──ふたりのヒミツ 2──
「……。」
──しばらくしてゲームの最終確認が終了し、PCの電源をプツっときる。その頃レオナはお腹いっぱいになったのか床で眉を眉間に寄せながら寝ていた──
「はぁ、ホントにヒモでござるな。
だから結婚相手とかできないんですよ。
…まぁ、僕も人のこと言えませんけど」
──1人でブツブツと呟きながらずっと座っていた椅子から離れ、レオナが食べていた肉料理の食器をキッチンへ運び洗う。
その時も長い髪が濡れないように後ろに結ぶ──
「いつになったらラギー氏は帰ってくるんだか。
早くこのライオンを連れて帰ってくだされ。」
「あ”?」
「ヒッ!
お、起きてたんでござるか…。」
──てっきり寝ているかと思ったが、寝心地が悪かったのか運良く目が覚めてしまった。──
「……。
おい、イデア」
「な、なに」
「その髪型今すぐやめろ」
──何を言われるかと思えば髪型のことだった。
なぜこの髪型がダメなのだろうか。過去に気に触ることあったのだろうか?──
「なんで、?」
「お前のその首筋。
そそるんだよ」
「は、?」
──そそる。そう言われた途端、何を言っているのか一瞬分からなかった。なんで首筋でそそるのか。意味不明だが、少しぐらい平気だろ、そう思っていた
と、同時にレオナが身体を起こしイデアの方に向かう──
「…っ、」
「少し我慢しろ」
──嫌な予感がした。背筋が凍る。
逃げ出したいが、逃げ出せない。動いたらダメな気がする。僕の勘がそう訴える──
「…いたっ!?
急に噛まないで貰えます!?」
──獣の目をしたレオナがイデアの首筋を襲う。
力強くイデアの首筋を噛み、レオナの歯型をつける。──
「辞めてくだされ…。
僕は童貞のままこの世を去る予定なので。」
「美味そうな身体してんのに誰にも喰われず死ぬのはもったいねぇ。
俺が喰ってやるよ」
──服の下にレオナの手がスルリと入る。
イデアはビクッと体を反応させた──
──目覚めた頃には朝を迎えていた。
イデアの隣にはレオナがぐっすりと寝ている。──
「昨日は散々な目に合った…。
はぁ、寒…。シャワー浴びてこよ」
──ベッドの横にはティッシュの箱と使用されたティッシュが散らばっており、ローションやゴムのゴミもあちらこちらに散乱されていた。
ローションとゴムはイデア自身、もっているはずもなく昨日レオナにこき使われたイデアが買ってきたものである。──
「いっ…!」
──腰に痛みが走る。
片手に収まらない程の数をやったためベッドから起き上がることが困難だった。
2人とも上半身は裸の為、ベッドの上にそれぞれの衣類が放り投げてあった。
イデアはそれらを持ち、腰に痛みを抱えながら風呂場へと向かう──
「童貞卒業したくなかった…。
しかも初めてがレオナ氏とか…、最悪」
──洗濯物を洗濯機に入れまわす。
その後は風呂に入りシャワーを浴びながらブツブツと呟いていた。──
「おい、今なんつった?」
「…え、レオナ氏起きてたの、?」
──レオナが起きる前に風呂に入って朝食を作ろうと計画していたイデアだが、これまた不幸にもレオナが起きてしまった。──
「服が消えたから探しに来たんだよ。
そしたらお前が俺に対する愚痴が聞こえてなぁ?」
「…最悪。」
──何かを察したイデアはシャワーを止め、
“もう勘弁してくだされ…!”
そうレオナに訴えた
だが、もちろん伝わるはずもなくレオナは容赦なく風呂に入り、ニヤニヤしながらイデアにキスをひとつ落とした──
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