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「…あの、陸。」
「なんだ海。こっちは忙しいんだ。」
「要約すれば僕達は何故か生かされているってことですか?」
「ああ、だが何故そうなったのかまではわからずだ。」
「そうですか…」
「どちらにせよバレそうな行動はするな。空はその点安心だが、お前は一番まずいからな。」
「まあ、なんせ同じ役目を背負ってますからね。」
「口調ぐらい変えたらどうだ?それだとバレバレだぞ。今日だって英国の奴に『か…』って呼ばれかけてたぞ。」
「じゃあどうすればその場にしっくりくる口調で話せるんですか!」
「それこそ素の俺みたいな口調にしとけよ。」
「え、なんか嫌です。」
「はぁ?」
「こっちは貴方と違って品行方正が売りなので。」
「よし、表出ろ。」
「はいはい二人ともストップ!」
「空…おまえはいいよな、何も変えずともよくて。」
「いやボクは自分の趣味全開でやってるだけだから。」
「じゃあ海もそうすれば…」
「いや僕の趣味は料理研究と外国語ですよ?空はアニメですけど…」
「どちらにせよ気をつけろ!英国にバレかけてんだぞ!」
「分かりましたよ…」
「はぁ…」
バレかけている、ねえ…
そんなの、僕が一番危ないって分かってますよ。
でも、先生の前では「いい子」でいたいんですよ。分かってくれますかね。
「あ、アメリカさん。」
「お、Self defence force、やっほー!元気してた?」
「ええ。そちらは?」
「いい調子。ところで日本どこにいるか知らない?」
「ちょっと分かりませんね。」
「ふうん…」
「?彼がなにか_」
「ほんと変わんないね、君のところの『リク』は。盗聴器のあるとこであんなこと話しちゃうなんてさ。」
「!」
「お陰で君も思い出した感じだし、ちょっと来てくれるかな?」
まずい。逃げなくては。
「こ、これは…」
「言い訳無用。来ないとだめだよ?」
何をされるかわからない。でも背中は壁。逃げようがないし戦った日には…
「ヒューッ、ヒューッ…」
息がうまくできない。それどころかだんだん苦しくなっていく。こいつは…あのとき僕を死の淵まで…
「とりあえず落ち着いて、来てもらうよ。」
「嫌…お願いですから…」
嫌だ、そんなの。またあの時みたいに_
「アメリカ?何してるんです?」
「!せ、イギリスさん。」
「どうかしましたか?顔が真っ青ですよ?」
嫌だ、また一人に、また離れ離れにしないでくれ。先生も僕のこと、嫌いにならないでくれ。
ごめんなさい、弱かった、いい子じゃなかった僕が悪かったから…
「あっ…」