この作品はいかがでしたか?
171
この作品はいかがでしたか?
171
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※ご本人様には一切関係ありません
※地雷の方はブラウザバックを推奨します
kn「 」
hb『』
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
奏斗sid
⋯疲れたなぁ、
少し任務が長引いてしまったせいで、 いつもは雲雀と一緒のはずの帰り道を1人で歩く
心做しか雲雀がいない帰り道が寂しく感じて、1秒でも早く帰ろうと思い僕は足を早く進める
「ただいま〜」
『おかえり奏斗ぉ〜!』
僕が玄関の扉を開けた瞬間、雲雀が盛大にお出迎えをしてくれた
普段から一緒にいる為あまりされることのないお出迎えに、僕は心を踊らせる
『おつかれ〜結構遅かったじゃん』
「ごめんごめん笑 ちょっと大変だったんだよぉ」
そんな他愛ない会話をしていると、キッチンの方からいい香りが漂ってきた
「⋯カレー?」
『そう!俺作ったの!』
「えぇひば凄いじゃん!」
『だろだろぉ?』
雲雀が得意げにドヤ顔をする
可愛いな、なんて思いつつお腹がすいている僕はそそくさと夜ご飯の支度をする
『いただきます!!』
「いただきま〜す」
雲雀の作ったカレーを口に入れた瞬間、カレーの味が口いっぱいに広がる
「⋯え美味い!」
『あたまえよ』
「今度から夜ご飯雲雀が作ってよ」
『それはちょっとめんどいかも』
「えーなんでよ!笑笑」
『一緒に作ろうぜ』
「じゃあ今度一緒にハンバーグ作ろう」
『あり!』
雲雀が作ったからだろうか
雲雀と一緒に食べるからだろうか
今まで食べたカレーの中で特別美味しく感じた
カレーを食べ終わりしばらくソファーに座ってテレビを見ていると、雲雀がピタッと隣に座ってきた
「どうしたのひば」
『なんとなく来てみた』
雲雀は何ともないように振る舞いながら、少しうとうとしていた
「雲雀寝る?」
『んー寝ない』
「眠いんじゃないの?」
『大丈夫、』
「一緒に寝室行く?」
『ん〜⋯』
まぁいっか、と思い僕は再びテレビに目を向ける
しばらく経つと、こてっと僕の肩に何かがもたれ掛かる感覚がした
自分の肩に目をやると、雲雀がすーすー寝息を立てて寝ている
⋯やっぱり寝るんじゃん、笑
そう思いながら雲雀の頭をそっと撫でる
この姿をこのアングルで見れるのは僕だけかな、
なんて思いながら優越感に浸っている
にしても綺麗な顔だなぁ⋯
つい長い間見惚れていると雲雀が目を開けた
「ごめん、起こした?」
『んーん⋯』
「雲雀寝室行って寝よ?」
『テレビは⋯?』
「おしまい」
『じゃあ行く⋯』
もしかして一緒に居たかったけど僕がテレビ見てたから気遣ってくれたのかな、
雲雀のそんな可愛さに僕は胸が打たれた
『奏斗⋯連れてって』
雲雀が僕に向ける目は少し蕩けていて、でも、とても綺麗だ
「よいしょっ、」
「って軽⋯ひばちゃんとご飯食べなよ?」
『奏斗が作ったやつならいっぱい食べる⋯』
「それずるい笑」
「僕も雲雀の料理ならいっぱい食べるよ」
『うん⋯』
寝室まで、僕より身長が高い雲雀を抱えて移動していても全然苦じゃなかった
ただ愛くるしかった
「ひばおやすみ」
『おやすみ、』
そう言うと雲雀は、僕にぎゅっと抱きついてきた
いつもおやすみの後に抱きついてくるのは雲雀の癖
最初の頃はびっくりしていたけど、毎日するようになってからは慣れていた
「大好きだよ、雲雀」
『おれも奏斗大好き⋯』
雲雀が抱きついてきた後は愛を伝え合う
僕は雲雀の頭を撫でながら。
普段撫でてくる分、僕はここで撫で返す
こんなルーティン、最高でしょ?
笑顔で眠る雲雀が愛おしくて堪らない
今までは、起きて・食べて・働いて・寝てのただの繰り返し
でも それはVOLTACTIONと、雲雀と出逢ったお陰で変わった
⋯毎日幸せだなぁ、
僕は毎日、そう強く実感しているのだ