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保健室について、俺は勉強をしていた。
自分で買った問題集や、参考書で。
授業に参加する気は自分には起きなかった。
それに、先生も信じられない。
信じられないかもしれないけど少しは頼ってね。…なーんて。
…………っ信じられるわけないじゃん…
kr「?!?!」
突然、大きな声が響いた。
それはもう、鼓膜が破れそうなくらい。
それに今、保健室は俺だけ。
先生なんていないし…どうしよ?!
なんて思っていると、扉が開いた。
そこには男子生徒が1人。
??「あれ、誰かいたんですね!あ、でも先生いないなぁ…」
kr「……」
やばい。こう言う時って何喋ればいいの?
??「あー!すみません!先輩ですか?」
kr「えっ……あ、あえ…う、うん…」
めちゃくちゃ変な返し方してしまったー!
絶対相手困惑してるよこれ…。
しかも後輩だし…最悪だー!
??「今先生います?怪我しちゃって!」
kr「…っ」
その子の膝を見てみると凄く深く傷が入っていた。
凄く血が垂れていた。
ナイフでも刺された?って思うくらい。
本当に笑えないくらいで、痛々しい。
kr「…先生はいないけど、俺、手当はできるよ。」
??「!本当っすか!ありがとうございます!」
そうして俺はその子の手当てを始めた。
…本当に血が止まらなかった。
でもその子は泣くこともなく、笑顔だった。
…一体、君はさ…
何を考えてこの痛みを耐えてるの?
??「うぉー!すげ〜!」
kr「あ、あはは…それほどでもないよ…」
やばい。うまく笑えない。
それに俺はヒトを信じる事なんてないし、
絡むことなんてないからうまく話せない…。
そんなふうに1人で苦しんでいると相手が話しかけてきた。
??「っあ、あの!」
kr「っえ、な、なに…?」
??「先輩の名前、知りたいっす!」
kr「俺の…?!」
??「はい!俺、転校してきたばっかりで全然名前とか知らないんで!」
なるほど、なぜ俺のことを知りたいのか分からなかったが、転校生だったのか。
…転校生。
ふとその言葉が俺の脳裏をよぎった。
………そうだ、掲示板で見たやつだ。
じゃあその3人の内の1人か。
…まぁ、名前を教えるくらいは…いっか。
kr「俺は3年生のクロノア。」
??「いい名前っすね!俺2年生なんで!覚えといてください!」
kr「えっ、ちょ、ちょっと______」
??「じゃあ失礼しましたー!!!」
kr「…」
2年生ってこと覚えても意味ないよ…。
…せめて、名前知りたかった。