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「う…」
僕は…
ああそっか。倒れたんだ。
ここはどこだろう。
「一見普通の部屋だけど…」
「コンコン」
「!」
こんなときに限って、誰?
「ガチャ」
「ごめんってば『カイ』!驚かすつもりはなかったの。」
「…じゃあ何がしたいんですか。」
「まあまあ。まずおたくの『リク』が不思議がっていた、
なぜ生かしたのか、これの答えは『ある人物が悲しむから』だよ。
それと、記憶が一時期吹っ飛んでいたのは_」
「爆発時のショック。」
「そういうこと。」
「で?そういう理由ならこれからも僕達は日本家として生きていく
ということであっていますか?」
「そうだね。まあ正体を明かしてもいいけど、
こっちに逆らう行動とったらまずかったから、一応の警告。」
「っ…そうですか。」
ある人物…誰だろう?
空のことがすきな台湾くんとか
陸のことがすきなパラオくんとかだろうな。
にしても、こいつにはつくづく馴れない。というより怖いのか?
きっと、容赦なく敵の策を打ち沈めるこの蒼海の瞳より怖いものは僕にはないんだろう。
「で、陸たちはどこに?」
「隣の部屋。母さんとフランスにいろいろ説明されてる。」
「手こずってる感じでしょうか。」
「まあそうだろうね。
カイは随分大人しくこっちの説明聞いてくれたよね。」
「一度敵に回して惨敗した相手には逆らわないほうが得だと思ったので。」
「どっかの誰かさんとおんなじ回答だね。」
「それがなにかご不満でも?」
「うわ返しまでそっくり。ほんとよくそこまで真似しようと思うわ。」
「さあ。体に染み付いた動きは消えないので。」
「…母さんのこと見てるみたいだからやめて。」
「分かりました。」
「ガチャ」
全く恐ろしいものだ、米国サマとやらは。
「我々に何をする気だ!?離せ!」
「陸も空も平気ですから落ち着いてください。」
「海!どういうことだこれは?」
「彼女らの話した通りのことです。」
「…信じてもいいの?その言葉。」
「僕仮にも今は三兄弟の中で一番腕っぷし強いんですよ?嘘つくぐらいなら玉砕してます。」
「…わかった。」
「空がそう言うなら。」
本当に良かった。
なんとかうまく収まった。
「海」
「あ、先生。」
「…よかったあ、思い出したんですね。」
「まあ、そうですね。」
先生がいつも通り優しい先生でホッとした。
「これでまた先生から色々学ぶことができます!」
「海、いつも通りで何よりです。」