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目を覚ますと病室だった
どうやら無事に手術が終わったらしい
「気分はどうですか?」
「あ……大丈夫…です…」
寝起きだからか上手く声が出ない
「今のところ特に感染症などは発症していません。1週間入院して様子を見ましょう」
先生によると私は3日間目を覚まさなかったらしい
(優希、終わったよ。私、生きてるよ)
彼のことを思い出して思わず涙が溢れてくる
私は、彼の分まで沢山生きる。そう決心した
4ヶ月後
私は大学に復学してキャンパスライフを満喫している。
もちろんMrs. GREEN APPLEのLIVEも行ってる。これからはこれまで手術とか頑張った分楽しむつもり
今日は新曲『Dear』のリリース日
ついにリリースの時間が来た
『扉の先には何があるか分からないけど』
……
『左胸の鼓動を感じてる』
『右の脳で君を愛してる』
『両の手で誰かに触れて』
『私は今日も生きてる』
聞いているうちにだんだん涙が溢れてきた
あまりにも自分と重なるところが多すぎたから
『左胸の鼓動が止まるまでちゃんとこの世界を愛したい』
『誰かを失うのも人生の1部と呼ばなきゃ行けないから』
聴き終わる頃には号泣してた
次の日私は優希に手紙を書くことにした。
生きている時に伝えきれなかったことを全部書いて写真の前にお供えしよう。
『心臓を私にくれて本当にありがとう。この心臓で私はまた生きることが出来ました。これからはずっとずっと、鼓動が止まるまでこの世界を愛します。もっとあなたに甘えたかった。生まれ変わったら、お互いに甘えようね。いつかまた逢えるときを楽しみにしています。』
『Dear 優希』
生まれ変わったらあなたと色んなところに行きたいです
さあ、次は何処へ行こうか
ここに記す貴方へ