コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
また、学校にいって“虐め”られる日々。そう、校舎裏に呼び出された次の日、あの2人は、また私に声をかけた。その日から、毎日虐められる日々を送っていた。
「やっほー。陰キャ!おっはよー」
「おはようございます。」
この人は、私の“飼い主”だ。私はこの人の犬。そうなっていた。
「あ〜、喉乾いた〜。ジュース買ってきてぇ!」
「はい、ただいまお持ち致します。」
辛い。この毎日が続くと思えば思うほど、心は壊れていった。あの2人は、相変わらず声をかけてくる。その度にエスカレートする虐め。“もうヤダ”そう思った。先生に頼まれて、生徒会室に行った時から私の平穏な日々は、幕を閉じたんだ。あの、モヤモヤした気持ちも分からず。もう散々な人生だ。
「ねぇ、まだ〜?役に立たねぇ犬だなぁ!」
「すいません、ただいま戻ります。」
「あっ!雷斗様〜!拓斗様〜!」
「キャー❤」
拓斗君と雷斗さんは、引きつった、笑顔で返してた。
(大変なんだな)
そう思いつつ、ジュースを私にいった。
すると、2人と目があった。2人は、驚いた顔をした。そんな事は、気にせずジュースを手渡した。
「ありがとう〜。やっぱり、パシリはいいね!」
すると、
「何してんだ!お前ら!」
と声が上がった。声の主は、拓斗君と雷斗さんだった。女子達は、焦っていた。
「た、拓斗様!雷斗様!キャー❤かっこいい!どうしたんですか?急にぃ❤」
「どうしたんですか?じゃねぇよ、ブスが」
「ぶ、ブス…?!どうして、この陰キャよりも私の方が可愛いでしょ!」
「うわっ、きっしょ。自分で言いやがったよ。」
「なんで、雷斗様!」
「雷斗がブスって言いたいのは、心の事だよね?」
「あっ?何言ってんだ拓斗?心もそうだか、顔もブスだろ」
「こらこら、本当の事言ったら可哀想だろ?」
「えっ、えっ!この私が陰キャよりもブス…?うわぁーんっ!酷いよぉ!」
(えっ、えっ、何が起きてるの)
私は、唖然としていた。すると、
「ほら、行くぞ琥珀ちゃん/琥珀!」
私は、2人に手を引かれこの場を後にした。