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5月16日。(月)
、
今日は何を書こう。
書くことがない。
そう思いながら、教室から見える夕日をみる。
すると急に扉が開いた
ガラッ
「(ビク)」
扉のところにいたのは、白髪の男の子。
「…灰谷って知ってる?」
と、聞かれた
「灰谷くん、なら、3限目くらいに抜けましたよ」
「…チッ」
舌打ちっ!
…誰なんだろう。
「帰らねぇの?」
「あ、私はまだする事があるから、帰らないです。」
と答える。
「そ。」
素っ気ない返事をして男の子は帰って行った。
「なんだったんだろ」
5月16日。(月)
放課後、教室で夕日を見ながら書くことを考えてたら、
白髪の男の子が教室に来た。
人を探してたみたいだけど、もうみんな帰っちゃってたから、
その子も帰って行った。
どこの学年の子かは知らないけど、優しい子ってことはわかった気がする。
「初めてこれに、人のこと書いたなぁ。」
あまりに毎日を適当に過ごしてるため、お母さんに
『これにその日あった事書きな。毎日じゃなくてもいいから』
って言われて、飛び飛びで書いている。
書きな、と言った割には見たりしないから好きなことを書いてる。
だから、私の奥底にある愚痴がいっぱい書かれてる。
その中で人のことを書いたのは、今日が初めて。
「…ただの気まぐれにすぎないけど、」
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