そして1話に戻る。
「「え?」」
「がみとも君が死んだ?嘘だろ?何かの冗談だよな?」
手紙を読んでいたましろやそれを聞いていた救急隊は混乱した。所々「嘘ですよね?」「嘘だ嘘だ!」など他の救急隊の声も聞こえる。そんな時にパッと急に市長が現れた。そして言った。
「嘘じゃない。本当に赤兎君は亡くなった。昨日17日に俺の所に来た赤兎君は長い時間人の姿になっていると寿命が短くなるそうで俺は明日死ぬんだと言いに来た。そしてその手紙とお面を救急隊に渡してくれと言われた。後これを…」
そう言い市長は小さめの箱をましろに渡した。
「これで俺の仕事は終わりだ」と言うと消えていった。
市長に初めて聞くがみともの話を聞き混乱しながらも渡された箱を開けた。そこには救急隊がよく知る頭の赤い兎が眠っているかの様に入っていた。
「やっぱりあかはがみとも君だったのか」
ましろは泣き崩れてしまった。そんなましろに他の救急隊も近づき箱の中を見た。箱の中を見た瞬間皆んな泣きはじめた。
「がみーは兎の姿になってまで俺らに会いに来てくれてたんだな。しんどかったろ?辛かったろ?気づいてあげれなくてごめんな?」
「私はがみーの相棒でしょ?何で教えてくれないんですか?」
「わたくしはがみーと体験も入隊も一緒でした。勝手にライバルだと思っていました。がみーにとっては頼りなかったですか?」
「がみとも君とは最近結構冗談を言い合える様になって楽しかったんだけどなーまた一緒に大型行きたい、そん時は轢かないようにな」
皆んなは何で教えてくれなかったのか、どうして気づいてあげれなかったのか悔やんだが
がみともからの最期の手紙を読み自分たちの為に伝えなかった事、それでも近くに居たかったから兎の姿で病院に来た事、誕生日色々考えてくれてたのに行けなかったことなどが書いてあった。
それを読んで泣いて泣いて沢山泣いて、ツイックスにツイートした。手紙とお面の写真付きで
〈本日、8月18日 救急隊で働いていた赤兎 がみともは星になりました。沢山の方に愛されて彼は幸せだったと思います。〉
そのツイートは瞬く間に広がりそれを見た人が病院に押しかけた。がみともからの手紙がある人は手紙を読み始めると本当にもうがみともがいない事を実感し泣きながら読み進めた。
色んな人ががみともの死を悲しみお墓を建てた。
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