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ふたりのヒミツ

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ふたりのヒミツ

3 - 第3話

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2023年01月17日

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──ふたりのヒミツ 3──








──あれから一日中やりっ放しだった。

何回か風呂場でやり、イデアが力尽きそうな所で風呂から上がり再びベッドで再開。


様々なプレイをされた。焦らし、寸止め、玩具、言葉、ガーゼ。

玩具はイデアの家には無いため、代わりになるものをイデアの部屋から掻っ攫いそれを使った。

その日はされるがままで、日を跨ぐまでやらされた─





「……。」



「、すまねぇ。」





──イデアが目を覚ますとレオナと目が合い、謝罪の言葉が聞こえた。

もちろんイデアの腰は無事なはずではなく立ち上がれないほどの痛みだった──





「謝られて済むことじゃないでしょ。

朝食作れないし…。

これでレオナ氏に『肉よこせ』って言われても無理ですぞ。

お腹すいたら何か買って。

あと、そのにある駄菓子の箱取って。」





──ベッドに寝転がりながら駄菓子の入った箱を指さし、自分は動けない状態なので、ご飯は買ってこいと命令する。──





「…ほいよ、

取り敢えずなんか買ってくる」



「りょ。」





──レオナは私服に着替え、自分の財布を持ちイデアの家を後にした──





「…。早くラギー氏帰ってきて…。

でないと僕の身体が壊れる…。」










──ラギーはと言うと──





「ハイハイ、ちょっと待ってくださいッス!

一人一人順番にあげますから!」





──ラギー・ブッチ(24)

趣味 : 悪ノリ

職業 : ドーナツ屋

出身校 : ナイトレイブンカレッジ(NRC)





「はい、まずはキミね。

その次はキミで──って、こーら!ちゃんと並んでくださいッス!

じゃないとお年玉とドーナツあげませんよ!」





──従兄弟や親戚、甥や姪にお年玉・ドーナツをあげていた──










「はぁ、ホントいつ帰ってくるんだか…」





──寝転がりながらレオナが傍に置いてくれた駄菓子をブツブツと呟きながら食べて居ると、プルルルとスマートフォンから着信音が聞こえた──





「…ラギー氏からだ、


…もしもし、」



『あ、もしもしイデアさん?

今実家にいるんスけど、そっちに戻るの来週か再来週になりそうッス!

延長なければその位に帰れると思います』



「は、?」



『そういう訳なので!また何かあったら連絡しますね!

その間はレオナさんのことよろしくッス!』



「は?!ちょ、まっ…!」





──電話がプツッと切れた。

ラギーが報告したのは、帰りが遅くなりそうとの事。

早ければ来週。何も予定なければ再来週に帰ってくるらしい──





「はぁ?来週までこの生活を続けろと?

身体も心も腰も壊れますが?

…その時は慰謝料でも請求しますか。

最低でも今みたいに腰痛くて動けない分のマドルは請求してもらいましょ」





──キレ気味のイデアだが、帰ってきた時に慰謝料請求しようと考える。

せめて動けない分のマドルはね──





「あ、そういえば新作のゲームいつ締切だっけ…。

確か今日の、ゆうが…た…。

え、夕方まで…。は!?」





──新作のゲームの締切日が今日の夕方と言うことを思い出したイデアは飛び上がる。

だが、腰に激痛が走り、そのまま倒れた──





「やば、提出するだけなのにこんな苦戦します?

取り敢えずPCの所までたどり着ければあとは楽…」





──身体を張りPCの所まで這いつくばって向かう。

今はまだ朝だ。まだ間に合う。

あのクオリティならば提出までの時間は5時間。──





「PC起動して…。このアプリ開いて…。

それで───」





──椅子に座り、いろいろな操作をし、会社に新作ゲームの提出の準備をする。──





「あとはこれ押して、


…よし、これで5時間待てば完了。」





──この5時間を耐えればミッションコンプリート。


そうこうしてる間に玄関の方からガチャっと音が聞こえた。

レオナだった──





「…おかえり。」



「ん。


あ”ー。外歩くのすらダリィ。」





──買い物から帰ってきたレオナは袋をテーブルの上に投げ、ソファに身を預ける──





「何買ってきたの」



「…ほら、やるよ」



「え、?」

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