わんくっしょん
酔って自暴自棄になるwnとされるがままのsik
※wnttとしてもとれるかも
※こちらはnmmn作品になっております。
ご本人様とは全くの無関係です。
文が拙い、ちぐはぐな部分がありますが脳内変換していただけると幸いです。
地雷の方は自衛のため、お戻りください。
アルコールの匂いと人の温もりを肌に感じながら天井をぼーっと見上げる。
言ってしまえば現実逃避だろう。
我に返れば冷静さを保つことなんてできないのだから。
絡められた手は大剣を使っているだけあってごつごつと骨ばっている。
かっこいいな、なんて思っていると肩口に額を擦りつけていたのを止め、青空が顔を出す。
視線が交わると細められた目は獲物を見つけた獣のようで溢れ出る雄感にごくりと喉が上下する。
弧を描いた口がゆっくりと開かれ、ギザギザとした恐竜のような歯が覗く。
見えている光景がスローモーションのように動き、ピンクの髪が首へ埋められた瞬間。
「い”ッ…った!?」
鋭い痛みが走り、思わず叫ぶ。
至近距離で大声を上げてしまったため、鼓膜は大丈夫かと心配し、赤城に声をかけるも歯型がくっきりと残る肌を指でそっと撫でるだけで。
「ウェンくん?ほんとにどうしたの?」
「んー?」
ダメだ。
完全に酔ってる。
酔いが醒めたとき気まずくならないようにしたい佐伯はすりすりと頭を擦りつけてくる赤城を離そうと腕を動かすが力の差かビクともしない。
「ねぇ、ウェンくーん…」
一旦どいてよ、と懇願する。
何度か声をかけるとようやく顔が上げられた。
かと思いきや一気に距離が近くなる。
「んむっ…!?」
ガチッ、と歯がぶつかり、文句を言おうにもそれどころではない。
赤城にキスをされている。
そう頭で認識すると一気に脳が沸くような熱さが顔に集まる。
「んッ、はっ…うぇ、んくっ」
顔を逸らすなり暴れるなりして逃げようとするもそんな素振りが気に入らなかったのか不満げに眉を寄せると腕を掴んでいた手で佐伯の頭を固定する。
息を吸おうと開いた隙間から舌をねじ込み、吸うように唇へかぶりつく。
「んんッ!」
「ふっ、ん」
元より火照っていた顔をさらに赤く染める佐伯に困ったような泣きそうな顔をする。
どうしてそんな顔をするんだ…?
「んんッ…ぁ、んっ、ふ、ぅ…ッ」
「…っ…てよ…」
「はぁっ、はぁっ…んっ、え…?」
「なぐってよ…ッ」
長いキスが終わり、息も絶え絶えで余韻に浸っていると悲痛な声を上げた。
「拒絶…してよ…さわんな、って、きもちわるいって…」
そうでもしてくれなきゃかんちがいするじゃん。
掠れた声で吐き出した言葉は縋っているようで惨めな気持ちになる。
「すきだよ、てつ」
ぼろぼろと溢れる涙を乱暴に拭う赤城。
最初はただの仲間だった。
けれども一緒に過ごすにつれ、どんどん人として好きになっていってもう戻れないところまできてしまった。
キリッとした端正な顔も、よく通る低い声も煙草の匂いも、とびきり優しい性格だって、全部大好きだ。
ごめんね、と佐伯の上から退こうとする赤城の腕を掴み、そっと唇を合わせた。
「ねぇ、ウェンくん。僕も好きだよ」
「え…?」
大きく見開かれた目から涙が零れる。
綺麗なそれを指で掬い、再度深くキスをした。
「明日、酔ってないときにもう一度聞かせて」
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