ニキしろ
r18/ ポリネシアンセックス
・・・
1日目
「ニキーそろそろでるぞー」
昼頃、外での撮影のため準備をしていた、そろそろ時間というころに、玄関で靴を履いているボビーに声をかけられる
「はあい」
気だるげに返事をしながらもドタバタと足音を鳴らし玄関に駆け寄る
俺も靴を履きボビーと一緒に家を出る。
夜、かなり暗くなった頃、撮影が終わり皆でご飯も食べ俺たちは家に帰ってきた
家に帰ってくれば、一応つけているテレビの雑音が流れるリビングのソファで雑談をしながら穏やかな2人の時間を過ごす。
「俺たちって冷めてない?」
唐突にそうひとりごちるとボビーは適当に顔を向けていたテレビからこちらに顔を向ける
「いきなりなんや」
「んーなんか付き合ってはいるじゃん?」
「そやな?」
「でもあんまりいちゃいちゃしないよねえ」
「あーまぁな」
やはりもとは友達からの関係であって、俺らの付き合いもそこそこに長い訳だ、長くいればやっぱり恋人感は薄くなる。
「えっちも前より減ったよね」
「いきなりやなほんまに、まぁ…前より忙しなったしな」
「そうだけどさー!ボビーつめたーい」
あまり気にしてない、というようなボビーの反応に少し悲しくなり、わざとらしく拗ねる
「逆に熱いヤツはなんやねん」
「え、もしかして俺らマンネリってやつだったりする…?」
「まあそれっぽいわな、今更?って感じやけど」
「えぇっ」
マンネリという事実に驚きこりゃいかん、と俺はスマホを懸命にスクロールする。
検索欄には「マンネリ解消 方法」と
「マンネリ解消しよ! えーっとね…勝負下着で色気を出してお誘いだって!ボビー!!」
「却下」
期待を込めた瞳でボビーを見つめる間もなく素早く却下されてしまった
「え〜…ん〜あっ自分の気持ちを素直に伝える!だって!ほらボビー!! 」
「やかましいわ」
普段、素直に気持ちをつたえてくれないボビーに丁度いい、と思うがもちろん当人は言う気はないようで軽くあしらわれてしまう。
言うてこの話をちゃんと聞き、返してくれる分にはボビーもこの話に興味があるのだろう
「あっ、これは?ポリネシアンセックス」
「なんやっけそれ、聞いたことはある」
「えっと5日間我慢するやつ」
「あー、最後の日までいれちゃだめってやつか」
「そうそう、え、 なんか5日間とか余裕でいけそうじゃない?」
「全然5日間やらん時あるしな、やらんっていうかできん やけど」
「とりあえずやってみよ!これ」
「ええよ〜」
そんな軽い感じで決まったポリネシアンセックス。俺は強い好奇心によりかなり楽しみになっている、普段はこんなにもしっかりエッチします!という風に心構えをしないから余計に気分が高揚する。
早速今夜から行う事になり俺はいやいやと風呂に入った、流石の俺でもエッチする時には入る
「でたよー」
「はーい」
と軽く言葉を交えて、風呂場へ向かうボビーを見送る、
俺はリビングではなく寝室へと向かい、間接照明のみを付けたベッドに腰をかけ、 スマホでポリネシアンセックスについて軽く調べながらボビーを待つ
「でたで」
「はーい」
「んでポリネシアンセックスのやり方は調べたん?」
どさっ、とボビーが俺の横に座る
「しらべた!ボビーは?」
「一応軽くな、今日は何すんの? 」
「えっとね〜今日は、30分間見つめ合う!えっ、見つめ合うだけ?」
改めて見ると見つめ合うだけな事に驚愕してしまう。
「まじかよ笑っちまいそうなんやけど笑」
「それな!?えー…やめる…?」
「ここまできたしやろうや、今日は接触なしってことやな」
「じゃあやるかあ…これってキスもだめなの? 」
「ダメやな」
「ハグも?」
「だめやろ」
かなりきついかもしれない…と最初にあった余裕が消えてゆく感覚がする
なんだか雲行き怪しくなってきている、恐らくボビーも気づいているだろう
「じゃー…脱ぐか… 」
「あぁ脱がないけんのか」
俺はガバッとTシャツを脱ぎ捨てる、ボビーもすぐに服を脱ぐ、ムードもへったくれもないな、と思いながら早々と2人とも一糸まとわぬ姿となる
「やばい、もうおもろいかもww」
「言うなやw」
いい年した男2人が裸になっているというのはかなり滑稽で笑えてきてしまう
「とりあえず横になろ笑」
と俺は横になってボビーを薄いブランケットのなかに招き入れる
横になり視線がかち合うと先程まで俺らの間にあった笑いは消え去りいきなり場の湿度があがる、
よく考えると此処で何度も何度も、この男の身体を暴いたのだ
そう考えると何かが一気に身体を駆け巡る感覚がした、何もまとっていないこの身体に開けている窓から風が流れ込み優しく肌を撫でられる
「けっこーやばくね、これ」
「…おん、話していーのこれ」
「ぁ、見つめるだけ…」
「……まじか」
耐えきれず声をかけしまったが、話してはいけないというルールがあることを思い出し、再び黙りこくる
ボビーは目が少し泳いでいる
そういえばボビーは人と目が合わせることが苦手だった気がする、
先ほどから頑張って目を合わせようとしていることに気づき、ボビーに対して愛おしいという感情がこみ上げてくる。
友だちから始まり、毎日のように顔を合わせ、毎日のように話し、何度も身体を重ねている俺たち、恥ずかしいという感情もあまり湧かない、
それでも今、見つめあっていて湧いてくるこの感情は、恥じらい。
この行為だけでかなり恥ずかしく、そわそわしてしまう、ボビーに至ってはそわそわしすぎている。
こんなにも照れる事は普段でも中々ない、かなり慣れない感情に頭を追いつかせるのに必死だ
あと何分だ、とちらっと時計を確認すると未だ10分しか経っていない、あと20分。
ボビーも俺が時計を確認するのを見てちらっと確認する、ボビーも俺と同じ思考になったのかマジか、といったような顔をする
あと20分、見つめるだけなんて鬼畜すぎる
俺らの間には時計の音だけが響く
触れたい、この男に
綺麗なこの頬に手を滑らせたい、ほんのり赤いふっくらした唇を指で優しく撫でたい
何度も染めて少しだけ傷んでいてもさらさらな髪を指で梳きたい、そのまま耳にも触れてびくっと反応してしまう彼の反応を見たい
あぁその綺麗な首筋に赤い薔薇を咲かせてやりたい、過去に何度も付けたはずの跡はもう残っていない、そんなことに気づき少し寂しくなる
ボビーの身体に触れたいのに触れられない、目だって見つめ合わなければいけない
やりたいことができないもどかしさが堪えきれない
そんなボビーは先程までの照れは少し落ち着いていて、代わりにボビーも色々な事を思い出しているのであろう、頬が赤くなり俺の事を欲しいと思っている時の、奥が熱く燃えている瞳を向けられる
そんな俺の瞳もきっと劣情に燃えているのだろう。
触れたい。
こんなにも欲望が溢れたのは久々だ、俺らは動画でこそ、そういうキャラだが実際はそこまで性急ではない
それでも今はこの男の熱を感じたくて堪らない
後10分。
お互いどんどん呼吸が荒くなってくる、辺りはとても熱く湿度が高い、
ずっと目を合わせているボビーの瞳は言葉がなくとも分かるくらいに俺を求めている、その瞳の熱が俺にも伝わりじくじくと俺たちを燃やしていく
あと5分。
あと少しだ、と益々身体が熱くなってゆく
ボビーの瞳とろんと溶けていて、とうとう俺ら二人、共に蕩けてしまうのではないか、と錯覚するほどに
ボビーが欲しい、という欲望が大きくなっていき、無意識に自分の下唇を舐める
その瞬間ボビーがびくっと肩を揺らした、
それに俺も驚く、が、すぐに頭をはたらかせ悪戯心が湧き舌を前に突き出しべろっと舐める動作をする
「ッ〜!!!!」
ボビーがとうとう我慢できずに声にならない叫びを上げながら睨みつけてくる
「あっはは、おしまい!しゅーりょー!」
「ッおま!!きしょ!!!」
「ごめんごめん面白くなっちゃってw」
「ほんっまに性格悪いわ…///」
俺らは身体を起こしてベットに座る
その時ボビーが自然と俺に寄っかかってこようとして少し肌が密着する
「えっこれいいの」
「え、だめなん…?」
「うぅ〜ん…」
ボビーが眉を下げて心做しか悲しそうにする、その表情がかなり可愛くて迷ってしまう
「〜〜だめ!せっかく今日頑張ったしやるならやり切ろ」
「まじか…めっちゃヤリたいわ…」
「それな〜結構舐めてた、ヤバイよこれ〜 」
まだ少し触れているボビーの肌がかなりくる。
このままだと押し倒して最後までやってしまいそうだと、 理性を保つためにベットから立ち上がり、先程脱ぎ捨てた服を着直す
かなり不服そうな顔をしているボビーにも服を投げ渡す
「やべ〜めっちゃボビーに触りたい…」
「…俺も、今ちょっと触れてたのもやばかった」
「それな?やべぇなこれをあと3日でしょ?え無理なんだけど、早く挿れたい 」
2人とも服を着ながら感想を言い合う
「とりあえず今日は寝ようや…あー…今日自分の部屋で寝るわ俺」
「えーなんで!」
「いや…多分今日一緒に寝たら触りたなっちゃうと思う…」
「た、しかに…ヤッちゃいそう…」
一瞬悲しかったが理由が理由だ、きっと今俺も横にボビーが居たら絶対に触りたくなってしまう、しょうがない…か
「ほなおやすみ、」
「ぁ、おやすみ」
ボビーはそそくさと寝室を出ていく
俺は先のボビーを思い出しまた身体が熱く火照る、
この30分という短い時間でこんなにもボビーを求めてしまう、
情欲に荒れる心を鎮め、 4日後のボビーの姿を描いて今夜は眠りにつく
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雑談…
あけましておめでとうございます。
新年1発目はポリネシアンセックスで行かせて貰います、今年もニキしろが増えますように
色々な説ありますが1日目の今回は見つめるのみ、会話も無し、で書かせて頂きました
コメント
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続き楽しみしてます!