りながらニヤッと笑う)
⸻
【稲荷崎高校・昼休み 教室】
(チャイムが鳴ると同時に、教室のあちこちから一斉に椅子を引く音。瞬く間に日向の席の周りに人だかりができる)
👩女子生徒
「ねぇねぇ!その元彼ってどんな人だったの!?」
👦男子生徒
「いやそれより、今彼氏いないなら俺どう?イケてる方やと思うんやけど!」
👩女子生徒
「日向くんって、タイプは?年上?年下?」
👦男子生徒
「なぁ!バレーのコツ教えてくれたら、オレ本気で惚れるで!」
(質問攻めにされながら、日向は困ったように微笑みを浮かべる。視線を泳がせながら、それでも一つ一つ答えようとする)
🏐日向
「……んー、そんなに面白い話じゃないんだけどな。元彼は……優しい人だったよ」
👩女子生徒
「きゃーーー!優しい人がタイプってこと!?ねぇ、アタシ優しいよ!!」
👦男子生徒
「じゃあオレでもいけるやん!」
🏐日向(苦笑して)
「……いや、そういうことじゃ……」
(さらに人が押し寄せ、日向の机の周りはほとんど通れないほどに。そこで低く鋭い声が飛んだ)
治
「おい。困っとるやろ。群がんのやめえや」
(教室の空気が一瞬凍りつく。人混みの中から治が立ち上がり、日向の肩をポンと叩く)
侑(すかさず笑顔で割り込む)
「翔陽くーん、一緒に食堂で飯食おーや。こんなんじゃゆっくりできへんやろ?」
🏐日向(少しホッとした顔で)
「……ありがとう。助かる」
(治が前を開け、侑が隣に並ぶ。三人はそのまま食堂へ向かって歩き出す)
【廊下】
(廊下に出た瞬間、ざわっ、とさらに大きな波が起きる。男女問わず声が飛ぶ)
👩女子生徒
「キャーーー!日向くんだ!!」
👦男子生徒
「マジでオーラやばくね!?イケメンすぎやろ!」
👩女子生徒
「ちょっと!笑った顔可愛いんだけど!!」
👦男子生徒
「日向ーーー!バレー部入るんだろ!?応援するからな!」
(日向は少し困ったように笑いながらも、手を軽く振って応える)
🏐日向
「……あんまり騒ぐなよ。恥ずかしいから」
(その声さえも「かっこいい」と黄色い歓声に変わる)
治(苦笑しながら)
「はぁ……お前、どっかのアイドルやないんやからな」
侑(肩を組んでニヤニヤ)
「でもまぁ、これから毎日こんな感じやろなぁ。翔陽くん、覚悟しときや?」
🏐日向(少し照れたように目を逸らし)
「……正直、目立つの苦手なんだけどな」
(そんなやり取りをしながら、三人は食堂へと歩いていく。後ろからはまだ小さな歓声とため息が追いかけてきていた)
【稲荷崎高校・昼休み 食堂】
(食堂に着くと、治がにこやかに立ち上がる)
治
「よし、オススメ買って来るわ。翔陽、ツム、ここで待っとれや」
🏐日向
「頼む、楽しみにしてる」
侑(ニヤニヤしながら)
「じゃあ俺と二人でゆっくり話せるな」
(治が食券を買いに行ったあと、侑と日向はテーブルに座り、自然に会話が始まる)
侑
「転校初日やけど、教室めっちゃ騒がしかったなぁ」
🏐日向(微笑んで)
「うん……ちょっと予想以上だったかな」
👦侑
「でも、みんなの反応見てたら、やっぱりモテモテやん。嫉妬するわ」
🏐日向(少し照れたように)
「……そ、そんなことないよ」
(突然、背後から柔らかい感触が肩に触れ、ハッと振り向く日向)
🏐日向
「……え?」
(そこには、にっこり笑う幼馴染の角名倫太郎が立っていた。しかもバックハグ状態)
角名
「翔陽!ビックリしたやろ。転校するなら俺に言えや」
🏐日向(驚きつつも微笑む)
「ごめんごめん……」
(その間、侑は二人の関係を知らず、困惑気味に眉をひそめる)
侑(小声で)
「え…何この距離感……?」
(周りの腐女子たちが即座に反応し、スマホを取り出して大騒ぎ)
👩女子生徒A
「きゃーー!日向くんバックハグされてる!!」
👩女子生徒B
「なにこれ!?尊すぎる!!」
👩女子生徒C
「日向くんマジでイケメン!!角名羨ましすぎる!!」
🏐日向(少し困った顔で、でも優しい笑顔)
「みんな……ちょっと静かにしてくれる?」
角名(照れながらも肩に手を回す)
「わかったわかった。ホンマ翔陽は可愛いな🩷」
侑(ますます戸惑う)
「……なんか、モヤモヤするな」
(倫太郎の存在に、教室の騒ぎと同じような黄色い歓声が食堂にも広がる。日向の表情は困惑しつつも、倫太郎には柔らかく応える)
🏐日向
「……まぁ、久しぶりだしな。ちょっと照れるけど、嬉しい」
(そのまま三人で座っていると、治がにこやかに料理を抱えて戻ってくる 、オススメの料理をテーブルに並べる。四人で座り、賑やかに昼食タイムが始まる)
👨🦱治
「はい、これが俺のオススメや。翔陽、食えや」
🏐日向
「ありがとう、助かる」
(倫太郎はニコニコと日向に寄り添い、自然に肩を触れる距離で座る)
(その距離感だけで、侑と治の顔に微妙な影が…)
侑(小声で治に)
「な、なんやこの距離感……!めっちゃイチャついとるやん」
治(小声で)
「ほんまや……俺らどうすんねん、これは」
(倫太郎、軽く手を日向の手に重ねた)
角名倫太郎
「ところで、なんで急に転校して来たん?井闥山やったら安心やったんちゃうん?」
🏐日向(少し表情が曇る)
「……佐久早と古森から逃げて来たんだ」
侑(耳を疑う)
「え、佐久早?古森って……?」
🏐日向(小さくため息をつきながら)
「元々付き合ってたんだ……でも、束縛が激しすぎて……自由が欲しくて、逃げるように転校して来たんだ」
治
「なるほどな……そういうことやったんか」
角名倫太郎(優しく日向の手を握り)
「そっか……翔陽、もう大丈夫やで。俺がおるから、安心してええんやで」
🏐日向(少し照れながらも柔らかい笑顔)
「ありがとう、倫太郎……」
(侑と治は目を合わせ、無言で激しい嫉妬モード)
侑(小声で)
「ちょ、俺らは……どうすんねん……?」
治(ため息混じりに)
「ほっとけへんわ……翔陽、俺らも負けへんで?」
(倫太郎が肩にもたれかかり、日向の頭を軽く撫でると、食堂内の腐女子たちは再び大騒ぎ)
👩女子生徒A
「きゃーーー!バックハグとか尊すぎる!!」
👩女子生徒B
「翔陽くん可愛い‼︎」
🏐日向(小さく苦笑いしつつも幸せそう)
「……もう、落ち着けって言いたいけど、嬉しいのは確かだな」
(四人での昼食は、倫太郎と日向のイチャイチャと、侑・治の嫉妬という微妙な空気が混ざりながらも、賑やかで楽しい時間になった)
コメント
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初コメです! この作品神ってます✨️ めっちゃハイキュー好きなので この作品見れて良かったです♪ 続き楽しみにしてます✨️