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わんくっしょん
お疲れkyngとスパダリsrf
※こちらはnmmn作品になっております。
ご本人様とは全くの無関係です。
文が拙い、ちぐはぐな部分がありますが脳内変換していただけると幸いです。
地雷の方は自衛のため、お戻りください。
だんだんと寒くなり、人肌が恋しい季節の夜。
ふわふわのカーペットの上に縮こまって座り、ひざ掛けに手を埋める。
窓の外へ目をやると月光に照らされ、真っ白な結晶が舞い降りていた。
「あ、雪…」
一人零した言葉に冬だねぇ、とのんびりとした柔らかい声が返ってくる。
今日はヒーローの任務を終え、事務所での打ち合わせに収録と忙しく、力尽きるように座り込んでしまったところを見つけたセラフに連れられるがまま、家にお邪魔させてもらったのだ。
部屋へ着くなりあれよあれよという間に身ぐるみを剥がされ、風呂へ入れられ、服まで貸してもらった。
仄かな柔軟剤の優しい匂いと彼の匂いに包まれ、安心するのは求めていたからだろうか。
こぽこぽとお湯を注ぐ音と微かな布擦れの音が静かに聞こえてくる。
「はい、ココアで良かった?」
「ありがとセラさん。おれココアすき」
受け取ったマグカップの温度で指にじんわりと温かさが広がる。
ふー、と少し冷ますために息を吹きかけるとチョコレート色が波を描いた。
そっと口をつけ、ちびちびと飲む。
「あったかい…」
はぁ、と息を吐き出せば詰まっていたモヤモヤが消えていくようでだんだんとスッキリしていく。
「お疲れだね、ロウくん」
外の冷たい風にさらされ、少し低くなった体温が目元をそっと撫でる。
それが心地よく、もっとと言うように身体を寄せ、頭を傾けた。
ふわふわと浮くような気分で甘えていると報告書を催促する通知が届く。
今日は小柳だけの任務だったため、他の3人にお願いすることはできない。
と、突如紙が手元から消える。
「え、」
「明日でもいいんじゃない?」
小柳の手からするりと奪うとテーブルの上に伏せて置くセラフを丸くなった目で見つめる。
ねこみたいな顔、と穏やかにくふくふ笑い、空っぽになったマグカップを置くと覆い被さるように手を着いた。
風呂に入ったばかりでまだ少しだけしっとりと濡れている髪を耳にかける。
優しい表情に期待するように目を閉じた小柳の頬に手を添えるとそっと唇を合わせた。
ちゅ、と音が立てられ、柔らかい感触が離れていく。
「セラさ…」
離れていく距離に寂しい表情を浮かべる小柳から底が見えるマグカップを取り、青みがかったグレーの髪をくしゃりと撫でる。
コト、と陶器が置かれた音が響く。
「おいで」
そう言って手を広げれば一瞬躊躇うも腕の内に飛び込んだ。
しっかりと抱き寄せ、足の上へ乗せればぐりぐりと頭が擦りつけられる。
「せらさん…ッ」
「よしよし。がんばったねぇ」
おつかれさま。
そんな一言に涙が溢れ出し、ぐすぐすと鼻を鳴らす。
久しぶりに泣いたせいか息が詰まりながら時折しゃくり上げる小柳の背を一定のテンポでそっと叩く。
安心と心地よさにだんだん瞼が視界がぼんやりと暗くなってくる。
そんな様子に気づいてか顔にかかる髪を退ければ白い額が露わになる。
とろんと溶けてしまいそうな目元に優しく触れた。
「眠い?」
「ん…」
セラフがそう聞けばゆらゆらと揺れる頭が小さく上下する。
首を痛めてしまわないよう、頭を支えて抱きかかえるとなるべく揺らさない歩き方で寝室まで運んだ。
真っ暗だがちゃんと掃除がされていて夜目の効くセラフは難なくベッドへ辿りつく。
前傾姿勢になり、そっとシーツの上へ降ろそうとするも掴まった腕が離してくれない。
「ロウくん〜?ベッド着いたよ」
「や…」
「やだかぁ」
そう言ってさらに強くしがみつく小柳に苦笑しつつ、可愛いと思ってしまうのも事実で。
結局そのままベッドへ上がり、布団を手繰り寄せる。
背の高いセラフのベッドなので男2人で入っても少し余裕がある。
「せらさんはあした休み?予定、ある…?」
「ううん。明後日まではなんもなし」
腕の中でぴったりとくっつく恋人の青みがかった髪を撫でるように優しい手つきで梳きながらそう応えれば嬉しそうな目をするのが本当に可愛い。
白狼で人より体温が高いと言っていた彼は湯たんぽのようでだんだんと眠気がやってくる。
「…ね、せらさん」
「ん?」
満月のような瞳が近づいたかと思えばふに、と柔らかい感触が押し当てられ、可愛らしいリップ音が鳴った。
「おれのこといっぱい甘やかして」