テラーノベル
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ー1年前
結:ねぇってば!聞いてる?
楽:あはは、ごめんごめん
結:も〜楽ったらぁ…
楽:ふふっ、どうしたの?
結:今日…家行ってもいい?
楽:なんだ、そんなこと?
全然いいよ?
結:やったぁ〜!
楽しみ〜!
彼女は、夕凪結
学年1の美少女と称されるほど、顔立ちの整った、可愛い子だった。
結と話してるところに遭遇したクラスの男子達 に、めっちゃくちゃ睨まれたのを覚えている。
すげえ怖い。
なんやかんやあったけど、最初は、本当に幸せだった。
こんな俺を好きになってくれるなんて…
感謝でいっぱいだった。
だけど…
結:あ〜もう!
なんで雨!?
せっかくのデートなのに…!
楽:結…
結:なんで?
なんで毎回毎回…!
楽とのデートの日に限って雨なの…!?
楽:ぅ、…
結:なんでよ…
なんで…
結は苦しそうだった。
きっと、俺のせいなんだろう。
分かりきったことだった。
でも、どうすることも出来なかった。
楽:…結、…
結:なによ、…
楽:…きっと、俺のせいなんだよね、
結:は?((睨
楽:ッ、…
きっと、俺の体質のせいで、こうなってるんだ、
だけど…
結:何よそれ!
楽:ビクッ
結:あなたのせいなの!?
あなたがそんなだから、そんなだから…!
楽:結…!落ち着いて…!
結:落ち着いていられるわけないじゃない!
結:あなたなら…!あなたならいいと思えたのに…!
なんで!そんなこと言うの!?
これ以上…私を、絶望させないでよ…(泣
結に、何も言えなかった。
俺が悪い。
それなのに、それ以上なにも。
理由は、 きっと、今は結の方が辛いんだろう。
そう思ったから。
これ以上何か言っても、結を壊すだけだと思った。
その日から、結を避け始めた。
もちろん、結を想ってのことだった。
今は、結に会うべきじゃない。
そう思った。
それが間違いだったんだろう。
結:別れましょう
フユめん
528
#人外
#四角関係
柿の木七味
36
楽:…は、?
最初、結が何を言っているのか理解出来なかった。
だって、そりゃそうだろ?
急に「別れよう」なんて言われて、冷静でいられるか?
時間が経てばたつほどに、その意味が理解出来て、苦しかった。
心が削れていくようだった。
楽:な、何で…?
結:何でじゃないわよ
あんたと居ると辛くなるだけ
一緒に居るメリットなんてないもの
あなたは他の男と何か違う…
そう思ったのに
結局都合が悪くなったら離れていく
他の男と変わらない、つまらない男だったわ
楽:それは、結のことを想って…
結:あぁ、大丈夫
嘘なんてつかなくていいわ
私が傷付くだけだもの
違う。
そう否定したかった。
でも、今の結に何を言っても、信じて貰える気がしなかった。
言い訳としか受け取って貰えない。
結:最初はね、利用価値があると思っていたの
楽:り、利用価値…?
結:えぇ
顔はいいから、付き合えばまわりに自慢できる、私を引き立ててくれる…
そう思ったけど…ハズレだった
結局あんたの引き立て役になってたのは私だっのね
楽:へ…?
じ、じゃあ、俺に告白してきたのも、好きって 言ったくれたのも…
結:ええ、嘘よ、嘘、全部嘘!
あんたなんか好きでもなんでもないわ!
でもまぁ、唯一気に入ってたのは、その顔
整っていて、綺麗
心からそう思ったわ
でもそれだけ!
あんたには、なんの取り柄もない!
デートで楽しかった事も、笑ったのも、あるわけないじゃない!
だって、あんたのせいで全部消えたから!
一度好きになった人から、こんな言葉、聞きたくなかった。
ピシッ、ピシッ、
少しずつ、今までの思い出にヒビが入っていくのを感じた。
…大した思い出なんてないのに。
でも、そんな俺の事なんて構わないというように結は言った。
結:あんたのせいで、私の有意義で、貴重な時間が台無しよ!
バチンッ
音が響く。
それと同時に頬が痛む。
叩かれたんだと理解した。
頬が火照るように熱い。
でも、
頬の痛みよりも、胸の奥がズキズキと痛かった。
頬の痛みなんて、それに比べれば大した物じゃない。
最後に結は、吐き捨てるように言った。
結:あんたなんて、大っ嫌い!
結はそのまま何処かへ行ってしまった。
泣いているように見える。
パキっと何かが壊れたような音がした。
俺の心は、ただでさえズタズタだったのに、
その一言で、耐えられなくなった。
痛い
そう思った。
その途端、次々と感情が溢れ出した。
悲しい
辛い
苦しい
助けて
辛い
涙がポロポロと出てくる。
泣き虫なのは今になっても変わらないな。
そう思えたのも一瞬で、すぐに負の感情に押しつぶされた。
つらい
くるしい
やだ
こんな世界
なくなっちゃえばいい
コメント
1件
ああ、第3話……読ませていただきました。楽くんと結さんの、別れに至るまでの心のすれ違いが本当に切なくて。特に「あんたなんて大っ嫌い」と言い放ったあと、結さんが泣いているように見えたところ——あの描写、たまらなかったです。好きだったからこそ、ああいう言葉を選んでしまう気持ち、痛いほど伝わってきました。楽くんの「自分のせい」って思い込みも苦しいですね……。続き、どうなっていくんでしょう。