テラーノベル
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注意
最終的にはできkunですが、🦊が🐴に好意を寄せるシーンがあります。(失恋)
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紅茶『俺ら付き合いました!!』
ニート部ハウスで実写撮影するからと撮影準備をしているときだった。
俺の嫌いな関西弁の男が浮かれた声で、表情で俺が想いを寄せる男の手を握ってそう発した。
この『え!?マジ?』
うみ『おめでと〜』
DD『…よかったね』
でき『おめでとう』
ちゃんと笑顔で素直に祝えたか分からなかった。
きっとぎこちない顔だっただろう。
隣には俺と同じく目に涙を浮かべた男がいた。……DDだ。
DDは紅茶が好きだった。
紅茶は俺が嫌いな男だ。
いつもウマヅラハギの隣にいて、紅ウマだなんて持て囃されて、“動画のため”を口実にイチャイチャし続けるから。
DDはそんな紅茶が好きだったらしい。
女の日替わり定食も、ブルズアイも、関西弁も。全部DDが持っていないものだったから。
そんなところに惹かれたといつか言っていた。
DD『ごめん、俺トイレ』
でき『じゃ、俺も』
DDがお祝いムードから逃げるように部屋を出たので追いかける。
入ったのは鍵付きの配信部屋。
トイレには行かなかった
でき『DD…』
DD『できっさん…』
DD『俺っ好きだったのにっ』
DD『紅茶さんのこと好きだったのにっ』
でき『俺だってウマさんのこと好きだった。』
でき『でもっ……』
でき『ウマさんには幸せになって欲しい』
DD『そんなこと言うなら俺だって。』
でき『きっと2人には俺らじゃダメだったんだよ』
でき『2人にはお互いが必要だったんだ。』
DD『うん』
でき『…カッコつけちゃったけどさぁ』
でき『泣いてもいいかなぁ』
DD『いいよ。』
DD『俺ら頑張ったもん』
何分たっただろうか。
2人で抱きしめながら声を押し殺して泣いていた。
コンコンっ🚪
扉が叩かれた。
kun『できおこー?』
うみ『DD?』
kun『ここにいんのか?』
DD『…い、ます』
kun『よかった、トイレ行くって言ったっきり戻ってこないから、』
でき『すいません』
うみ『ドア開けてくんない?』
でき『いや…それは』
DDの顔を見れば真っ赤になって腫れている目。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔。
俺も酷い顔をしているだろう。…酷い顔は元からか。
目の当たりがヒリヒリしてて痛い。
kun『じゃあ、開けて?これはkunさん命令』
…そんなこと言われたら開けるしか無くなっちゃうじゃん。
DDは覚悟を決めたようにドアを開けた。
それと同時にkunさんは俺に抱きついてきた
でき『へ?』
kun『俺さできおこのこと好きなんだよ』
でき『え?』
kun『でもできおこ、ウマヅラハギのこと好きだったろ?だから諦めてたんだけどさ』
kun『俺の事好きになってよ…お願い』
いつものkunじゃないような消えそうな声でkunさんはそう言った。
顔を見ると泣きそうな、甘えているような表情でこちらを見ていた。
kun『…嫌だったよな』
kun『ごめん』
でき『嫌じゃなかったですよ。』
でき『驚いただけで。』
でき『俺は告白すら出来なかったから』
kun『まだウマヅラハギを好きでもいい。俺に申し訳ないとか考えなくて良いから付き合ってほしい』
でき『俺、kunさんのこと恋愛対象として見たことないですよ?』
kun『それでもいい』
でき『初恋がウマさんだから経験もないですよ?』
kun『俺が全部教える』
でき『俺、抱かれたいって思ってますよ?』
でき『…俺の事抱けますか?』
kun『もちろん。』
kun『できおこのことを抱きたい。幸せにする』
でき『…じゃあ俺をkunさんの事好きにさせてくださいね』
なんて上から目線で言ってみた
kun『絶対好きにさせる。』
kun『俺じゃないとダメってくらいに。』
でき『楽しみにしてます 笑』
kunさんが俺の彼氏になった訳だが俺らの目の前にはDDとうみにゃが抱き合って泣いていた。
2人も上手くいったのかな?
fin
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